見出し画像

気が小さくて心配性で

「人生損をしている。」

気が小さくて、とっても心配性で、HSPで、いつもおなかが痛くなる恐怖と過度の緊張と戦って小さくなっているせいでイラストレーターになりたかった自分も、雑誌の編集者やデザイナーになりたかった自分も、登山も、アジア旅行も諦めた節がある。

イラストレーターに関しては「締め切りまでにのびのびと期待通りの絵が描けないかもしれない!」という津波のような不安に勝てなかった(笑)
不安すぎて脳みそがぎゅーっとなって楽しんで絵が描けないのです。
そうして、まわりのみんなの絵に「いいなー!のびのびしていて」ってがっかりしちゃって。

デザイナーと編集者に関してはアトピーが酷かったのでそもそも昼も夜もないような業界に身体が向いていませんでした。就職しても悪化して続けられなかっただろうなぁ、と今も思います。

そんな中本当によく金属工芸だけは続いているなぁ。
いつまでも情熱が覚めないというか、たとえ落ち込むことがあってもなぜか辞めることが出来ない唯一のものかもしれません。

金属工芸の世界も藝術大学や美大卒のトンデモナイ才能をお持ちの素敵な人が星の数ほどいて、わたしは40歳もすぎているのにみそっかすなんですけど、好きだからただ続けている。
(ほんとはもっと儲かるようにがんばらなくてはいけないけれど優先事項が山ほどあってそうもいっていられないのがオカーサンなのです。)

着物も同じで、着物が大好きだから着ているだけでその先に何があるわけでもないのです。ただ好きで、新しく何かを知るだけで「おおおおお!!!」って頭がパカーーーーっっと嬉しくてしょうがない。

そういうものに今世で出会えただけでもラッキーなのかもしれません。
世にいうところの「推し」が鍛金と着物なんですね(笑)
いつまでもドキドキワクワクするもの!

いつも新しいことをはじめるときは不安でいっぱいで逃げたくなります。
いっそもうやらなくてもいいか!って思う!
でも一歩進んでがんばれるのは好きのパワーのおかげです。

気が小さくて、心配性で腹痛と片頭痛の権化だからあきらめてきた数多くのことがあるけれど、細々と金属工芸を続けていられることだけは本当に家族や周りに感謝でいっぱいです。

これからやりたいことは、株からぶったてを作ること、アルミでお皿を作ってスタンピングで柄をいれてみること、掛けられるお皿を作ってみる事、作りかけのねこの帯留めに金具をロー付けすること、リムを90度立ち上げたお皿を作ってみる事、冷蔵庫のだし塩用に薬さじをステンレスで作ること、ねこのごはんのパウチの角まできれいにすくえるスプーンを開発する事、などなど、、、まだまだありますが、おうちの事も片付けながらこつこつ焦らずふんわり進めていきます。

打出しのねこ帯留め、ちょっとデザインかたまってきました♪
そうそう、あわてずに。

いいなと思ったら応援しよう!