【小学校受験】記憶力を強化する
幼児期に記憶力を強化するというと、フラッシュカードとか詰め込み教育を連想しますね。効果があるかどうかは個人差があると思いますし、世の中には、いろんな理論で様々な方法がありますが、とりあえず25年以上小学校受験と幼児教育に携わった経験から、ほとんど意味が無いと思われる活動は載せておりません。ごくあたりまえの事ばかりですが、意外と気づいていないとか、忘れ去られているなど、自分の子育てを見返して見る良いきっかけになればと思います。これから子育てをする方は柔軟性を持ちながら様々な方法を試してみましょう。
海馬の成長に手助けとなる栄養は?
記憶を司る脳の部位は海馬と言われており、アインシュタインの脳は左右非対称で海馬も非常に大きかったと言われています。人間の脳についての研究はまだ未解明な事ばかりで一概には言えませんが、脳が作られる6歳までの間にできる事の1つに脳の成長に適切な栄養素を摂取する事が考えられます。解明されるのを待っていては確実に人生が終わってしまうので、解明されていなくても良いと思われる栄養素を摂ってみましょう。
①オメガ-3脂肪酸
ドコサヘキサエン酸(DHA)は、特に海馬において豊富に存在し、脳の構造と機能に影響を与えます。魚(特に青魚)、亜麻仁油、くるみなどの食品からオメガ-3脂肪酸を摂取することがおすすめです。
②抗酸化物質
ビタミンE、ビタミンC、β-カロテンなどの抗酸化物質は、脳の酸化ストレスから保護し、神経細胞をサポートします。これらの栄養素は、ナッツ、種子、果物、野菜などの食品に多く含まれています。
③ビタミンB群
特にビタミンB6、ビタミンB9(葉酸)、ビタミンB12は、脳の発達と神経伝達物質の合成に関与します。異なる食品からバランスよく摂取することが重要です。豆類、魚、卵、乳製品などが良い食品源です。
④亜鉛
亜鉛は脳の機能や成長に関与し、特に記憶や学習に影響を与える可能性があります。赤肉、家禽、豆類、堅果などに含まれています。
⑤プロテイン
良質なタンパク質は、脳の細胞を構築し、機能を維持するのに役立ちます。魚、鶏肉、大豆製品、乳製品などがプロテインの良い供給源です。
バランスの取れた食事が重要であり、これらの栄養素を幅広く摂取することが良い結果をもたらすでしょう。
言葉の刺激は人間の口が一番
幼児期は積極的に言葉や知識概念を導入することが重要です。勉強に置き換えると、全ての教科の中心に位置する要素は【ことば】です。言語の意味が理解出来ていなければ、説明も読解も全くイメージ出来ません。イメージ出来ないと言うことは、【おもしろくない。】ということです。やって欲しくない悪い癖は、親も子どもも無言でそれぞれスマホやタブレット等受け身の電子機器に興じる事に時間を費やす事です。テレビゲームやYoutubeが絶対悪とは言いませんが、ルール無しでそれを与えている習慣こそが悪なのです。特に幼児期は視覚や聴覚の五感は二次元シミュレーションでは無く、三次元で行う実体験こそが脳を育てます。経験を積んだ大人の脳とは違いますので実体験を優先しましょう。具体的には普段の会話や読み聞かせ、歌、リズム遊びなどを通して言葉の獲得と発達を促進します。親はまさに自分の時間を犠牲にすべき大切な瞬間です。子育て期間中はとにかく直接向き合って言語のシャワーを浴びせ続けましょう。できる範囲で良いのです。
実体験を通した学習
幼児は三次元での実体験(遊び)を通して脳を成長させます。実体験を繰り返す事=脳の成長と捉えて下さい。教育的で刺激的な具体物教材や玩具で、楽しみながら知識を得られるようにしましょう。特に幼少期から小さい画面の電子機器を多用して、受け身ばかりの悪い癖がつくと、場の空気読みをはじめ、数や図形などの空間認識に良い影響があるとは到底言えません。我々が行う授業も、特に幼児においては対面授業がベストだと言われています。ZOOMやオンデマンドの映像授業でも情報だけは伝えられますが、対面や実体験から得られる脳への刺激量と比べると10分の1以下だと言えるでしょう。
プレイベースの学習
