PRには絶対必要 「語彙力の鍛え方」
PRの仕事をしていると、語彙力を求められるシーンが多々あります。効果的なメッセージを伝えるためには、適切な言葉を選び、的確に表現する能力が必要です。しかし、語彙力を鍛えることは簡単ではありません。大きな声で言うものではありませんが、私は語彙力がありません。いろんなシーンで苦労したり、落ち込んだり自己嫌悪に陥っています。そのため私なりにひっそり語彙力を磨く努力をしています。今回はその方法をちらっとお伝えします。
簡単な自己紹介✋
語彙力はどう鍛えるの?
私は、語彙力がありません。
本を読まなかったり、新聞を読まなかったりしたことも一因です。昔から討論番組などが苦手で言葉巧みに相手を論破するような人への拒否感が強く、そうした状況から距離を置こうとして「難しい言い回しは必要ない」と考えるようになったのです。語彙力という概念も理解せず、知識もないまま、いつの間にか言葉を学ぶことを拒絶していました。言葉は人を傷つけることもあれば、守ることもあり、救いになることもあれば、問題解決の手助けにもなります。しかし、些細な何かをきっかけに言葉を拒絶してしまったことが根本的な理由なのです。
どんな理由があれ、PRをするには、豊かな語彙力が必要不可欠です。
そのため、言葉に関する本を読んだり、オンライン辞典や言葉に関するサイトを眺めて言葉を集めています。
気になった言葉はブックマークしたり、メモしてときどき見返します。
しかし、言葉ってその瞬間覚えても、常用できるようになるまでには時間がかかるんですよね。そのため苦労しているのも正直なところです。
語彙力を鍛えるための方法
語彙力を高めるためには、継続的な学びが重要です。気になる言葉に出会ったときには、それを記録し、繰り返し見返すことで、徐々に自分のものにしていきます。
1. 読書と新聞
語彙力を高めるためには、まず本や新聞を読む習慣をつけることが重要です。さまざまなジャンルの本や記事に触れることで、新しい言葉や表現に出会うことができます。特に、自分が興味を持つ分野で楽しみながら語彙力を鍛えることが重要です。私の生活空間には、語彙に関連した本がたくさんあります。積読も多いですが、こうした本を手に取って読むことで、新しい語彙を学ぶことができます。これらの本を定期的に開き、新しい言葉や表現に触れることで、語彙力を着実に高めることができます。
2. 気になる言葉の記録
気になる言葉に出会ったときには、それをブックマークしたりメモに書き留めたりする習慣をつけましょう。その後、定期的に見返すことで、その言葉を自分のものにすることができます。
3. 辞典や言葉に関するサイトの活用
オンライン辞典や言葉に関するサイトも勉強になります。
個人的に、Goo辞典の「人物像を表す/性格」カテゴリにある四字熟語の解説テキストが非常に心地よく、読みやすいので紹介します。
評価が好みで左右される
突然話題がそれますが、高校1年生の時、書道の成績が良くありませんでした。5点満点で2という評価でした。書道教室に通っていたし、絵を描くのも好きで、美術の成績は5でした。しかし、高校2年生になって書道の先生が変わった途端、成績が5になり、授業ではいつも花鳥風月の「花」に花丸が付くようになりました。さらに、書道コンクールにも入賞するほどになりました。
この経験から、1+1=2のような絶対的な正解がある世界以外は、「主観」「感覚」や「好み」がその評価に大きく影響することを知りました。
文章表現も、ルールや正しい日本語の存在はあるものの、受け取る側によってその評価が左右されることがあります。例えば、マルハラスメント。今年2月に産経新聞に掲載されていた記事です。
『文末の句点に恐怖心…若者が感じる「マルハラスメント」 SNS時代の対処法は』
専門家は、この現象がメールに長く親しんできた中高年と、SNSを駆使する若者との間の認識の違いによるものだと指摘しています。中高年は文末に句点を付けることで文章をきちんと締めくくる習慣があり、それが丁寧さを表すと感じています。一方、SNSに慣れ親しんだ若者は、句点を付けないことや絵文字を用いるコトでフランクな雰囲気を保つことを重視しています。
このギャップが「マルハラスメント」として感じられる原因となっているのです。テキストコミュニケーションのこういった認識の違いには、慣れ親しんだ文法や、文章の癖、好みが関係しています。
性格を表す4文字熟語の解説テキストが最高に気持ちいい件
前の章で何がいいたかったかというと、先ほど紹介した「四文字熟語の解説文章が最高にここちいい件」も、人によっては好みではないかもしれません。
「四文字熟語」も非常に興味深いものです。少ない文字数でありながら、深い意味を含んでいます。日本で使われている四字熟語の起源は大きく2つに分けられます。一つは、大昔の中国で起こった出来事や思想家が残した言葉をもとにした故事成語。もう一つは、仏教の教えや道徳を説いた仏典からの四字熟語です。
四文字熟語ももちろん素晴らしい言葉ですが、Goo辞典の「人物像を表す/性格」に書かれている解説テキストが非常にわかりやすいのです。
例えば、「光風霽月」の解説として「心がさっぱりと澄み切ってわだかまりがなく」という表現があります。私が解説を書くと、「心が澄み切って悩みがなく、さわやかなこと」といった、ありきたりな文章になってしまいそうです。これでは風情がなく、語彙力の不足を感じてしまいます。
ところで、PRに必要な語彙力ですが、
私は最近(最近といってもこの数年)プレスリリースを読むのが好きです。どうしてこの会社はこのプレスリリースを配信したんだろう。どこが一番いたいことなんだろう。私だったらこう書くかも。日本語表現の仕方にも、あぁこの表現は好きじゃない、この言い回しかっこいい!なんて、勝手にその会社の広報になってみたごっこをしています。笑
まとめ
語彙力を高めるためには、日々の積み重ねが重要です。気になった言葉をその瞬間に覚えても、常用できるようになるまでには時間がかかることが多く、苦労もあります。
そのため、自分が興味を持つ分野で、自分の好きなことを楽しみながら語彙力を鍛えることが重要だと思います。
新聞が苦手なら、絵本でもいいです。漫画でもいいでしょう。
テキストが苦手なら動画もいいでしょう。
気になった言葉の意味を曖昧にではなく、しっかり理解し自分のものにする、継続的な学びを通じて、豊かな表現力を手に入れましょう。私も一緒に頑張ります。
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