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【人生ノートMagazine】念うところ世界なり

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人生ノートの中から人生の生き方や日々の生活に沿ったことについてに書いてあることに焦点を当ててまとめてみました。
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#毎日note

【人生ノート291】 自分のごとく他人をあらしめんと思うのは間違っている。

なぜ平和が来ないのかいろんな深遠な道理もすでに説きつくされており、いかに生くべきかという問題も論じつくされており、自分はどうしたら第一いいかということも、たいていの人なら知りつくしているのである。 しかも、それと矛盾した生活を送っているのはなぜだろうか。 人々に、真の神をみとめる信仰がなく、真へすすむ勇気がないからである。 あまりに、現界的執着と肉体的我執にみたされているからである。 瞬間に堕して、永遠に目ざめぬからである。 一小局部のみにかかわって、大局を達観する

【人生ノート289】他を尊重し敬愛するのが真の個人主義であり、また共栄主義である。

共栄主義真の個人主義は、真の共栄主義である。 世には、個人主義といえば、単なる動物的利己主義と誤解し、また、共栄主義というのは相互干渉主義かのごとく思惟している連中が、今なお多いのは遺憾のことである。 真の個人主義とは、天より特に自己に賦与されたる職能を、能うかぎり完全に発揮することである。ただこの場合、おうおう、自己のために他を排すということになり勝ちであるから、他に大した迷惑をおよぼさぬ範囲において、真の自己を発揮するように努力すべきである。 真の共栄主義とは、でき

【人生ノート288】みんながお互いに、いやだいやだと思いながら暮らしているのだもの、この世の中が幸福になろうはずがない。

なぜ平和が来ないのか いろんな深遠な道理もすでに説きつくされており、いかに生くべきかという問題も論じつくされており、自分はどうしたら第一いいかということも、たいていの人なら知りつくしているのである。 しかも、それと矛盾した生活を送っているのはなぜだろうか。 人々に、真の神をみとめる信仰がなく、真へすすむ勇気がないからである。 あまりに、現界的執着と肉体的我執にみたされているからである。 瞬間に堕して、永遠に目ざめぬからである。 一小局部のみにかかわって、大局を達観

【人生ノート287】悪平等観と悪階級観

悪平等観はいけない。悪平等観というのは、一切をそのまま平等なりと考えることである。 おれも人間なら、お前も同じたて鼻よこ目の人間だ、どこに違ったところがあるか。そのおなじ人間が、ある少数者は位と富とを擁して威張っており、大多数は碌々として苦しんでいるというのは分からんじゃないか。おなじ人間なら、おなじように富と位を分け合うて、上下、貧富の階級なしに仲よくやっていったらいいじゃないか … と、まあ、こういうふうに考えるのは、ちょっと聞くと無理もないように思えるが、実は大変な間

【人生ノート283】真理はどぶの中にも潜み 技術は書籍と経験とのなかにのみあり

ねたむ心、そねむ心、欲な心 人は誰でも死ぬる。間違いなく死ぬる。死ぬるまでに何かしておきたい。とにかく、自分というものが、この世に生まれてきたしるしだけのことは相当にしておきたい——と誰でも考える。結構なことだ。 この世の中はチッと思うようにならぬ。つまらぬ、あほらしい、しゃくにさわる——思う。全くそうだ。 ○ 今はたえじ 死なんかといくたびか思いし 若きころの胸は燃えて空のあなたを眺めて泣き 見苦しき人の世のさま慣るるまではつらかりき ○ 飢えたる人にパン

「人生ノート282」考えすぎるから悩むのだ。あるがままに楽しむべし、なるがままに楽しむべし。

何事も相応の理によるなり。 何事も相応の理によるなり。 すべて、他より強制することは非常な間違いなり。根源治癒せば、自然にその癖は止むなり。 ○ 無意味に神は人を苦しめぬ、悟らせんがためなり。行きつまらぬうちに悟ってくれれば、この上はなきなり。 下司のみたまほど、それが遅きなり。 ○ フト思いついたことで、して差しつかえのないことなら、その時をすかさず為すべし。 機会というのは、かかることを指すなり。 ○ 過去をドンドン忘れるくせをつけるべし。 過去を思

【人生ノート 281】 人生を根本的に幸福にするものは、金でも科学でも薬でもありません。ただ心そのものであります。

心の鏡人の心はもっとも巧妙なる電磁器でありまして、自動的には、自己の意念はただちに独特のある種の電波となって四方へひろがってゆき、ことに、わがめざす相手へはもっとも強くひびいてゆくのであり、受動的には、他の意念はそれ相応の電波となって自己にこたえてくるのであります。 昔から禅家などで以心伝心ということを申しますが、われわれからいえば平凡な事実でありまして、このことあるがゆえに人は神と通ずることができ、他と応ずることができるのであります。 俗に虫が知らすと申しまして、親しい

