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【人生ノート 233ページ】 思考の上に、鍛錬に鍛錬をかさねた人でなくては、いくら肉体上の苦行をした人でもダメである。

至高の根源は霊界

大人にも小児の時代はあった。賢人にも愚者の時代はあった。

大人より小児をみれば、万事、幼稚でお話にならぬが、しかし、小児にとっては懸命である。賢人と愚者においてもそうである。大賢人と小賢人とにおいてもそうである。

そして、進化には一足飛びはない。かならず、経るだけの順序階段というものは経ねばならぬ。

だから、もの皆それぞれ、人皆それぞれに進んでいたらよいのであって、決して、他の愚を笑ってはならぬ。

自己もまた、より進んでいる人々から見らるれば愚なのであるから。

霊には時空の制限はないから、ジッとしていて、いろんなことを思考することができる。

しかし、その思考の根源はことごとく霊界から来るのであって、決して現界から来るものではない。ただ外見上、あたかも現界から来るごとくに思わるるだけである。

思考の上に、鍛錬に鍛錬をかさねた人でなくては、いくら肉体上の苦行をした人でもダメである。

肉体上の苦業は、要するに、思考上の鍛錬をする手段にすぎぬ。

『信仰覚書』第五巻 至高の根源は霊界 出口日出麿著

【これまでの振り返り】


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