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謙虚な反省

ものごとには熱心であるということが大切です。むしろ、執着といってもよい打ち込み方があって、

始めてものは会得できるものです。しかし、世には熱心さのために、かえって人に嫌われて、相手にされなくなる人もいます。同じ熱心であって、どこで、好悪の色あいが変わるのでしょう。少し静思すれば、これは分かることです。

人は、いつの場合にも、よく反省して、自分に不純なものがないかを見つめておく必要がありましょう。

人間がなかなか向上しにくい一番の原因は、省みることが少ないからではないかとおもいます。いつも同じようなことに執着して、省みることがなければ、光りにふれることができません。何かを悟るにも、謙虚に省みることから始まるものです。

人間社会に宗教が必要なことも、ガンコな人が自らを省みる人間本来の性を活用し、世の中を調和し、平和にしてゆくことができるところに大きな理由があると言えましょう。

『寸葉集』 出口直日著

お示しメモ

これまでのお示し

何気ない話
https://note.com/azumanohikari/n/n1bda501fcd50

自分で自分を研究せよ
https://note.com/azumanohikari/n/ndf66b50ef5c3

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