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【小学校受験】こころを育てる

こころを育てる

幼少期からこころを育て、こころの健康を促進するためのアプローチ方法です。個々の子どものニーズや特性に応じてアプローチを工夫してみましょう。ご参考にして頂ければ幸いです。


愛情と安定した環境

 幼少期の子供にとって愛情と安定した環境は非常に重要です。安全で信頼性のある環境があれば、子供は安心感を得やすく、それが心の安定につながります。まずは親子、家族で仲良く過ごす普段の日常こそが最高の安定であると言い切れるでしょう。そこはご家庭のカラーが出ると思いますが、カギを握るのは主に母親の影響力です。叱ってばかりの母親では心の土台が不安定な状態が続きますね。当然子どもの心を第一に生活が出来るほど余裕のあるご家庭も少ないとは思います。現実問題として、子どもの心は小さくて融通が利きません。追い詰められる状態が続かないよう留意し、家族の団らんの時間を積極的に設けましょう。スマホや電子機器は無しでお願いしますよ。

コミュニケーション

 親などのケアギバーは子どもとの積極的なコミュニケーションを大切にしましょう。子供たちが自分の気持ちを表現し、理解されることで、心の健康を促進できます。
 子育て経験の乏しい親御さんはよく先回りをされます。良かれと思って先回りをされていると思いますが、自主性を重んじない教育では終着点での味気なさは否めません。子どもとしっかりコミュニケーションを取っている子育て経験の豊富な親は、子どもの伸ばし方が上手です。育児とは育自であり、親が成長する為の修行でもあります。親の関わりによる失敗を繰り返す事が子育ての良さでもありますが、大人の価値観で体裁を保つ事ばかり押しつける愚かな子育てには絶対ならないようにしましょうね。受験の場合尚更です。

ポジティブなモデリング

 子供たちは大人の行動を模倣します。ポジティブで健全な行動や態度を示し、それを通じて子供たちが健全な心を育む手助けをします。人生の師とは一番身近な存在である親です。反面教師という言葉もあり、理想の教育とは何かとは、正解は1つではありませんが、無難で正常な子育てをしたいなら、一番身近な親こそ良い見本になれる言動をとりましょう。子どもが小さい今のうちは面倒くさがらず、自分の時間を子どもに捧げてください。
幼児期の子育て時間は一生物です。

感情の理解と表現

 子供たちに感情を理解し、表現する方法を教えます。感情を適切に処理し、他者との関係を構築するスキルは心の健康に重要です。他人の感情を読み取れるようになった子は、次の段階で思いやりの心を育くんでいくでしょう。そして思いやりの心を育んだ子どもの周りには、同じように思いやりを育んだ友人が集います。目の前に困っている人がいれば笑顔で手を差し伸べ、ゴミが落ちていれば拾ってゴミ箱に入れるのです。

適切な規律とルール

 厳格な規律や明確なルールは集団に規範と安心を与えます。ただし、厳格な規律は愛情と理解を伴って行われることが重要です。ルールや約束を厳守する事で相手の信頼を勝ち取るという独特の文化が日本にはありますね。こういう考え方を古いとか言わずに、愛情と理解が伴ったルールを家庭という社会で作ってみましょう。
 多様性とは何か。相手を受け入れることも大事ですが、受け入れられることが権利だと主張する前にまずはみんなで決めたルールをきちんと守る事ができる人間を育てましょう。そういう事を理解していない親や教えられていない子どもが増えませんように。

自己肯定感と自己効力感の養成

 子供が自分を受け入れ、自己肯定感や自己効力感を育むためには、成功体験やポジティブなフィードバックを提供し、自己価値を高めてあげるサポートが効果的です。先述したとおり、ほとんどの子どもの心は小さく融通も利きません。ダメだしが悪い癖のお母さん。ダメ出しの連続でも伸びる子は、何千人に一人いるかどうかの天才ですが、我が子がそんな天才である事をすでに確信してダメ出しをされているのでしょうか?
 まず、自分の力で物事を成し遂げる経験を提供し、自己効力感を高めてあげましょう。家のお手伝いや生活面での自立を促す教育は、心の強さに深く繋がります。家庭という小さなコミュニティの中でも、子どもは自分の役割や存在意義を認めて貰えれば、心の成長とポジティブマインドの育成と自立に多大な恩恵を得られる事でしょう。小さいときから家事のお手伝いをさせ、『お母さんとても助かっちゃったわ。』と言う習慣をぜひつけてください。間教育的効果は絶大のはずです。家庭の重要な役割を担うこと。それが第1歩なのです。○○式教育や習い事、勉強だけで心が育つと勘違いしないように。

問題解決と自己管理

 生活の場面でも、人間同士でも、教科書に書かれていない複雑な難題はいつでも降りかかってきます。子どもたちが様々なシチュエーションにおける問題解決の立ち回り方法を学習したり、自己管理スキルを磨く時間を設けるのは、心の習慣が大切であることを教えてあげましょう。ボーッと人生を過ごせるのも確かに幸せな事だと思いますが、これからの時代は自分で考え自分で決めて自分が動かす事を学んでいかなければ、いずれお家断絶してしまいますよ。少なくとも我が子より知識と経験豊富な親御さんが、自分で乗り越える為の知恵や効果的に対処する方法を教えていく事は、国語や算数などの教科学習の何百倍も意義のある教育機会である事を知っておきましょう。親という漢字は、木の上に立って子どもを見守ると言う意味あいで構成されていたと思いますが、思慮深い親となって降りかかる火の粉を自分で払っている我が子を木の上から見守れるようになるといいですね。子どもが親に相談したくなる親子関係、そして親子で何でも相談できる環境は、幼少期から作るべきです。親側のお節介や過干渉にはならない為には、子どもの方から教示を乞う(師事を乞われる)関係が作れると良いですね。子どもの性格も親の性質も百人百様なので、全ての方には無理だと思いますが、少なくとも子どもに寄り添い共感し、親子でスクラムを組んで一緒に壁を乗り越えた経験や記憶がこころを育てる重要なカギになる事でしょう。

子育てはやっぱり辛いし楽しい

 巷には溢れるほど多くの教育論や育児書、成功者体験の情報がありますね。皆様の子育てが他人任せの楽な方法ではなく、本人任せの実り多いこころの教育に繋がることを願っております。情報を曲解して間違った方向に走らないように。能力スキルだけではなく、こころが育つ事が教育の真髄です。意識を高く持って子育てに向き合うためには親の時間を犠牲にしなければならないことが多いと思います。社会でご活躍されている多忙な親御さんには負担に感じられるでしょう。月並みですが、育児は育自です。子どもの成長だけではなく、人生100年時代に親自身も進化、成長できる絶好のチャンスなのですから、楽しみながら、笑いながら、泣きながら、苦しみながら子育てに精一杯向き合いましょう。とりあえず10歳まで。
そこから先は木の上でワイン片手に我が子の活躍をゆったり眺めましょう。

【シンイチ先生からのお願い】


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