「出版企画書」だけでは出版が決まらないワケ
こんにちは。編集者で出版コンサルタントの我妻(あづま)です。
「毎日暑いですね~」がどこへ行っても誰と会ってもあいさつがわりになっている今日この頃、みなさん、いかがお過ごしでしょうか。
そんな暑い、暑い、暑すぎる!! 7月ですが、クライアントさん2人の出版が正式に決まりました!! 👏👏👏👏
著者となるおふたりのこれまでの努力と企画通過のために尽力してくれた編集者さまをはじめとする出版社の皆さまのおかげです。
本当にありがとうございます!!
猛暑にへこたれそうになりながらも朗報を聞くと、暑さも疲れも一気に吹き飛びます!!
企画書がうまく書けただけでは出版は決まらない
さて今日は、出版に必要不可欠な「企画書」に関するお話しを。
ジャンルにもよりますが、出版するにはまずは企画書が必要になります。
企画書の出来が出版を左右するといわれ、これは間違いではありません。
なので、企画書さえうまく書ければ出版できると思っている人も多いようです。
でも実のところ、企画書だけをみて出版を決める編集者は少ないと思います。
なぜならその人本来の実力や人柄など、企画書だけでは判断できない部分が多くあるからです。
今は、企画書の書き方はGoogle検索やSNSで調べれば、いくらでも探すことができます。(note内でもたくさんありますね!)
さらに出版塾や出版プロデューサーが増え、出版社の編集者が登壇するイベントなどでも企画書の書き方を習うことができるようになりました。
だから、少しテクニックがあればそれなりの企画書を作ることも可能なのです。
しかし、「上手く書けている企画書は増えているけれど、その著者ならではの魅力や可能性を感じるものは少ない」という話は版元の編集者から度々聞きます。
企画書がよくできてたので、話を聞いてみたら浅いコンテンツしかでてこない、こちらの質問に答えられない……なんてことは珍しいことではない。
私自身も版元編集のときに、苦い思いをしたことがあります。
実際に原稿があがってきたら、企画内容とはズレていて書き直しをお願いしたら、「それはうまく書けません」といわれたことが……。
SNS、ブログ、HP……編集者はあらゆる角度から著者を見ている
ということで、編集者は企画書だけでは安易に判断せずに、「いいな」と思えば、著者のホームページやSNSでの発信も必ずチェックしています。
その上で、企画書の著者に会うかどうかを判断することがほとんどです。
また、発信を見た結果、企画書のテーマとは違った企画が見つかるということもたびたびあります。
その人が自分自身のコンテンツを持っているか否か。
そのコンテンツでどんな結果を出しているのか。
本が一冊書けるだけの引き出しはありそうか。
普段からどんな発信をしているのか。
どのようなタイプの人なのか。
編集者はあらゆる角度から一緒に本を作ることができる著者かどうかを判断しているんです。
「企画書」必要不可欠なものですが、それがうまく書けたから即出版というわけではないのです。
逆にいえば、コンテンツや発信内容など、著者の軸となる部分がしっかりしていれば、企画書の出来がイマイチでも出版できることもあるということです。
なので、普段から発信したり、コンテンツを磨いておくことも企画書同様に大切ですよ!!
ということで、現在、出版に繋がる発信やコンテンツ作りのためのプログラムを考案中です。
今日の記事があなたの出版活動のお役に立てればうれしいです。
今日のBGM
「CULT (feat.Pecori)」オカモトショウ
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