自己に負けている人
人生はお互いに思い思われて、なつかしく、ありがたく感じ合うところに本当の幸福がある。
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ものの成るかならぬかは、その人の一心になるかならぬかによってきまるものである。
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自分で自分の悪い気持と戦うということは必要である。
こうした難関を一つ突破するごとに、少しずつ、一般的邪悪をも征服する力がついてくるのである。
つねに自己に負けている人は、いつ迄たっても霊的向上をなし得ない人である。
外的にも内的にも、つねに自分に楽な仕事ばかりしている人は緊張をかくから、役にたつ人には成り難いものである。
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目に会った人でなくては、深刻にものごとを考えない。だから、悟れない。
外的、内的逆境は必然的な神の試練である。
出口日出麿著、『信仰覚書』第七巻、自己に負けている人