Snapdragon 〇 Gen △のAntutuスコアをざっくりまとめてみる【備忘録】
2021年12月に発表された「Snapdragon 8 Gen 1」以降、QualcommのSoCは「Snapdragon 〇 Gen △」という命名規則が使われています。
〇:シリーズ番号を表す数字
△:世代を表す数字
例)Snapdragon 8 Gen 1:「Snapdragon 8シリーズ」の「第1世代」
これで少しは名前が分かりやすくなったかな?と思ったものの、「+」がついたり「s」がついたりと、余計に分かりづらいなぁと感じるのが現状です(僕だけかな?)。
最近は名前を聞いても「これ、どれくらいの性能だっけ…?」とぱっと出てこないものもチラホラ。
そこで、備忘録も兼ねて新しい命名規則がつけられたSnapdragonのAntutuスコア(V10)をまとめてみようと思います。
注意:
本記事のスコアはAntutu公式サイトや各種レビュー、自身の測定結果などを元にザックリまとめています。全機種調べたわけでもしっかり計算したわけでもないので、厳密なスコアは公式サイトを見てくださいね~。
Snapdragon 8シリーズ
まずは最上位であるSnapdragon 8シリーズから。
基本的には世代が進むごとに性能も向上しています。
現状の最上位モデルであるSnapdragon 8 Gen 3では、Antutuスコアが200万を超える機種も増えてきました。
Snapdragon 8 Gen 1からほぼ2倍になったわけですから、驚きですね…。
ちなみに僕が確認した限りでは、もっともスコアが高かったのはROG Phone 8 Proでした。さすが、ゲーミングスマホです。
一方、ちょっとややこしいのが「+」と「s」が付くモデル。
「+」が付くのはベースモデルの強化版、「s」が付くのはベースモデルの廉価版のようです。
Snapdragon 8+ Gen 1:Snapdragon 8 Gen 1の強化版
Snapdragon 8s Gen 3:Snapdragon 8 Gen 3の廉価版
「+」は以前からあった(Snapdragon 888+など)のですが、「s」は新しい命名規則です。
「+(プラス)=強化版」はまだ結びつきやすいので良いですが、「s=廉価版」というのがちょっと分かりにくいと感じました。
廉価版が必要なのも分かりますが、せっかくシンプルそうな命名規則に変えたのになぁ…。
Snapdragon 7シリーズ
続いてはミドルハイクラスのSnapdragon 7シリーズです。
個人的に一番分かりにくいのがSnapdragon 7シリーズ。
というのも、2世代目が+モデルとsモデルのみで、「Snapdragon 7 Gen 2」が存在しないわけですね。は???????
+はベースモデルの強化版、sはベースモデルの廉価版というルールかと思いきや、そもそもベースモデルがないという。
しかも同じ世代にもかかわらず、Snapdragon 7+ Gen 2と7s Gen 2はAntutuスコアが倍近く異なります。
Snapdragon 7+ Gen 2にいたってはSnapdragon 7 Gen 3よりもスコアが高いですからね。
ややこしい…。
と、文句がいっぱい出てしまいましたが、個人的には一番自分にピッタリなラインでもあります。
実際、Snapdragon 7 Gen 1を搭載するrazr 40sをメインで使っていますが、処理性能的には一切不満がありません。
今後もSnapdragon 7シリーズを使うことになりそうなので、もう少し分かりやすいネーミングにしてほしいですね…。
Snapdragon 6/4シリーズ
最後にSnapdragon 6/4シリーズ。
種類が少ないので1つにまとめました。
2024年9月に「Snapdragon 6 Gen 3」が発表されました。
6s Gen 3から約3ヶ月遅れでの登場です。普通逆だろ、命名規則どうなってんの???
中身はSnapdragon 7s Gen 2のクロックダウン版に近いようです。
まだAntutuスコアは判明していませんが、Snapdragon 7s Gen 2のスコアが60万前後だったので、6 Gen 3は55~60万弱くらいでしょうか。
Snapdragon 4シリーズは3種類ありますが、国内では4 Gen 2を搭載したRedmi 12 5Gのみ。
最近のエントリーはDimensityが優秀なので、Snapdragonは微妙な感じなのかも?
ただ、エントリー向けと言いつつスコアはSnapdragon 695 5Gあたりとさほど変わりません。
最近はエントリー機もどんどん進化していますねー。
というわけで、Snapdragon 〇 Gen △シリーズのAntutuスコアをざっくりまとめました。
今後も新しい製品が登場次第、更新していく予定です。