見出し画像

誰だって、失敗もすれば恥もかく。

反省して悪と知ったならば、二度とその過をくり返さぬことを誓いさえしたらよい。いたく悔い慚じるの結果、かえって心身をそこないなどし、再起の勇気もなくなってしまうなどというのは小人のことである。悪かったということがよく分かったならば、それを再びせぬようにさえしたらよいのであって、それ以外のことは無駄である。

誰だって、失敗もすれば恥もかく。それによって人は悟ってゆくのである。ところが、世には、自分の悪かった場合でも、心の中では悪いことをしたと悔いていながらも、正々堂々と、他人に自己の過悪をざんげする人はまれなものであって、大抵は、かえって、ちょっとした過悪でも他人には隠そう隠そうとあせって、そのために、また、いろんな過悪をかさねる場合がずいぶん多い。

悪かったことは悪かったと、素直に、それより生ずる報いは、自分がひき受ける勇気さえあったら、少々の、いわゆる悪事はなんでもない。

『信仰覚書』第五巻、過悪をくり返さぬこと、出口日出麿著

お示しメモ2

これまでのお示し


いいなと思ったら応援しよう!

この記事が参加している募集