【小学校受験】食事について
シンイチ先生の食育です。
幼児期の育脳、健康、身体の成長において、適切な食事は非常に重要です。
今回は幼児期における育脳に寄与するための重要な食育のポイントをシンイチ先生の視点で解説します。念のためシンイチ先生は栄養士でも調理師でもありません。良いと思ったところだけ参考にして下さいね。
心と身体のバランスを
現代人は、身体の病気だけではなく心の病気を抱えている人も多いです。日本の食はとても豊かになりました。しかし、偏食や栄養過多も弊害として生まれ、病気が蔓延してしまう原因のひとつでもあると考える事ができるのです。売られている加工食品は、おいしそうに見せたり、日持ちさせるための添加物が多く、それらはアレルギーを引き起こし、更には染色体異常にまで影響を及ぼしているのではと懸念されているまでになっています。(※染色体異常はまだ解明されていません。)市場に出回っている食の大半は色々な意味でこころや身体に良い物とは言えません。確かにおいしい物=幸せです。しかし、おいしい物ばかり好んで食べていると、特に子どもの脳はおいしい物や食べたい物しか受け入れられない、環境の変化に順応していく力が味覚から養われなくなり、耐性のない脳が育ち、不登校など逃避する心が助長されていく一因にもなっていると思うのです。まず、五感教育(味覚・嗅覚・聴覚・視覚・触覚)は快も不快も両方を味あわせる事が、汎用性の高い脳の土台を養う為に必要だと考えられます。他人の気持ちや場の空気読みを身につける意味でも五感教育は大切になるでしょう。
人間は粗食で生きるべし
2013年に日本の伝統的な食文化「和食」がユネスコによって無形文化遺産として認定されました。この認定では、日本の伝統的な食事やその文化、食材の利用、料理の技術などが広く評価されています。
特に、和食の基本的な概念や伝統的な調理法、季節に応じた食材の使い方、食事のマナーや器の選び方、食材の産地の重視など、和食を取り巻くさまざまな要素が認められました。これは、「和食」が食べ物だけでなく、その背後にある文化や価値観に焦点を当てて評価されたものです。
言うまでもなく、幼児期は脳が発育する時期であり、様々な栄養素が必要ですが、栄養=高カロリーと勘違いしている人も多いかと思います。おいしい高カロリー食は、かの肥満大国が悪い教訓をたくさん示してくれていますが、バランスの取れた食事は、タンパク質、脂質、炭水化物、ビタミン、ミネラルなどの栄養素を適切な割合で摂取することを指します。食材のカロリーはしっかり頭に入れて低カロリーで栄養価の高い物を選択していきましょう。
粗食は高カロリー食で濁った血液を浄化し、身体の抵抗力をあげ、病気になりにくい体質を作るという利点があるのです。おそらく脳の育成にも良い事だらけです。味噌汁、焼き魚、大根おろし、ホウレンソウのおひたし、海苔、納豆、卵焼きの朝食を中心に。トースト、マーガリン、ジャム、シリアル、菓子パンなどはせいぜい週に1~2回程度にとどめておくべきです。
今は女性が社会に進出し活躍する時代で、「おふくろの味」は死語になりつつありますね。半世紀前は母親の手作りハンバーグやカレーを超えるおいしいメニューは存在しませんでした。ステーキは半年か1年に1回、ケーキなどの甘いスイーツは行事やお祝い事の時だけ、デパートの最上階の食事、天ぷら、とんかつ、焼き肉は月に1回。50~60代以上の方には懐かしい響きですが、古き良き庶民の食習慣です。今では考えられません。外食産業もその進化は目を見張るばかりで、おいしい物で埋め尽くされています。しかし、舌におべっかばかりの食習慣が蔓延してしまった日本人は心と身体の健康、大和魂さえも失ってしまった(?)のではないかとも思っています。
安くておいしい物、心と身体には○○
ハンバーガー、フライドポテト、ピザ、コンビニ弁当、菓子パン、スナック菓子、加工食品のようなファストフード、ジャンクフード、清涼飲料水などの甘い飲み物がなぜ身体に悪いのか理由を子どもに教えていますか?これらの食品は、カロリーばかりが高くて、栄養価が低く、(要するに砂糖と塩と脂の量ばかりが多い食べ物。)頻繁に摂取する事は健康を害し身体に良くないと言われている食品添加物や原料となる家畜の飼料に含まれる農薬の事を指します。
企業は売上を確保し会社に利益を生まなければなりません。おいしいと喜んで食べてくれるなら、自分達のしていることは社会貢献です。大義名分で長年研究を重ね、コストダウンしながら消費者に依存させる技術を常に磨きあげています。
現実的に明らかな劇物さえ入っていなければOKで、グレーな物は入れ放題という日本のゆるい法律問題もあります。安くておいしい物を食べ続ける=物によっては身の破滅をおびき寄せる事にも繋がります。安くておいしい物ばかり選んで食べるのではなく、高くても、おいしいと思わなくても、旬の物を積極的に食べて心と身体の成長、健康と抵抗力を上げられる食生活を心がけて下さい。医食同源、育食同源、食こそ全ての基本です。
変化を受け入れる心は毎日のメニューから
