厭世

死に希望を抱くのは
この世に絶望していることに他ならなく
死に憧れを抱くのは
その身の平和を謳歌していることに他ならない

嗚呼、ままならぬ人生よ

生きることは死にゆくことと
変わらぬというのに
何故 未練など抱くのであろうか

憧憬を抱く目に映るのは
荒野しか残っていないというのに

嗚呼、何故

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