これが厄年ということなのかしら？（前編）【エッセイ】

今年は厄年ということもあり、１月から医者通いが続いていました。

昨年末、体調不良により血圧がいつもより高めで、胃の調子が思わしくなく、かかりつけ医に相談しました。
血圧を下げる薬と胃酸を抑える薬を処方してもらいましたが、なかなか改善されませんでした。

年明けて１月下旬に、かかりつけ医の紹介状を持って総合病院へ行き、胸部CT検査、レントゲン撮影、心電図をやりましたが、結果は異常なしでした。
その後、かかりつけ医での胃カメラ検査をしました。少しポリープはありましたが良性で、血液検査結果も異常はないとのこと。２月初めに、もう一度、かかりつけ医に行き相談の結果、様子見ということでいったん診察は終了になったのです。

２月は穏やかに過ごしていたのですが、３月３日に遠出したあと、どうも左膝が痛む。外側のふくらはぎも固くなっていて、違和感を覚えておりました。決定的になったのは３月１０日。市販の湿布薬を貼っていたけど痛みが増すので、翌日に地元の整形外科へ受診しに行きました。
何年か前に受診したきり、しばらくぶりだったので、患部も違うため問診票を書きました。
医師の問診、レントゲン撮影後、再び問診。
レントゲンを見ると左膝の軟骨がすり減っていて、水が溜まっていると言われました。これが痛みの要因だったのです。

遡れば、中学生のころはバスケットボール部に所属していて、練習中に突き飛ばされ床にしたたか左膝を打ち付けたことがありました。たぶん、それが大本なのだと思います。
中学２年の時、運動会の障害物リレーでハードルを飛び越えようとして左足で踏ん張った時、ピキッと音を感じました。あれっと思ったときには倒れてて、起き上がれなくなったのです。
みるみる左膝が腫れて来て、先生たちが慌てて駆け寄ってきたのを覚えてます。
そのまま、車に乗せられて学校指定の整形外科へ連れていかれたのでした。
左膝の血管が切れて内出血していました。病院で血を抜いて、安静にしたから湿布するだけだったような？
古い記憶なのでもう覚えておりませんが。
しばらく、松葉杖を学校に通っていたことだけは覚えてます。

中学を卒業したあと運動もできたし、歩くことも問題なく生活できていましが。
忘れもしません。２１歳くらいの１１月の終わり。
実家でくつろいでいたのですが、左膝が痛み立てなくなってしまった。家族も最初は信じなかったけれど、あまりにも様子がおかしいというのでやっと気づいてくれました。
翌日、整形外科へ行くと関節炎を起こしてるとのことでした。それから左膝の外側の骨が剥離骨折だとも言われたのです。
このまま炎症を抑えるか、剥離骨折したまま様子見して同じような炎症になるか、の決断を迫られる形だと感じました。
炎症を抑えても、このまま放置して、先々、もっと大変な状態になることも考えられます。
悩んだ末、剥離骨折を除去する手術をすることにしました。
両親は心配したけど、まだ若いので、なんとかなると思って承諾をもらったのです。整形外科で紹介状を書いてもらって大学病院の整形外科へ行くと、入院の手続き等をして帰宅しました。
手術も無事に終わり、剥離骨折した部分も見せてもらいましたが、桜貝のようなサイズなのには驚きました。こんな小さなものが炎症を起こさせたのかと。

手術後のリハビリがきつかったです。
３が月くらい左膝を伸ばせなかったので、固まっているため、曲げる練習をするのですが、これが痛いのなんのって……。理学療法士さんが鬼に見えました（ごめんなさい）。
松葉杖で病棟の廊下を歩く練習もしました。階段の上り下りは恐怖でした。
ある程度まで来ると退院です。
それ以降は自宅でリハビリを兼ねた生活をするのですけれど、何でもない段差や置いてあるものが、いかに危険なのかと思い知ることが多かったです。
松葉杖で外に出たときも、怖かったです。一番に感じたのは、人の歩く速さ。ぶつかられるのではないかと思う恐怖。
その経験から街中で杖を突いてる人を見かけると、怖がらせないようにすれ違うことを心掛けるようになりました。

左膝が良くなって、普通に生活ができるようになりましたが、季節の変わり目や疲労したときは違和感を覚えることは多いですが、運動もできたので心配なく生きてきました。

（後編へ続く）

2023年4月21日（金）　奈央

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