抜けている穴を探し、希少価値を高めたい
会社に入社して7年目。
入社当時に配属されたチームで感じたのは、皆やっていることが似ているなぁ、ということ。
テーマこそ違うものの、似たり寄ったりのことをしていて、多様性が感じられませんでした。
それもそのはず、出身大学こそ違うものの、専攻は皆同じ。
みな均質で、学校の研究室みたいに感じたのが、正直な印象。しかも研究室よりレベルが低くてガッカリしたのを覚えています。
大学院を卒業した私がアカデミックに残らず会社を選んだのは、多様な人と働けるから。
同じ技術系でも専門分野の違う、機械や電気や制御の人と一緒に仕事がしたい。
もちろん年齢も出身とバックグラウンドも。
あらゆることが異なる人たちと仕事をすれば、相手の当然は私の初めて、にあたる。
すなわち、刺激的な毎日を過ごせて、毎日自己成長できると思ったわけです。
しかし配属されたチームは、そんな思いを一掃される程、均質化された人員構成。
その中で際立つ存在になるには?と考えて、チームから一歩外に出ることにしました。
他チームとの中間領域、私が手を出せない程遠くはないけど、初心者マーク。もっと言うと、社内で皆初心者マークの領域を見つけたのです。
ここを極めたら、社内で唯一の存在になれるのではないか!?←世間的には低レベルでも と思ったのがキッカケで。
その後ラッキーなことに、より仕事のしやすい人事異動も認められて、相変わらず誰もいない領域でせっせと働けています。
ただ、社内に教えてくれる人がいないのが難点。
成長するもしないも自分の着眼点と固執に左右されてしまいます。
社外に聞くしかない、そもそも聞かなきゃ!と思うことに気づかないといけない、誰も理解してくれない…という葛藤もありました。
これを乗り越え(?)、私がやっていた仕事はいまやほぼ誰でもできる技術に。1人コツコツも開発していた仕事は量産現場となり、現場メンバーで回せる状態に。
そして今考えるのは、次のステージへ進化したい!ということ。
みんなができる技術は自分のやりたいことではない。
私は新しいことを先陣切って取り組みたい。
だから今年の始めに、メインの仕事の断捨離宣言をしました。
今までずっと、生産現場仕事ではなく研究のような深みのある仕事をしてほしいと言われ続けてきたけれど、現場仕事が楽しくて現場に出る日々でした。
でも新しいことをしたい!と思った時、もうすべてを斬ろう!と思ったわけです。
周りの人も現場を離れて…と言っているし、もはやいいように解釈して、私はこの仕事は終わりです!!!と宣言しちゃった、というわけ。
今までの確実なものを手放して、不確実な新しいことに取り組む。
勇気がいるけど、後悔しないはず。
そして宣言から半年経った今、今までの仕事はほぼ抜けました。
これから本格的に新しい仕事へ。また量産できるようにしたいな!