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ガレージバンドでボカロ曲を作りました。

こんにちは。アジュールハルモニアです。
普段の創作活動は、自然の音のフィールドレコーディングや効果音を作ってニコニ・コモンズで配布(今日コモンズも収益化できることを知った,,,)したりYoutubeで発信しています。その他にもいくつアカウントを運営してます。自分でも混乱しそうです。

新たに、ボカロP azuha(アズハ)としても活動を始めました。
(アーティスト名はアジュールハルモニアでもどちらで呼んでいただいても構いません。)

早速ですが1曲目を投稿しました。
ぜひぜひ、ご視聴、コメント書いていただけましたら嬉しいです。

「探し sagashi」 feat. 重音テト
ニコ動

YouTube

※Synthesizer V AI 重音テト ライト版を使用

曲調は、ロックでヘビーロックかオルタナティブかエモかポストロックなのか自分でもジャンル分けできません。ボカエモ、ボカエモンともいえるのでしょうか。
ニコ動では「vocarock」などハッシュタグを視聴者さんが付けてくださいました。ニコ動には、推しのキャラの曲やボカロ、シンセサイザーV(SV)を巡回して見ているコアな視聴者さんがいらっしゃるとのことです。早速ですが、コメントが画面上に流れてきて感動しました。
まさか私が自作でボカロSVソングを作る時が来るとは・・・フル尺のオリジナルソングは過去に既存バンドのパロディを作って友達に聞かせただけで、基本的には今回が初めてで試行錯誤しましたが、完成させることができて大きな成功体験にもなりました。
さらにニコ動にUPする日が来て、コメントが流れるとは…感慨深いです。
シンセサイザーVという歌声ソフトがすごく良い声で、特に重音テトさんで試しに発音させたときに「ロックだなー」と思って、そのことも今回のボカロP活動の一つのきっかけでもあります。キャラデザも可愛かっこよくて好きです。

制作備忘録

ボカロSV曲の制作についてその過程を記録したいと思います。正解はないと思いますし、ミックス・マスタリングは沼過ぎますので、読み流していただけたらと思ます。少しでもボカロSVやってみたい方や創作活動表現活動していたり始める方への参考や勇気になればと思います。

ガレージバンドとRoland A-49で作曲

cubaseを買ったばかりなのですが、


ガレージバンド(ガレバン)を使いました。apple macユーザーなら無料で使えるPCアプリです。
先日roland A-49 midiキーボードを購入したのですが、ガレバンにはmidiキーボードを弾くとコード名が表示される機能がついていて、遊んでいました。そこで面白いメロディーを弾いたり、ギター音でパワーコードを弾いて遊んでいくうちに、モチーフの木琴のリフが浮かんだのでそこから、大喜利又はスタジオセッションのような雰囲気で音を足して、イントロから順番に作っていきました。作りながら次第にボカロSVに歌わせてみたいと思い立ちました。

歌メロは一番苦労しました。シンセメロも慣れないくて、この段階では完成形の音像が想像できませんでした。

ワンコーラスできたところで、テトさんに歌ってもらうことにしました。

ガレバンは標準ではmidi書き出しできない

手間になりますが、cubaseに歌メロだけ打ち込んでmidiファイルとして書き出ししました。

重音テトさんに歌ってもらう

ボーカルは、シンセサイザーV スタジオ ベーシックと重音テト SV liteを使用。いずれも無料で利用できます。

basicは3トラックまでしか作れないみたい

cubaseで作ったmidiファイルを読み込んで重音テトさんに歌声を設定します。

歌詞をまともに作ったことがないのですが、メロに導かれるままに単語を打ち込んでいきます。そして、テトさんに歌ってもらうとインスピレーションが湧いてきて、次の小節に歌詞を当てはめていくという繰り返しで作詞していきつつ、基本はベタ打ちだったのですが、midiノート長を若干調節してリズム感を出しました。
SVはベタ打ちでも抑揚がついたり人間が歌っているようにリアルです。

vocalchainで歌声に迫力を出す

シンセサイザーV スタジオ ベーシックから書き出した歌のwavファイルをcubaseに読み込んでボーカルエフェクトを掛けました。

cubaseの素材作成用プロジェクト、赤はSVへ読み込ませる用の歌メロmidi

ロック系のプリセットがあって、これで以前テトさんを発音させたらめちゃパンクロックみたいだったので、今回もこれを使いたかっただけです。
こもった、ノイジーで太い歌声になります。

vocalchain

ワンコーラス完成動画UP

ガレージバンドで作成した歌声をオケと合わせて見たら、結構ロックでいい感じで我ながら感動しました。。
本当に歌が入るだけでこんなにも雰囲気が変わるものなのだなと感動。
BGMとかインストしか作ったことがないので、グッと来るものがありました。初期衝動的な感覚もあります。
これは、自分の作曲云々ではなくて重音テトSV様様だと思います。
一気に世界観ができてきました。

