ただの着物好きが着付も勉強するに至ったのはなぜか、の巻
今回の東京旅の目的は、着付講師養成コースの最終回。昨年秋から始めて、2ヶ月に一度対面、他の月はオンラインで進めてもらってきました!沖縄からわざわざ通うのにはもちろん理由がありました。
今回は涼しくなったので着物旅です♪6月の阪急梅田POPUPが自信になり、一人旅は着物の方が楽かも…
そもそも、なんで金属工芸作家なのに着付けを習おうかと思ったのか。
私は子供の頃から時代劇が大好きでたぶんアニメより時代劇を選ぶくらい好きでした。当時はまだゴールデンタイムに時代劇が放送されていて、夕方も再放送されていたくらいです。
水戸黄門、暴れん坊将軍はみんな知っているはず…
大きくなったら着物を着るんだ♪という野望を抱きながら大人になりましたが、メルカリなどという便利なものはなく、中古で自分が着れるサイズ、好みの柄、好みの素材のリサイクル着物を探すなんて至難の業でした!!!今は良い時代だねェ
あれは高校生か専門学校生の頃のお正月、母に「お着物が着たいよー」とお願いしたところ、なななんと、祖母が🤱のために縫った赤いチェックのものすごかわいい着物があったのです‼️ウッソ早く言ってよ‼️
長襦袢も祖母のお手製たぶん化繊のショッキングピンクな昭和のやつが出てきました。母に着付けてもらったのが浴衣以外ではこれがお初で、ものすごーく嬉しかったのです。
そしてまたまた当時はYouTubeなどというものはなく、着付といえば教室に通うか本で勉強するか。私はお金もなかったので七緒のDVD付教本でマスターしました。
すなわちこれは自己流?でもあって、ちゃんと習いたかったし、人に着付けもしてあげられるようになりたかった✨
「着物のおばあちゃん目指して50歳になったら毎日着物きる!」と宣言していましたが、これは私がおきなわ工芸の杜の貸工房に入居出来たことで計画が前倒しに💦ジュエリーではなくもっと金属工芸がやりたい!しぬ前に帯留作家になりたい!と常々思っていた気持ちが爆発💥
帯留作るなら自分が身に付けなきゃ!ですよ!
入居してからはこの蒸し暑い沖縄でほぼ毎日着物を着るようになりました。入居前は冬場だけ着ていたけど去年からは暑い時期も浴衣を着るように!!試行錯誤しながら涼しい着付、涼しい小物を集めて試して…(無理は禁物よ!)
そうこうしているうちに、着物姿が目に入るからか周りの工芸作家さんやお客様から「着付けはしないの?」「着物着たいですー」というお声がチラホラ聞こえるようになりました。私も着せてあげられるようになりたい‼️と切実に思うようになり、沖縄県内で着付教室を探しましたが私の心に引っかかるようなこれだ!という所が見つからず…ウェブで調べてみても大手の着付け教室は恐怖だし、ステージ上で発表するような派手な着付け教室も自分の性格にはあわずとてもやる気になれない。。。
ふと何年か前の七緒に載っていて名前を覚えていた「キモノスイーツ」を調べてみました。
http://kimonosweets.com/
しんどくない、綺麗で早い着付。
なんといっても初音先生の着姿がお美しい。
日本舞踊、上方舞のお師匠さんなので所作もお美しい。
いつもお着物で過ごされ(3歳から舞いをはじめられたそう!)お着物で舞い、伝統芸能や着物、その文化についても書籍を書かれるほど大変お詳しく何を聞いても裏の裏までご存知というか…もう初音先生以外に習う気がしない🤣
東京か大阪まで通えるのか悩んだ末にダメ元でメールを送ってみたところ、初音先生がどうやって進めていくか相談にのってくださりオンラインと対面ミックスで習うことができました🌺
わたしにとって誰に習うのかはいちばん重要なこと。
本当の正しさを知っている先生であること。
ただできるようになればいいのではないのです。
その点、金工も着付も本当に良い先生ばかりにご縁があってそこだけは自分をほめてあげたい(笑)みんなから引きが強いといわれています
あと先生のお着物の趣味がとってもお上品で素敵なのが私にとってはものすご大事でモチベーションダダアップ項目でしたw
習うのと自己流ではやっぱり身につき方が全然違います。
また、人に着付ける事、教え方を習ったことで自分の着付けが格段に良くなりました!初音先生は理論的に説明して下さるので自分で考えることができる。
中でも知ってよかったこと抜粋
その1
「年齢や体形が変わっても着物はそれに合わせて変化しながら、抗わないことでその人の美しい気姿になる(しかも着心地がいい)」というスゴイ存在。だから若い人は帯が上でも苦しくないし美しいし、歳を取ったらそのとおりに帯の位置が変化していってそれが一番合っているということ
その2
着物は「着付け」が目的なのではなく、その先にある着物での生活に意味があるので撮影のような完璧でしわのない着付けは普段の生活には逆に不自然。家事で腕をあげたりするのだから布の余裕がないと動けないよ!
人に着せる時、撮影の時や晴れ着にはそのための整え方を教わりました。でも普段着にはしなくていいのは当然ですから、着物の着方にも色々あるわけです。
世の中にはたくさんたくさんの着付け動画や流派で溢れています。
着物なんてぇのはただの服ですから大昔から庶民が日々帯の結び方やら新しいスタイルをあみだして来たと思います。(当時は娯楽も限られていたし時間もあったからきっと帯の結び方なんか色々流行りがあったでしょう!楽しそう)
現代の着付も同じで、みなさんそれぞれのやり方で「わたしはこれが楽」とか、「わたしはこのスタイルがすき!」とかあるわけです。便利グッズも山ほどあります。そういう世界です。
私も以前は最初に呉服屋さんで買った(買わされた?)着付セットに入っていたゴムタイプの腰紐、コーリンベルト、化繊のゴム入り伊達締めとか使っていましたが、先生の昔ながらの手結びでの着付けや小物を教えてもらってからはほんとに早くて楽でビックリ。着物で旅しても着崩れない!
毎日着るのが楽しくて仕方ない…
だからこの良さを誰かに伝えたい~
こんな着付けもあるんだよ、って。きっと江戸時代の人々もこれくらいシンプルに着てたのではないかしら?わたしにとってここが重要。。。
そしてダメダメいわないこと(笑)着物のあれこれで争わないでほしいです
まだまだこれから他装の練習と研究を続けて、伝統芸能についても勉強したい!それはきっと金属工芸にも繋がっているはず。
私が目指している金属工芸に近づくには今のままでは全てが足りないのです。日本文化に対する知識も製作技術も、脳みそが渇望している。
私はとっても引っ込み思案でイベントでも接客がとっても苦手だから大好きな着物を通して無理せず自然に人々と交流できるようになれたらいいな👘
いつの日にか先生のようになれるよう日々精進して参ります✨
晴れてキモノスイーツ認定講師になりました🌟たくさんサポートしてくれた家族、どんな質問疑問にも真摯に向き合って下さった先生に感謝感謝です🥲
アズールシーの工房にて着付けもします💪製作メインですから、着付けの方はとってものんびりのんびりやっていますのでお気軽にそうぞ