【人生ノート 175ページ】 内心から清浄にするということに努力せぬ現代人のやり方ほど間違っているものはない。
心身ともに健全に
他人がこう思いはせぬか、こう言いはせぬかと、他人が自分を悪く思わんことのみを慮(おもんばか)って、自己をいつわって偽善をしている場合が実に多い。
他人の目にはたとえ悪に映じようとも、真の自己に住することこそ、もっとも神のみ旨にかなえるのである。くだらぬことに心を労して、徹頭徹尾、偽善の生活におわる人ほど、世にあわれなものはない。
人間がどれほど、日常、ただ利己一ぺんのために心を労しているかということは、吾とわが身に省みてみたなら誰でもうなずける。ちょっと