本来は7~8歳ぐらいまで遊び中心でいって欲しいのですが、小学校受験は短期決戦の場合が多いので年中児(5歳)までとにかく遊ぶ事を中心にして欲しいと思います。遊びこそ子どもにとって一番の勉強です。ただし、脳(海馬)の発達に良い遊びか悪い遊びかは、大人が見守りながらフォローすべきです。子どもが独自の探究心を持ち、自分のペースで学べるよう、遊びベースの学習を導入しましょう。子供の好奇心を引き出し、自分で考え、その時々に必要なスキルや記憶力の引き出しから知識をアウトプットする機会を提供するのです。相手とコミュニケーションを取りながら創造的な活動が出来ると良い記憶となり心地よい感覚が養われ、シナプスの量も格段に違ってくると思われます。相手とコミュニケーションを取りながら遊べるのは、ごっこ遊び(お人形遊び)、手遊び、なぞなぞやクイズ、共同で行えばレゴや読書、絵画もコミュニケーション遊びに発展できます。幼児期に誰と遊べたかによって脳の成長と土台作りにおおきな影響をもたらすでしょう。私は親や上の兄姉がごっこ遊びをしてくれる事が一番子どもの脳に良い影響があると思っています。脳の成長で言うと、第2子第3子は生まれてきただけでとってもお得な人生のスタートがきれていますね。第1子は親がやってあげましょう。
感覚刺激
幼児期は感覚を獲得し、発達させていく大切な時期です。触覚、視覚、聴覚、味覚、嗅覚全てを活かした活動や遊びを通して、脳が三次元で多角的に刺激を受けることが大切です。
五感の刺激は計り知れない程、海馬(記憶)に影響を及ぼすと言われています。言うまでもありませんが、多種多様な良い刺激を幼少期に与える事が重要になります。これも全て三次元での実体験で獲得していく良い習慣をつけていきましょう。雪が降ったら素手で触りに行く、暑い夏も寒い冬も快適な空調の中で過ごさない、積極的に旬の食材を摂り、季節の花を見て、虫を探しに行きましょう。
ルーティンの確立
個人差もあると思いますが、子どもは予測不可能な事態に耐性が弱い生き物です。練習もしていないことをいきなり振られても出来ないのは大人も同じです。生活に定期的なルーチンや規則性を作ることで、子供たちは予測可能な環境でストレスなく成長できます。予測可能性がある環境では、情報の整理や覚える力が向上する可能性があります。まずは生活のリズムを一定に、規則正しいスケジュールで生活する心がけを持ちましょう。
規則正しい生活こそ基礎トレとなり、様々な能力の土台形成に重要であると言えます。決まった睡眠、食事、排泄等の生活の時間、決まった遊び、習い事を繰り返す(ルーティンを確立する)事は脳の成長に良い習慣となりますので、親の気まぐれや都合で振り回さないようにしましょうね。
身体活動と健康な生活習慣
幼児期において身体と脳の成長は同時に、急激に進んでいきます。もちろん骨格や筋肉は思春期に大きな変化がありますが、幼児期の筋力と脳の発達には相互の影響が強く関係していると思われます。それはまず姿勢に現われます。姿勢の良い子の知能の高さは平均して高く、そうで無い子はそもそも体力や集中力が持ちません。脳の発達も筋肉の発達も大切な時期であり、運動を含む健康な生活習慣が、認知機能や記憶力の向上に寄与します。
子どもの大事な運動は週にたった1回だけ行く体操教室や水泳教室ではありません。毎日外遊びをする事です。アジュライト子どもスクールで推奨している子どもの5大運動は、ダンス・鉄棒・なわとび・ボール・広い場所を走り回るです。いずれ座学に移行するときに身体がしっかり出来ている事はおおきな手助けになりますよ。
ポジティブなフィードバック
成功体験やポジティブなフィードバックは、子どもたちの自己評価を高め、学びや記憶に対する興味を促進します。まず導入としてお勧めは歌やダンスです。ほとんどのお子さんが好きだとは思いますが、音楽を通じ、脳が活性化した状態で行う活動ですので悪い事は1つもありません。元気に踊れたね。大きな声が出たね。など子どもらしさを讃えるフィードバックから、いずれ勉強や絵画などの創造、その他の運動にあてはめ、偏りの無い経験を通して『頑張った事を褒めてもらう』良い習慣をつけてください。脳が『快』の状態をしっかり維持している事でシナプスが大量発生し、海馬の積極的な成長に繋がるはずです。親などのケアギバーが子どもの個性や好みを理解し、楽しさを重視しながら様々な活動を通して刺激を与えることが、幼児期の記憶力の発達に寄与します。
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アジュライトこどもスクールの代名詞【精華塾】は、精華小合格率を開塾当初よりずっと70~80%を維持しております。精華塾コースの真の目的は、高確率で合格させる事だけではなく、中学受験で希望の中学に合格する地頭を作るため、幼少期から前向きに理系脳を育成する習慣を養う事にもあります。精華塾のペーパーは難しすぎるといろんな方によく怒られますが(笑)、おかげさまで2019年の1期生の中学受験から、灘・開成・筑駒レベルの合格者が毎年出る、個人経営レベルの小さい幼児教室としては大変珍しい存在になることができました。中学受験を意識されているなら、絶対【精華塾】がオススメです。
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