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明治神宮のモグラ

知人のお守りを頂きに明治神宮に参拝した際に、「代々木公園にモグラがいるなら、明治神宮にもきっといるはず」とワクワクしながら向かいました。

明治神宮の参道

明治神宮の大きな鳥居をくぐると、広く長い参道が続きます。
真ん中には砂利がきれいに敷いてあります。両サイドの歩行部分には石畳が敷かれており、さらに参道の両わきには雑木林が広がっています。
私はいつも左側通行で進みます。手水舎も左側にあり、人の流れも大体左側なので、なんとなくそれに合わせています。

行きの左側の通路を歩きながら、明治神宮の森の中にモグラ塚がないか、邪魔にならないようにゆっくりと探しましたがーー

モグラ塚が一つもない!?

うそでしょ?と思いました。
いくら草木が茂っているとはいえ、アズマモグラなら余裕で掘れる土地だと考えていたからです。
都会のオアシス明治神宮にモグラがいないなんて信じられませんでした。
結局、外拝殿に到着するまでモグラ塚を一つも見つけることができませんでした。

明治神宮 外拝殿

いつ来ても、どの季節でも、凛とした清々しい風が吹いていると感じます。
この日も、やはりすっきりとした晴天でとても気持ちが良かったです。
結婚式の新郎新婦もいらっしゃり、ハレの日に晴天で本当によかったなと思いました。

無事にお守りもいただけたので、帰路に着くことにしました。

明治神宮御苑

明治神宮御苑は、この日は時間がなく行けませんでした。
今度行ってみたいと考えていますが、私が立ててる仮説から、この場所にはモグラはいないかもしれない……と考えています。
その検証も兼ねて、11月中には確認しに行きたいです。

レストラン・明治神宮ミュージアム周辺

このエリアは、建物が大きくコンクリートで整備されています。そのため、もう明治神宮にはモグラはいないのか……と諦めていました。
しかし、都会のモグラは非常にたくましかった!

小石も混ざっているモグラ塚
少し乾き始めているモグラ塚

い、いました!
歩道と雑木林の木の根が少なく、土が掘りやすそうな限られた場所に、約15メートルにわたりモグラ塚が点々と続いていました。
歩道の向かい側にある雑木林は植物が茂って、根が多く掘るのが難しいそうです。
そのため、モグラは雑木林側には進まず、歩道に沿ってトンネルを掘っているのではないかと推測しています。

明治神宮の雑木林
歩道の横にあるモグラ塚

ただ、歩道の横も「本当に掘りやすいだろうか?」そう思うほど草が茂っています。また、人通りも多く、モグラにとっては落ち着かないのではないかと心配になります。
疑問はあるものの、今の季節(10月〜12月)は大規模なトンネル修繕工事の時期なので、おそらく地中の深い場所を掘っていると推測されます。
これにより、草の根に邪魔されず、人間が歩く騒音も届きにくい場所でトンネル工事を進めているのかもしれません。

モグラ塚を観察してみる

(1)モグラ塚の大きさは?
 目視で一番大きなモグラ塚は36センチメートルです。

(2)モグラ塚の間隔は?
 歩道から外れない範囲で、モグラ塚の位置を測定してみました。
 なんとか測れた3つのモグラ塚の間隔は、1.3メートルと1.16メートルでした。

(3)モグラ塚のスタート地点は?
 木の周りにあるモグラ塚Aは乾き切っており、崩れかけていることから古いものだと判断できます。また、崩れた塚はもう使用されていないと考えられます。
 モグラ塚Aの地点から15メートル先にあるモグラ塚Bは、トンネルから押し出された土の塊が形を残しており、土も湿っていたため、そこが現在の終点だと考えました。
 下記の3つより、皇居東御苑と同様に木の周りにモグラの巣があるのかと予想しています。

  • アズマモグラの1区間は約1〜1.5メートル程度と仮定する。
    これはモグラ塚の間隔をもとに計算する。(1区間とは、一番近いモグラ塚間の距離とするが、あまりにも近すぎるものは区間としてカウントしない)

  • 一度工事が終わった区間は、トンネルが崩れない限り使用し続けられると仮定する。
    これは、モグラがトンネルを延伸するごとに、先に作ったモグラ塚が使用されなくなることを根拠とする。(乾燥して崩れる)

  • モグラは「一つのモグラ塚Aを使い続け、土をA地点まで運ぶ労力」と「新たにモグラ塚Bを作成する労力」を比較して、適度な間隔で新たなモグラ塚を作成してそこを使用すると仮定する。

空想のイメージ

あとがき

モグラはとても働き者ですね。
もしかしたら、私が気づかなかっただけで、地層すれすれのところを掘り進めているため、モグラ塚を作らずともトンネルを延ばせているのかもしれません。
それでも、時には次のモグラ塚を作るまでの間、余った土を1メートル近く運んで地表に押し出している可能性もあるのではないかと考えてしまいます。
あんなに小さな体で、どこにそんな力があるのだろうと不思議に思います。

「ふう、土を運ぶのも大変になってきたなぁ」
「よし!ここら辺に地上への新しい穴でも掘って、土を外に出そう」

と思っているのでしょうか?

明治神宮の雑木林でモグラを見かけない理由については、後日、筑波山や鹿島神宮を訪れた際に何となく分かった気がします。
それについては順を追って書いていけたらいいなと思います。

追伸:書きたいことはあるのに、頭と手が追いつかなくて、もどかしいです(笑)

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