1つ
2022年の夏は、いままで体験してきたそれとは少し違っている。
履物に困る梅雨は非常に短く、レインブーツの購入を迷う暇なく、急に暑さがやってきた。
6月の終わりから、木にしがみついて必死に樹液を吸うカブトムシの群れが今年はみな、地面に仰向けに転がっている。
7月沈黙してた蝉は8月に一斉に鳴き始めた。
「鳴き声が大きいほうが雌蝉にモテる」
地上にいる短い時間に生命を存続させるために必死なのだから、蝉より長く生きる人間としては文句が言い難い。
8月半ばの夕暮れには、日の陰りが短くなり少し秋を感じ始めている。
なんとも忙しない、夏が過ぎようとしている。
暑さは人を疲れさる。いらだたせさえする。溌溂とさせ、活気を産む。
季節の変わり目は少し、寂しくさせる。
季節の変わり目は心が置いてきぼりになりやすい。いままで私のnoteにはそういったときの対処法をいくつか書いてきた。今日は、もっともシンプルな方法を1つ紹介しようとおもう。
肯定感が上がらない・やる気が出ない
私はだめだ、何をやってもうまくいかないとか、ささくれに躓く日。
友人や恋人、同僚や上司、家族からも、なんだか少し離れ場所にいて独りぼっちな気がしてしまう。
過去の私はそういう感情は、私だけが感じているもので、みんなはそんなこと微塵感じないんだと思っていた。なんでそう感じていたんだろう。たぶん人とは楽しい話しかしちゃいけないって思いこんで生きてきたんだと思う。だから、もめ事、討論、議論を徹底的に避け「楽しい私」でいることに全精力を注いでいたんだと思う。周りから見た私も、いつも幸せそう、悩みなんてなさそうでいいよねって見えていて、でもいくつも着重ねた笑顔のぐるみを脱いでいくと、全く違う姿に周囲が去って行っている気がしていた。それも私の認知の歪みがもたらしえたのかもしれない。
話がやや脱線したけど、なんとも自分で「うまくいかない」とき。そんな時は「小さなことを1つ達成すること」がおすすめだ。
仕事をしている方ならば、自分のタスクを全て書き出して、まず一番短い時間で完了しそうな仕事を1つ完遂する。しっかり最後まで終わらせる。終わったら次の短い時間で終わるタスクを終わらせる。
家事もそう。まずは積みあがった洗濯物をたたむ。靴をしまってみる。
「小さい完遂・完了」繰り返すことで、気が付くとさっきまで底辺だった自己肯定感や達成感が少しだけ上がっているのに気が付くはず。
なんとも集中ができないときは好きな事でもいい。
・靴を磨く
・折り紙を折る
・塗り絵を塗る
・プラモデルを組み立てる
それをかならず完成させるのではなくやり切れるとわかっているものをやりはじめることがおすすめだ。できるだけ、集中できるもの。
負のスパイラルを抜け出すのって、きっとほんの些細な事なんだけど、府のスパイラルに目を向け続けるとずっとスパイラルし続けてしまう。ふと視線を逸らすだけで気持ちが全然変わってくることがある。それをしっているだけで全然違う。
肌に触れる気温は、まだまだ湿気を含み、自分が除湿剤になって湿気を吸い取ったかのように身体がむくみ重くなるけれど、音に意識をシフトすると、夜は秋の虫が鳴きだしている。
もうすぐ秋。
大好きな秋がやってくる。
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