教員不足を考える
最近ちょくちょく話題にあがる「教員不足」
私は教育現場で働いていることもあり、教員不足に関する記事などをよく読みます。 一緒に働いている先生たちの話も直接聞けるので、かなり身近なテーマです。(私は小学校で働いていて、先生とは呼ばれているけど、教諭とか担任の先生ではない)
実はつい先日も息子の担任の先生が突然療養休暇に入ったため、担任不在になってしまいました。
先生ゆっくり休んでね~と思いつつも、代わりの先生がなかなか見つからない事態に・・・
学校側はもちろん一生懸命探してくれているみたいなんですが、結局数か月見つからず、学校内で対応してくれていました。
毎日、毎日、いろんなクラスの先生が交代で息子のクラスに来ていました。
とても大変だったと思います。
担任の先生が一人欠けると、学校内ではそれはそれは大騒ぎ。
何か月も探しても結局見つからない・・・
突然の担任療養休暇は、教員不足をより一層痛感させられる出来事となりました。
なぜ、こんなにもあちこちで「教員不足」が???
少し簡単にまとめてみました。
1. 労働環境の厳しさ
教員の仕事は、授業だけでなく、多くの事務作業、部活動の指導、保護者対応など、長時間にわたる業務を伴います。そのため、勤務時間が長く、プライベートの時間が取れないことが多いです。過労やストレスが深刻な問題となっており、精神的・肉体的な負担が大きいとされています。
2. 給与と労働量の不均衡
教員の給与は、仕事内容や労働時間に見合っていないと感じられることが多く、他の職業に比べて給与が低い場合があります。このため、経済的な面で教職を選ばない若者が増えていると言われています。
3. 社会からの期待やプレッシャー
近年、教育現場では保護者からの要求が高まり、トラブルやクレームも増加しています。さらに、教育内容に関する社会的な期待も大きく、教師がそのプレッシャーに悩むことが少なくありません。このような外部からの圧力が、教員のなり手不足に拍車をかけています。
4. 少子化の影響
少子化により生徒数が減少している一方で、教員の数も調整されるため、採用枠自体が縮小されています。この状況が、教職を目指す学生にとって不安要素となり、志望者の減少につながっている可能性があります。
5. 教員資格取得のハードル
教員免許を取得するためには、大学での教育実習など、多くの要件を満たす必要がありますが、その過程が厳しいと感じられることが多いです。特に、現在の教員不足問題に直面している中で、若い世代がこうした資格取得プロセスを負担に感じることも少なくありません。
6. 教員の多様な責任
従来の「教える」役割に加えて、子どもの生活指導や家庭との連携、学級運営など、幅広い責任がのしかかっています。教員一人ひとりが抱える負担の大きさが敬遠され、教職への意欲を削いでいるとも考えられます(SEOタイムズ) 。
これらの要因が複雑に絡み合い、小学校教員のなり手不足に影響していると考えられるのです。
教員試験を早めて人材確保対策してみたり、教員補佐の人材を確保してみたり… 各自治体は色々対策を考えて試行錯誤していますが、、、
なかなかすぐには改善されないですよね。
そして、頑張って人材確保にばかり力を入れると今度は教員の質が下がると言われ・・・ 本当に難しい問題。