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【人生ノート 173ページ】 よく、もの事を観察して、それより、いろいろの天理地相を悟るべし。

理解し譲り合え


子供のときから、反省さすくせをつけてやるべし。ものを綜合的に考え、大局、普遍をつねに忘れざるように教育すべし。

他人へは、少しの迷惑もおよぼさぬという心がけ、もっとも肝要なり。他人へ迷惑をおよぼすことも、習慣性となりては、次第に良心マヒしてなんとも感ぜなくなるものなり。

よく、もの事を観察して、それより、いろいろの天理地相を悟るべし。

えらがったり、怖じけたりすることなく、すべて、なるままに自然に振るまうべし。

自己にそれだけの実力なきに、それがあるように見せたがる僻はもっとも悪し。

大した差しさわりのなき場合には、理由のない遠慮や躊墸などせずに、ドンドン自己の思うままをなすべし。

自然でなく、陰謀や悪意的計画をたてて、そのために努力することは、決して真に成功するものにあらず。いまの世には、かかる人多し。

一方は成功しても、そのために、してやられた方は、かならずや恨みに思うべし。すなわち、計算は未だ残りおるなり。

真の平和は、圧制や陰謀によりては永劫にきたるものにあらず。たがいに理解し合い、たがいに譲り合い、真に心中一点の不平不満なきにいたらざれば、とうてい、ダメなり。

『信仰覚書』第二巻、出口日出麿著

【これまでの振り返り】



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