イジり芸というプロレス
「とんねるず」をテレビで見なくなった。
パワハラまがいのネタがウケなくなったのが理由らしい。
理解はできる。
『とんねるずのみなさんのおかげです』では、王様まがいの行動で後輩芸人をイジってきた。
これを見て不快に思う人も多いだろう。
しかし、この番組のおかげで名前が売れた新人もいたはずだ。
全てが悪いとは言えない。
自分が問題だと思っているのは
とんねるずを真似してイジり芸を行う一般人が増えたことだ。
テレビでウケていることを日常生活へ持ち込む人は意外と多い。
理解して欲しいのは、芸人同士のイジり芸は、プロ同士のプロレスであるということだ。
互いが役割を理解しているため、大怪我をすることはない。
しかし、それを理解していない素人がマネすると、ただのイジメになってしまう。
イジる方が一方的に関係を強要するので、イジられる方は大怪我をする。
素人同士のプロレスごっこは危険なのだ。
「とんねるず」の関係者はウケることに満足して、視聴者に与える影響までは考慮できていなかったように思える。
そもそも素人芸を売りにしている「とんねるず」ファンに、イジり芸の中身を想像する人は少ないからだ。