【人生ノート 251ページ】野心なく心なく心にくろき影なくば天上天下唯我独尊
無限と永遠性が神性
無限性と永遠性とが分からねば霊界は分からない。有限につくられているわれわれからは、無限のことは分からぬのは当然であるが、体は有限性でも霊は無限性であるから、全然、考えることが不可能というのではない。ただ、肉体のために掣肘をうけて、霊が全的活動をせぬからぬすぎぬ。
霊界は無限であるということは、それ自身無限であって、理論でもなんでもない。無限であるから無限であるというまでで、証明も方式も何もあったものではない。
無限と永遠性とが、すなわち神性なのである。われわれは、神そのものになることはできないから、この両性そのものを真に体得することはできぬ。ただ、真真、真善、真美のいくらかを体得することによって、この両性のいくらかを体得しうるのみである。
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今晩、散歩したら、街を行く人がみんな天人のように見えた。その時の気分によって、環境がいろいろに思えるものである。
自分のこのごろの気分は、つぎの歌につきる。
野心なく心なく心にくろき影なくば天上天下唯我独尊
『信仰覚書』第五巻 無限と永遠性が神性 出口日出麿著