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十六世 松林豊斎 茶陶展 -beyond the frame- 東京

去年の夏、宇治にある朝日焼作陶館さんで陶芸体験と、shop & galleryでのお茶会、窯元見学をさせていただきました。

その朝日焼の展覧会に行きました。
十六世の松林豊斎さんも在廊されていたので、お久しぶりのご挨拶ができました!

作品の前に朝日焼さんプレイバック↓

朝日焼さんの窯!
十六世みずからのお手前
galleryの作品たち

このときの宇治から始まる5日間の旅(→滋賀→出雲→大阪)が思い出深くて。
朝日焼はそんな大切な思い出のある焼き物なのですが、展覧会でわたしがまずしたのは。。。

後日届いた陶芸体験の作品

これを十六世に見せびらかす。


でした笑
いや〜、嬉しかったし、お気に入りすぎて。
見てもらいたくなって。

「いいじゃないですかぁ」ってニコニコ言ってくださった松林さんが神対応すぎました。

そのあとは展示をひとつひとつ丁寧に味わって、その細やかさ、美しさ、可愛い鹿背(かせ)の模様にひたすら魅入る。

入口のご挨拶からすき。
白い斑点が朝日焼の特徴。
鹿背と呼ばれる模様。
確かに鹿の背中みたい。
なんと!器の中に写真!

今回は、大杉隼平さんという写真家さんとのコラボということで、会場には素敵な写真も。
なかには器にはった水の中にある作品まで!

このお水、なんと宇治から持ってきたそうです!
「変わらないと思うんですけど、なんとなく」と松林さん。

宇治の土と水から生まれた朝日焼。
なかの水も宇治のものにしたら、器も安心する気がします。

隠れて見えない写真についても
「陶芸に限らず、見えない部分にもたくさんの工程があるじゃないですか。そんなことをあらわせたら」 
その言葉にもぐっときた。
会場の写真たちにはそんな見えない工程を収めたものも。

作陶風景。

さらにこの額縁、80代だったかな?のおじいちゃんが作ったそうです。この展覧会のために。
自分の作品が日本橋三越に並ぶと聞いて喜んでいたとか。

額って、大きくなるとそのものに存在感が出てしまうけど、この会場の額はどれも展示作品たちに寄り添っていて違和感がなく、それでいて額に意識を向けるととたんに輝き出すような、素敵な素敵な額でした。

松林さんのお話がひとつひとつ優しい。
聞いていて嬉しくなる。

器が奥に行くにつれて大きくなる

こちらも!
茶碗の感覚を持ったまま、どこまで大きくしていけるかのチャレンジ。

なにそれ!!
楽しい!!

三角と四角の煙草盤

こんなにきれいに優しいさんかくとしかくを手で作れるってどういうこと!!

下から眺めるこの角度もきれいでたまらん
鹿背が光に見えてずっと見ていられる

いやー。
最幸でした。

去年色々なお話を伺えたからわきあがる感動と愛しさ。

知るって魔法だ。
知らない感動もまたよい。

癒された帰りにポストカードをいただいて、お部屋に飾りました。

お部屋が清められるみたい
ザッハトルテ!

しめは日本橋三越のカフェウィーンでティータイム。

来月にもまた、朝日焼さんに伺うチャンスがありそうなのです。
行けますように。行けますように。

今回は長文でした。

*しのぶ

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