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東京は水の都。〜ヤマハ発動機クルージング体験〜
かの渋沢栄一は、東京を水の都ベネチアにしようと都市開発を進めたそうです。船で東京を巡れば、きっとそれがよく分かります。
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昨日行ってきたのは東京湾クルージング。ただのクルージングではありません。
ヤマハ発動機公式note「海の時間です。」のクルージング体験に招待いただきました!
たまたま紹介している方のツイートを見かけ、応募してみるだけしてみるかと思っていたらまさか当選してびっくり。
クルージングといえば夜景ツアーなんかは行ったことあるけれど、平日昼の東京湾や周辺河川を巡るツアーは初体験です。
しかも巡るエリアの日本橋あたりから京浜運河、羽田空港の方面は会社や家の近く。よくサイクリングや散歩で眺めていた水辺です。
シェアサイクルのnoteでもウロウロしてましたね。
何度も訪れているお気に入りの東京臨海部を「内から覗いてみる旅」、出港です。
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住宅街で水辺なんてどこにも…と思いますが
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秘密基地の脱出ゲートみたい
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こりゃガンガンスピード出るタイプだ
裏路地のようにひっそりとした水路は影で暗めに見えますが、今日は雲ひとつない快晴!絶好のクルージング日和です。
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よくある海のクルージングツアーなら、このまま大海原へ…という感じかと思いますが、今日は違います。
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ぐにゃぐにゃの立体交差
この川、ずっとしばらく首都高が上を走るため、視界と日差しが閉ざされます。
どうやらこの首都高を地下に移す大規模工事が行われているみたいだけど、このじめっとした都会の暗さ、それはそれで嫌いじゃない。
この川に日差しが刺す前に、またもう何度かは来ておきたいものです。(そして日が差すようになったらなったでまた来る)
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首都高はちょん切られて地下に埋まる
そしてさすが江戸時代からの歴史深い川。ほぼ全ての橋にこれでもかと由来やエピソードがあるみたいです。
一個一個覚えてて解説してくれる船長さんにびっくり。
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日本橋は何度も来たことがありますが、下からじゃないと見れないものがあったとは。
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戦争や震災の煤がそのまま残っているそう
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これは関東大震災の火災跡とのこと。石をも溶かすほど、長い間燃え続けたのもすごいし、修理されずそのまま残っているのもすごい。
かと言って文化財や観光地になるほどだれでも見れる場所にない。川から見ないと分からない歴史です。
川から見ないと分からない歴史や見えてこない物は、まだまだたくさんあります。
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と思ったら名前のない橋なんだそう。名前のない理由は「鉄道橋だから」。人が渡る橋ではないので、普通に日本橋を歩いていればスルーしてしまいそうです。
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この紋章、JR のでも国鉄のでもなく、さらにその前の「鉄道省」のものなんだとか…!
鉄道+古い=国鉄?というイメージを上回る古さです。それにしても大正からそのまま紋章つけているのがすごい。
さらに進めば江戸城(今は皇居)はすぐそこ。
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こういう少し段差になっているところで、荷下ろしなどを行なっていたみたいです。これもさりげなくそのまんまの残ってる。
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紅葉の季節のクルーズもいいなって写真
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ここからバスみたいに気軽に
乗船下船できたらいいのに
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日本橋付近を抜け、お茶の水が近づくと開放的な景色が広がります。やはり首都高はそれなりに圧迫感あったんだな。
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目の前には水道橋の東京ドームシティ
御茶ノ水駅には「すずめの戸締まり」の聖地が(ネタバレ注意)。
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「地下鉄より低い位置から地下鉄を見る」、船長さんがそう案内してくれましたが確かに。そんなことができるのは船に乗ってるからだし、この丸の内線が地下にないからでもあります。
そしてこの辺は「分水路」の入口があちこちにあります。
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という注意書きが書いてあるらしい
暗い…真っ暗闇すぎる…。真っ暗闇すぎて先が気になります。
どうやらこの中にいくクルージングもやったことがあるらしいです。めっちゃ行ってみたい!
もしも船舶免許を取ったら、こんなところにもひとり旅できちゃうんだろうなとか思ったり。あまりに自由度が高すぎる。
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屋台船のゾーンを抜ければ船は加速!
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正確に言えばまだ川?なのかもしれないけど、数百メートルの川幅があれば、もう海を進んでいるも同然の感覚です。
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セレブな雰囲気の他の船も
優雅に浜離宮を楽しんでいた
多分こんなシチュエーションでピザ食べるのは一生で一度かもしれません笑。強烈に印象にのこりました。まさに少人数クルーズだからこそできる楽しみ方。
いよいよラストスパートです。
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気持ちいんだなこれが
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大迫力の大海原をかっ飛ばし、勝どきに戻ってきました。
気づいたらお昼を挟んで11〜15時ぐらい?ずっと船に乗っていました。普通のクルージング体験ではなかなかない贅沢な長さ。
船では酔わなかったのに、帰路も、家についてからもゆらゆらと心地よく波に揺られている感覚が抜けませんでした。
巡ってきた都心部〜臨海部はどこも知っている場所なのに、どこも知らない場所のようでした。
そして、何故か陸路より水路のほうがあっという間に感じます。新鮮だからか、空いているからか…。
もともと船での移動が当たり前だった江戸、「水の都」を目指して開発が進められた明治や大正。歴史を考えると、東京を船で周るのが便利で効率的なのは当たり前なのかもしれません。
クルージング中何度も思いましたが、非常用船着き場から公共バスのようにちょっと船に乗って移動できたらどんなに便利なんだろうか…。
今はまだ夢物語かもしれませんが数十年後、首都高の工事が終わり日本橋川の空が見えたら、移動手段としての「船」がもっと身近になるのかもしれないと、そんな予感のする旅でした。
もちろん今だって、人々がドライブ、サイクリング、ウォーキングで東京を楽しむように、クルージングで楽しんでもいい時代です。
私の旅の手段に「船」が増えたら…まずはそこらじゅうの分水路に入り込むだろうか笑。(しにそう。)大海原に出なくたって、東京だけで見るところは山ほどありそうです。
自分のなかの遠い遠い果てにあった「船旅という手段」が、ちょっと近づいた1日なのでした。
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