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ラブホテルでバイトしてみたお話@1

ラブホテルって非日常を感じられたり、ワクワク感だったり、ある種テーマパークのような気がするから興味がある。
実家にいた時は自分の部屋がなかったから部屋を与えられるっていう特別感もあるのかも知れない。あと、気軽に「ラブホ行かない?」なんていう機会もないから敷居が高いのかも。


掃除好きだし稼げたらラッキー

去年の冬、暇な時間ができた。

仕事が暇な時期でさらに冬季鬱で遊びに出かける気力も落ちていた。
メンタルが落ちているのでネガティブ思考になり、人生について考え残された時間が短いかもしれない、何もしないことが勿体無いと焦っていた。

どうせ死ぬなら
今まででやったことない事がやりたい。
『暇ならやりたい事をしてお金を稼ごう』

高校生くらいからだろうか
私は「ラブホテル」が気になっていた。

人とあまり関わらず淡々と作業ができる、そして周りの人がやっていないことをやりたかった。
学生の時はできなかったし、今なら暇だし!と、好奇心で清掃バイトを探した。

通勤しやすい場所で絞ると1店舗しかヒットしなかった。そこにしろというお告げだと思い何も調べずに応募してみた。

希望の会社を選択するだけで応募が完了した

その日のうちに面接の日程を決める連絡が来てしまった。

なんということでしょう……

こんなに早く返事をくれるなんて私なんかが応募して大丈夫だったかな!?と思うほどの速さ

先延ばししたら求人の枠がなくなるかも知れないと思い、面接の日程を3日後というかなりのスピード感で設定してしまった。

面接日を決めたもののその日まで空いている時間がなく、履歴書や証明写真に取り掛かれるのは面接の”前日”のみ。
⚠️私の悪いところは予定を詰めすぎるところ



面接前日の夜(準備編)

面接前日の夜まで予定があったため予定をこなして一時帰宅。

どうしよう、
証明写真に残せるような無難な服なんて持っていない

柄シャツ、黒シャツって印象よくない気がして部屋にある服を探していると
ふと「その着せ替え人形は恋をする」の喜多川海夢ちゃんの制服コスプレのワイシャツがある!!!と!

コスプレのワイシャツは普通のワイシャツと違い前で結べる仕様になっている。

ぎゃるかわいい

なんとか誤魔化しつつ証明写真機を探すことにした。

家電量販店などは閉店の時間で見当たらなくて焦りを感じていた。

すると偶然Xのフォロワーたちに遭遇!

事情を説明したら「じゃあみんなで証明写真撮ろう!」とプリクラを撮ることになった(?)
プリクラもびっくりの8人でキャパオーバーです

いやまじでこんな楽しく過ごしてる場合じゃないんだって!!!!!!


その後はみんな協力してくれて証明写真を撮れる場所を探し、
一般人に擬態するため両サイドのツーブロを隠し、襟足のブリーチ部分は結んで隠した。
隠す場所が多いことで”私って社不だった…?”と気付かされる。

仕上がりがこちら

これは見事な証明写真、みんなで作り上げた私だ

撮ったあとは解散して、即帰宅して履歴書を書いた。
X(旧Twitter)で応援してと呼びかけLINEやDMをすることで無事に完成させた。
(私が頑張ればいいことなのにみんな優しすぎるよね。思い出して今泣いたわ。)


バイトの面接してきた

緊張しつつ15分前に現地に到着。
勢いで応募したので外観をみるのもこの日が初めて。流石にサイトくらいは見ておいてもよかったと思う。面接なのに1人でホテルに入る事に躊躇いがあった。

受付スタッフに面接しに来たことを伝え、利用待ちのお客さんが並んで座っている横に私も座って待機することになった。

えっちなことを楽しみにしている男性たちとは違ったドキドキを感じている私がそこにはいた。

体感で10分ほど待っただろうか、
えらい人に呼ばれてフロアを移動して
いざ面接開始!!!!

なんで働きたいのかなどの志望動機より優先されたのは体力でした。

掛け布団などのリネンや浴室の水滴を拭いたりするから体が強い人が重宝されるらしい。私はスポーツの経験があって共通の知り合いがいたりと盛り上がって人生初めての即日採用を勝ち取った!

【働くのに必要なもの】
クロックス、汚れてもいい服、体力


ラブホ出勤1日目

ラブホ掛け持ちおじ様とペアになって清掃について教わる

ベッドメイク、風呂、洗面台、トイレなど一通りの清掃方法を見て覚える
2部屋清掃して解説をしてくれるので本当に見るだけだった。

基本的に1部屋を2〜3人で清掃して、
完成させるまでの時間は6分〜10分以内。

私はベッドメイクだけを覚えるように伝えられて、
ある程度覚えたら洗面台のアメニティ補充も覚えることになった。

その日は12部屋程度清掃をした

6時間の勤務なので休憩は無く、出勤した時にスマホは没収された。

満室だったり、空きがない時間は休憩ができる。
大学生っぽい人や歳が近そうな人と話をして普段何やっているのかなど当たり障りない会話はできた

他のバイトさん曰く掛け持ちおじ様は清掃に対してこだわりが強いんだって

初日なのにやべぇな思うことがあったんだよね。
コロナやインフルエンザの話をしてきたんだけど、お互いの価値観が違うなっていうのが伝わった。

こういう話って私は苦手だから仕事のことよりも記憶に残っている。


ラブホ出勤2日目

出勤してそうそう仲良くなれそうだと感じた男性スタッフから
「早くこの職場辞めたほうがいいですよ」とアドバイスをもらう
給料あがるのに時間がかかるし割に合わないらしい

14部屋ほど清掃に入り、お風呂やトイレの掃除を教わる。
それを覚えればもう部屋の清掃は覚えたに等しい(たぶん)

面接で言われた体力が必要なのは本当で、
エレベーターはお客さんと会ってしまうから階段を使うし、リネンは重い。

清掃しながら雑談をした。
ラブホでよく聞く噂話だ。

ここで亡くなった人いるんですよーとか。

私は霊的なものは信じていないけど霊感はある。
日本語がおかしいことはスルーしてください。

実際何回かその部屋に入るとテレビが消えなくなったり、照明が急に暗くなったりとかはありました。
出勤して2日目なのにな〜

あと10部屋に1部屋はシーツ血まみれだったりした。
掃除が好きだったのと、そういうの見ても何も思わないから私は平気だったけど「汚い」って思う感情が大きい人は働けないと思う。

そんな私が働いて2日目で
辞めたいと思う出来事があった。

洗面台に置いてあるプラスチックのコップ
基本は水洗いすべきところを綺麗にしたくて洗剤で洗った。

「そんなに綺麗にしなくていいから!
洗わないで!拭くだけでいい!」

淡々とした口調だったかも知れないけど私にはキツく感じた。

綺麗にしたら怒られてしまった。

汚いを綺麗にするより、汚いを誤魔化す方が大事

モヤモヤした気持ちのまま2日目を終えた


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