幻想異聞録#FE Encoreから学ぶゲームシステム
年末年始、『幻想異聞録#FE Encore』にハマってエンディングまでクリアしました。
ゲームシステムがかなり攻めた内容で、自分のゲーム開発にも非常に参考になった素晴らしいゲームでした。
この記事では、ゲームの紹介を少しだけして、その後面白かったゲームシステムについて感想を書き記します。
ゲーム概要
かなり簡単に言うとペルソナシリーズとファイアーエムブレムシリーズのコラボゲームです。(詳しくはWikipediaでどうぞ)
なので、ゲームシステムが両方のキメラみたいになってます...と思いきや、実際に遊んでみるとキメラを更にサイボーグ化したような斜め上を行くゲームでした。
要素を分解してみると以下のようになってます。
◇ペルソナ要素
・ダンジョン移動(※ペルソナ4)
・ボスとの開戦時のノリ(※ペルソナ4)
・ジュブナイルシナリオ
・一部の属性(火炎、氷結、電撃、衝撃属性)
・一部のスキル名(アギ、タルカジャ等)
◇ファイアーエムブレム要素
・異世界の世界観
・ここぞのBGM
・一部の属性(剣、槍、斧、弓属性)
・一部のスキル名(天空、月光等)
・クラスチェンジ
◇独自要素
・舞台が芸能界
・武器システム(作成、熟練度上げ、強化)
・セッション
遊んだ感想
はっきり言って、舞台が芸能界なのは合いませんでした。
遊んでみた後から振り返るとそんなに悪くないですが、今まで食指が動かなかったのは完全にこれが原因です。
一方で、ゲームシステムはかなり面白かったです。
普通のRPGの1.5倍くらいの複雑度があり、シンプルなゲームでは物足りない方には向いてると思います。
(逆に言えば一般向けで見ると複雑すぎるでしょとやや引きました。)
特に面白かったゲームシステムは、この2つです。
・武器システム(作成、熟練度上げ、強化)
・セッション
それぞれ面白かった点をまとめます。
ゲームシステムについて
武器システム(作成、熟練度上げ、強化)
素材を集めて武器を作成し、使い続けると熟練度が上がります。
熟練度が上がると武器からスキルを習得できます。
そして、熟練度を上げきった武器は更に素材を使って強化して強化値を上げることができます。
強化値が上がった武器は更に新たなスキルが解放されますし、再度熟練度を上げると習得済みスキルの強化値も上げることができます。
武器の作成→スキル上げ→全習得→武器強化→新スキル解放→スキル上げ→全習得
武器を新しく手に入れる、使い続けるとスキルを習得できる、といったサイクルは、RPGでひたすら味方を強化する作業が好きな人はハマれると思います。
有名なゲームで言えば、FF9のアビリティ習得が近いです。
セッション
舞台が芸能界なので『セッション』という小洒落た名前ですが、端的には追撃システムです。
ペルソナ4にも追撃がありますが、『セッション』は基本の発動条件が特定の属性で敵の弱点を付いたときとなっており、プレスターンバトルでプレスが増える代わりに追撃が発動するイメージが近いです。
『セッション』の詳しい仕様が凝っていて、これが新しくて爽快感もあり楽しかったです。
セッションの仕様(抜粋)
・味方のキャラクターごとに追撃対象の攻撃と追撃属性が決まっている
※「剣属性に炎属性で追撃する」とか「炎属性に氷属性で追撃する」とか
・セッションにセッションが連なって発動し、戦闘メンバー以外も含めると最大で7連続で追撃する
※剣スキル→炎→槍→剣→氷→炎→風→弓みたいに連なります
※割愛しますが、合体技のデュオアーツが発動すると更に続きます
そして開発へ...
さて、自分は普段スマートフォン向けにオートバトルのゲームを企画開発運営しています。
そして、そのゲームにも追撃システムがあるのですが、効果が単調でイマイチなのが課題でした。
そんなときにこの『セッション』システムに出会い、とても刺激になりました。
特定の属性に対して特定の属性で追撃。
キャラの組み合わせでその追撃が連なっていく…
面白そうな予感が凄くして来ます。
流石に7連続で追撃が連なるほどの仕様はバランス的に難しそうですが、『幻想異聞録#FE Encore』をプレイした経験を踏まえて今後の開発に役立てたいと思います。
『武器システム(作成、熟練度上げ、強化)』の方も好きなシステムですが、いま現在手掛けているタイトルだと取り入れるのは少し難しそうです。
でも、うまく消化できればいい形で取り入れられる可能性も感じます。
以上、年末年始に遊んで面白かった&参考になった『幻想異聞録#FE Encore』のまとめでした。
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