大人も子どももいつも同じ物、好きな物ばかりを食べる悪い癖はつけないようにしましょう。我慢して食べる。味の薄い物をおかずにご飯を食べる。今日はそういう日なんだと割り切る事も、必要な脳の訓練です。そもそも論として、昨今は親自身がそういう食生活ができないわけですから、なかなか容易に子どもたちに浸透させていくのも難しいですが…。
メニュー決めに自信の無い方は「食材宅配」で献立まで決めてくれる便利なサービスもありますので、それらをうまく活用しながら子どもと一緒に作る事で受験準備にとっても一石二鳥、三鳥にしていきましょう。料理は哲学ですのでハマると面白い物でもあります。
アジュライトの生徒でも、自宅の畑で育てた野菜を自分で調理する子までいましたが、そういう機会を与えられるお子さんは本当に恵まれていると思います。トマト、ナス、ピーマンなどはベランダでも育てられますのでぜひそういう活動も食育と合わせて取り組んでみてはいかがでしょうか。全ては親の手間と忍耐力なのですが…。
豆類と味噌
この2つは重要な食材になる可能性が高いです。
30年ぐらい前の話なのですが、昔自衛隊の知人が米国の兵隊(屈強な身体を持っていたのでおそらく海兵隊)と合同演習か何かで寝食を共にしたときのエピソードから引用します。
知人の話によると、まあとにかく皆スゴイ身体をしていたと言っていました。一体何を食べればそんな身体になるのかと食事内容を注意して見ていたらしいのですが、結論を言うと肉ではなく圧倒的に毎日豆を食べていたという事でした。食文化はその土地どちで栄養成分も違うので一概には言えませんし、民族遺伝子の問題もあると思いますが、自衛隊の知人はあの屈強な身体は肉ではないと強く言っていました。肉を毎日食べる必要は無く、是非豆類もバランス良く食べて頂きたいと思います。日本人なら大豆ですが、ソラ豆やインゲンの類も食べてください。
味噌は言うまでも無く、日本人の知恵と工夫が詰め込まれた国民食です。
栄養価が高くたんぱく質、ビタミン、ミネラルが豊富に含まれています。また、発酵食品であるため、腸内環境に良い影響を与え、健康促進に寄与します。味噌の乳酸菌は、ヨーグルトなどよりも日本人の腸に最した乳酸菌であるとも言われています。善玉菌を増やし消化を助け、免疫機能も向上させる効果が期待できます。塩分の摂り過ぎには気をつけて欲しいですが、味噌汁はなるべく作ってあげましょう。
栄養について
◎Omega-3脂肪酸:
DHA(ドコサヘキサエン酸)とEPA(エイコサペンタエン酸)などのOmega-3脂肪酸は、脳の発育に重要な役割を果たします。魚、特に青魚(サバ、イワシなど)、亜麻仁油、チアシードなどが豊富な食品です。
◎鉄分:
脳の発育には鉄分も必要です。肉、魚、豆腐、ほうれん草などの鉄分を含む食品を摂取しましょう。
◎ビタミンとミネラル:
特にビタミンA、ビタミンC、ビタミンE、亜鉛、マグネシウムなどが脳の発育に寄与します。これらの栄養素を含む果物、野菜、堅果類、乳製品などを摂るよう心がけましょう。
食の教育(食育):
幼児期は食品の基本を学ぶ重要な時期でもあります。食べ物の由来や栄養価についての基本的な知識も身につけさせ、健康面と合わせて食事の重要性を教えることが育脳にも繋がります。
ビタミンA: レバー にんじん かぼちゃ ほうれん草 マンゴー いちご
ビタミンB: 大豆 味噌 全粒粉 豚肉 タマネギ
ビタミンC: オレンジ レモン いちご ほうれん草 ピーマン
ブロッコリー
ビタミンD:サケ マス サバ ニシン アジ マイタケ シイタケ
乳製品:
ビタミンE: ひまわりの種 アーモンド ほうれん草 とうもろこし油
アボカド 豆類
亜鉛: 赤身肉 かぼちゃの種 ゴマ 松の実 くるみ 乳製品 ごま
マグネシウム: ほうれん草 おから アーモンド いも類
バナナ 大豆製品
あくまで例です。これらの食材ばかりを好んで食べて欲しいと言う事ではありません。栄養の見直しをして欲しいです。勿論単体ではなく、食事全体で摂ることが重要です。バラエティ豊かな食材を組み合わせ、バランスの取れた食事を心がけることが健康に寄与します。特に、新鮮な果物や野菜、全粒穀物、健康的な脂肪を摂るように注意すると良いでしょう。規則正しいバランスの取れた食事を心がけ、間食にも気を付けることが重要です。規則正しい食事習慣は、健康な成長と脳の発達に寄与します。
最後に、親子で塩と砂糖と脂の摂り過ぎには気をつけて下さいね。
今後の日本の国力低下を防ぐためにも、国民の塩と砂糖と脂の摂取量を規制する法案を国会で可決して欲しいくらいに思っています。あと、毎日唐揚げという人は、早タヒにしてしまう確率が上がるとあちこちで言われています。みんな大好きな唐揚げですが、月1~2回にとどめる努力を心がけましょうね。
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【進化し続ける幼児教室】
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