ドラゴンはもう死んでいた_2021/08/13

求めたものは状態で、忘れないものは瞬間だった。

状態なんて慣れてしまうが、その瞬間は永遠だった。

ぼく達はそんなことを、忘れがちである。

ドラゴンは既に、死んでいた。


一昨日は死にたい夜だった。体が動かず、涙がボロボロ溢れてきて、何もできない時間をしばらく過ごした。気がつけば日付が変わり、そして朝になっていた。一瞬とも、永遠とも感じられたその無為な時間は、状態を目指したぼくが忘れていた一瞬の輝きを待っていた時間なのだろうと、昨日を終えたぼくはそう思う。

一昨日は今年で一番死にたい日で、

そして昨日は今年で一番楽しい日になった。

人生なんてそんなものだと、帰宅後、家で星空を眺めながら煙草をくゆらす。なんて書きたかったけれど、あいにく東京の夜空に星空なんて綺麗なものは、浮かんではいないのだった。事実は小説より奇なりと言うが、しかし事実は小説のように都合良く天候が気を遣ってくれはしない。それでも、ぼくにとっては間違いなく、見上げた空は良い天気であった。


今日の日記の結論を、先に述べておく。

ドラゴンは既に、死んでいた。


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4,104字
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