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【人生ノート 204ページ】善にまれ悪にまれ、その本場所を数多く踏んでいる人ほど役に立つ人であり、人間味のある人である。

豊富なる体験者

「体験の多い人」を「えらい人」と、自分は言いたい。本の上での知識がどれほどあっても、それは要するに、いろんな単語をたくさんおぼえているだけで、人生の真剣勝負の場数をへた人にくらべては、吹けば飛ぶような手合いだ。

この意味において、善にまれ悪にまれ、その本場所を数多く踏んでいる人ほど役に立つ人であり、人間味のある人である。

固い殻を背負って、どこへでも歩きまわる蝸牛のような人間ほど始末においえぬものはない。

『信仰覚書』第八巻、出口日出麿著

【これまでの振り返り】


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