スモールM&Aにおける買い手の3つのデメリット
スモールM&Aにおける買い手のデメリットを解説致します。
✅①簿外債務の発覚や、情報不足のリスク
小規模事業、個人事業の経営者の場合、毎月の会計処理を税理士事務所にまかせっきりだったり、自社で処理していても管理体制に問題があり、経営者自身が自社の実態を把握していないこともあります。
帳簿上に出ていない債務も経理担当者しか知らず、交渉のテーブルに乗らないことや、重大な事実を知りえないままで事業を購入することは大変なリスクをしょい込むこととなります。
特に、係争中の案件などは注意が必要です。
このリスクについてはデューデリジェンス(買収監査)のところで明るみに出ることが多いですが、完全に把握するということは不可能です。
M&Aでの買収にはある程度、腹をくくる覚悟は必要なのです。
✅②人材、顧客、取引先が離れてしまう
買収後、新たな代表者とのそりが合わず、キーマンが辞職したり、大量に従業員が退職してしまうケースもあります。
また、顧客や取引先が旧代表者とのつながりで取引を続けていたが、会社売却とともに離れてしまうことも残念ながらあるのです。
ただ、これについてのリスク回避方法は、買収後も旧経営者が元気な限り、何らかの形で会社に残っていただくことをおすすめします。
買収交渉の中でもここの部分は綿密に協議し、条件を明確にしておきましょう。
✅③良い案件がなかなか見つからない
スモールM&A市場は非常に活況です。
圧倒的に購入希望の方が多く、売却希望が出てきても優良案件はすぐに売れてしまいます。本業でご多忙というのも、もっともですが、本気で買収を行いたいのであればそれなりのレスポンスが必要です。
常にアンテナを張りつつ、希望の案件が出てきたらすぐにでもスモールM&Aに動ける環境を整えておくことが重要です。
最後までお読みいただき、誠にありがとうございました。
スキやフォロ―をいただけましたら嬉しいです!
それではまた次の記事で!