ねこからうまれちゃった、おしりトントンしてほシーサー
昨年秋に誕生したシーサーちゃん、じわじわと成長中です〜
金属製スタンド型シーサーは自分で考案したもので他では見たことありません。誕生の過程はSNSでPOSTしてあります
なんといっても、「マジムンに勝てるのか⁈大丈夫なのか⁈」っていう優しいかわいいシーサーが欲しかったんです。
ニコニコのシーサーもたくさん売っているけど、もっと背景に物語がありそうな、コロンコロン動きだしそうなシーサー。
◆おしりトントンしてほシーサーのおはなしは………(第一稿)
遠くの南の海の向こうに、海のきれいな小さな島がありました。季節は一年でいちばーん快適なうりずん。
島のなかでもまたまた小さな島に神様が何人か住んでいて、のんびり昼寝をしていました。
「へ、へ、へ…へーーーっくしょん！」とそれはもう大きなくしゃみをしたとき、びっくりした猫に杖が当たってしまったのです。
その猫は島に住むまいちゃんのおうちの縁側でのんびり過ごしていましたが、なんとおなかには赤ちゃんがいたのです。
それから1ヶ月ほどたったおだやかな昼下がりに4匹の元気なこねこたちが生まれました。
4匹のこねこたちが…
こねこたち？
ん？
よーーーくみると、2匹はなんだかふしぎなすがたをしています。
しっぽはモフモフ、かおにはライオンのようなたてがみ？猫のようだけど、ライオンのような…？
そこへやってきたまいちゃんのゼニガメおばぁがびっくりしていいました。
「あーーーぎじゃびよーーーーぃ！マヤーならんどー！シーサーやいびーーーん」と大笑い。
シーサーたちは兄妹ねこたちと一緒によく遊びよく食べ、すくすく育ちました。2匹はおしりをトントンされるがだーいすきです。1日に何度もみんなからおしりをトントンしてもらいます。そうするとなんだかこころの内側からあったかい力がわいてくるような、とてもほっこりするのでした。
まいちゃんちの屋根の上にはむかーーーしから鎮座していて戦禍もくぐりぬけた、こわもてのシーサーがいて、「おやかた」と呼ばれてみんなに愛されていました。
「おい、おまえたち。シーサーというのは家や地域をマジムンやわざわいから守る大事な仕事があるんだぞ。そんなねこのような気の抜けた顔でつとめがはたせるのか？！」と、おやかたはきびしく言いました。
「えええ！マジムンなんてこわくてみてられないよぅ…」と、すみっこでブルブルするシーサーたち。
「ならんならん！ならんどー！今日からきたえてやるからお前たちもりっぱなシーサーになりなさい！」と、近所のシーサーたちも集まってきて、その日から先輩たちとの修行がはじまりました。
ねこのようなシーサーたちは心優しく穏やかだったので、どうにも「シーサーとしての素質」がありません。争いを好まず、すっかりおちこんでしまいました…
台風シーズンが近づいてきました。なまぬるい風のふく夜、元気のないシーサーたちのところへまいちゃんがやってきました。
「あなたたちはやさしいからねぇ。ふーん…
えー、もぅムリしてマジムンたっぴらかさんでもいいさ〜おやかたもいるしよ。
そのはずなにか方法がみつかるはずよ。よんなーよんなー
その方がまーいーもみんなも見ていて安心するさぁね！」と、はげましてくれるのでした…
その年の秋はいままでにないくらい大きな大きな台風が島へ近づいていました。
いくらがんじょうな赤瓦のおうちも、このままでは飛んでいっちゃうのでは…とみんな心配しています。
おやかたが言いました。
「これはマジムンが呼んでいる台風だよ。マジムンをたっぴらかさんとでーじなる。みんなを呼んでおいで！」
つづく。
シーサーたちのLINEスタンプ、LINE絵文字も発売中です！日々の暮らしにほっこりゆったり沖縄を感じてもらえたら嬉しーさー🦁🦁
絵本を描いたり、季節ごとのポストカードを作ったりする予定！
