今日も親の勝手な願いを込めて
こんなに想像もできなかったほど自粛の生活が続くと子供たちの精神的な面が不安になってくる。
小学校3年生と1年生の息子二人だと体力が有り余ってしょうがないとは思うが家の中ですぐに喧嘩になってしまう どうにかならないかな?と思っている。
というのを口実に前々から気になっていた集英社から出版されているサイエンス漫画『Dr.STONE』を子供たちにまだ早いかと思いつつ購入してみた。子供ももちろん私も見事にはまってしまった。
展開が早くテンポがいいこともあるけど、知らなかったことを知るということがこんなにも楽しいことなのかと子供と一緒に盛り上がる。
最近はゲームの話ばかりで全くついていけず、子供たちと久しぶりに盛り上がる会話なのかもしれない…長男に関しては隙あれば何度も読んでるぐらい。
科学は再現性ができるものと記されていた。その気になった子供たちがやってみたいというので自宅から自転車で行ける河原に行き『Dr.STONE』ごっこをしてみた。
まずは砂鉄集め、家から磁石を持っていき色んな所にかざしてみる、漫画の中では川の中に入って採取していたので子供達も見様見真似でやってみたところわずかながら採取できて嬉しそうだった。
そして、虫眼鏡で紙が本当に燃えるかどうかを実験してみた。季節的にどうなんだろうとは思ったが、家で紙を黒く塗り潰し持参した紙で虫眼鏡で一点集中し光を集める。私も小学校の頃にもやったものだった。
最初長男が挑戦していたが時間と根気に負け脱退し、そこで次男が挑戦。長男が自由に遊びだしたのを尻目に『絶対にあきらめない。』といって20分近く弱音を吐きながらも粘りとうとう紙から煙が上がったのだ。
次男はいつも家に居るときの探し物や片付けもすぐ諦め家族になんでもやってもらってしまう性格なので 意外な一面に驚いた。そして一番本人が最後までやり遂げたことが嬉しかったみたいで何度も穴の開いた紙を眺めていた。
帰ってきても母に何度も自慢し日記まで書いていた。きっと次男なりに自分でもやればできることや諦めない事の大切さを学んでくれたのかな?と私もすごく嬉しくなった。
学校に行けないから学べないのではなくこれも立派な勉強なんじゃないかと思う。何事も挑戦してみる気持ちがやっぱり大切なんだなと息子から教えてもらう。
そして、心配性の私はついつい口や手が出てしまう。今までは時間がないと言い訳ができたが今は時間がある状況で時間のせいにはできない、私が子供達の時間を奪っていたのかも…
今回のコロナからの私の重要課題は子供達を見守る忍耐力を課せられているのかもしれないと思えてきた。
そして、自粛で環境や考え方が違う中での行動が人間力が問われてくるのだなと思うし、人間力が成長していくのだなとも思う。
『Dr.STONE』に登場する千空みたいにどんな世界になったとしても受け入れて前向きに行動できるような人物になってほしい。自分のことは忘れて親の勝手な願いを今日もまた込めてしまう。