【人生ノート280】安心立命の境地に早く達することさえ出来たら、これが真の大成功である

真の力② 多くの体験を得るということは、むやみに境遇を変えたり、また是非とも長年月を経ねば不可能であるかというに、必ずしもそうではありません。一日一時間の間に、心掛けのよい悟りのよい人たちは、他人が十年も百年もかかって、はじめて得るような道を見出すこともでき、また現界的には価値のないような一小事件からでも、目のつけどころ、心の用い方一つで、無限の真理をつかみ出すことができるのであります。 現界人は物質的にみて広大なーーたとえば、巨富をたくわえるとか、国王、大臣にでもなると

【人生ノート279】お互いに、真にゆるし合うという修養

許しあう雅量 いま喧嘩をしたと思えば、もう知らぬ間に笑って話し合っているというのが子供である。この無邪気さが、大人ではなかなかまねられぬのである。私は、こうした場面を見るたびに、子供は神さまであると思わざるをえない。われわれ大人も、日常の交際において、すべて、こういう風にありたいと念じてやまない。 凡夫の人間であるから、時によっては腹の立つこともあり、しゃくにさわることもあろう。そういう時には、多少喧嘩になるのも、また、やむを得ない。しかし、一旦、お互いに了解しあい、許し

【人生ノート 278ページ】一日一日、一歩一歩と悟ってゆき、進んで行くようにせねばならぬ。

反省と忍耐 何ごとでも急激に改めてしまおうとしてはいけない。徐々に、つぎつぎに尚してゆくようにせねばならぬ。 でないと、ちょうど嬰児に無理に大人のまねを強いるのと同じ結果になってしまう。 一歩一歩、理想へ近づいてゆくように、その都度に省み悟って、少しずつでよいから、以前よりは、よりよくなってゆくという風にあるのが一番よろしい。 最初は、何かを手本としてその真似をし、こんどは、それより抜け出して、独得の創造をするようにせねばならぬ。最初からむずかしいことを独りでやろうと

【人生ノート 276ページ】まず三十歳前後になるまでは、一切は修業であると覚悟して

真の力 いろんな事をやってみねば、いろんなことは分かりません。この地上にはピンからキリまで、極美から極醜まで、それぞれの物事が存在しています。それですから、いやしくも、この地上で大偉業をなさんとするものは、若い間にできる限り諸種の体験を経ておかねばなりませぬ。 ところが、若い間は、とかく、生意気に走りやすく、少しく何か仕事でもでき出すと、もう、一人前になったようなつもりで、すぐに他人を下に見おろしたがり、真の力をたくわえることを怠るものです。誰でも自分の思っていること、行っ

【人生ノート275ページ】何事でも最終の勝利は人なみ以上の苦心と努力と忍耐とにある

思うことありて 順境にそだった人たちは、自ら手を下すということをおっくうがる癖があって、他に対して心からの同情心がなくて困る。いろんな事にぶっつかって仕上げた人は、心がひろく、なんとなく頼もしいところがある。 しかし一度逆境に立った人は、どうしてもひがむ癖がありがちで、特にすこし才能のある人は、一種のいやな自尊心や警戒心が邪魔になって、どうも他人との和合が下手である。この、少し才智のある人は、どうしても気ばかり走って、ねばり気がなく、急に効果をあげようとあせり、ともすると

【人生ノート274ページ 】ちょっとの誤解や行き違いからして、この世がこんなに乱れて来ているまでである。

感情と理解他人の欠点でも、これを好意をもって忠告矯正してやるようにするのと、最初から悪意に、嘲弄的に忠告するのとでは、その結果に大変な差異を来たすものである。なるほど、今の社会のどこを見ても無茶苦茶だらけで、全体、何をやっているのやらと思われるようなことが多い。しかし、これを攻撃的の態度で単に立腹してみたところで、相手に、かえって反感をおこさしめるだけのことである。上位、上官の人のなしていることといえども、正義真理の上から見て、これはと思うようなこともないとは限らぬ。けれども

【人生ノート 273ページ】何事にかぎらず、数多くやってみて得心するがよい。

中庸を知る人 いろいろやってみた上で、なるほどと心底から合点するのでなくては、世の中のことはほんとに良くなるものではない。 自分もいろいろうやってみ、人にもやらせてみた上で、相談し合って仕事をせねばならぬ。 何事にかぎらず、数多くやってみて得心するがよい。そうでなくては、とても融通のきく人間にはなれぬ。 世の中には、善も悪も、賢も愚も大した差異のあるものではない。ものの過不足が悪で、適宜なのが善だ。 ものの「中」を知っている人がえらいのだ。「中」を知るためには、いろ