ワンコーラス完成した時点で、一度動画に書き出してデモ版としてニコ動とYoutubeにUPしました。
ここで若干満足して、次の曲を確か作り始めてしまいました。
しかし、フルコーラス作ってみようと思い立ちました。過去に、友人から断片ばかりでなくしっかり作りきってもらいたいとアドバイスをもらったことも脳裏に残っていました。

アレンジを加えてフルコーラス作る

リズム楽器の演奏に変化をつけたり、エフェクトを掛けたりしてフルコーラスを作りました。

ギターにワウを手書きして掛ける。

ガレバンはエフェクトボードの各エフェクターのデザインが本物ぽく(スキュアモーフィックデザイン)てテンションが上ります。個人的にガレバンの内蔵ギターは独特の個性があって好みです。

エンディングはディレイエフェクトでノイジー

エンディングでは、ディレイ・エフェクトを使ってループノイズを発生させて、ボリュームを徐々に上げることで「ギュアー」というかなり耳障りなノイズ音だけを聞こえるようにしました。

シャーンとかシュー、ドーンというエフェクト音もapple loopから選んで少し付け加えました。

歌声は、シンセサイザーV スタジオ ベーシックで歌2番、3番サビまで作詞とmidiノート長を調整しました。歌1番と同じ要領です。
ベーシックでは1プロジェクトで3トラックまでしか作れないので、ファイルを複製して適宜作っていきます。
歌に厚みが欲しかったので、部分的に1オクターブ下と3度下ハモリも歌ってもらいました。

歌は部分的にハモらせた

Cubaseでマスタリング

mix、マスタリングに関しては作詞作曲のオリジナリティーとはまた違った領域で試行錯誤しました。
ガレバンで基本すべてのトラックを-7dbまで下げてドラム、ベース、ギターと徐々に調整しました。シンセ系はかなり音量を下げてなんとなく聞こえる程度にしました。
ガレバンからwav書き出しして、Cubaseのマスタリングプリセットを立ち上げて調整しました。

デフォルトでstereoenhancerが掛かっていて、急に音が立体的になったような錯覚に陥ります。

cubaseのマスタリングプリセット

フリーBGMを作るときに使ったriserとmaximizerのプリセットを掛けてgainを微調整したり、エフェクトをオン・オフして何度も聞きてみました。

マキシマイザーを掛けて音を大きくする、、、

何度も聞いて、聞こえ方がいいのが正解と割り切りました。
ここをこだわると完成しなさそうなので。
結果的にyoutubeにUPしたときに音が6dbも大きすぎたようで音量が自動で下げられました。

EQに関しては、ガレバンで全くいじっていなかったので、音がこもった感じだったので、2khzを少し上げて音をくっきりさせて歌が聞こえやすいようにしました。

最後に、書き出した完成wavファイルと、公式イラストを使って、davinci resolveでリリックビデオを作りました。

ナイトモードなので暖色ディスプレイに・・・・

歌詞テロップが淡々と表示されて、一部だけグリッヂエフェクトをかけました。

最終的にフィックスした時に原型を留めていればOKですよ。

https://kasaneteto.jp/illust_logo/

完成できたことが1つの成功体験

今回、無事フルコーラスで完成させてネットにUPできたことは大きな成功体験になりました。作詞作曲、ミックス・マスタリング、動画どれもまだまだ改善の余地がありますし、ベテランの方からはツッコミどころの多い制作過程だったと思います。正直この記事に書かれた通りのエンジニアリングをしても良い結果になるとは限りません。
しかし、今回は自分に対してのある種のねぎらいと一人のみ(酔)も兼ねて文章としました。

ここまで読んでいただきありがとうございました。
これからもボカロPとして発表をしていきたいと思います。その際は、今回のような長ったらしい分ではなく、告知宣伝になると思います。


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