どちらをよく思い出すか_2021/09/30

好きな食べ物と嫌いな食べ物、どちらの方が思い浮かぶ?

やりたいこととやりたくないこと、どちらの方が思い浮かぶ?

楽しい記憶と辛い記憶、どちらの方が思い浮かぶ?


ぼくはこれまでずっと、後者の方が先に思い浮かんだ。嫌いな食べ物は即答できても、好きな食べ物には迷った。やりたくないことはあって仕事も辞めたが、やりたいことは特に無かった。楽しい記憶なんて奥底に眠っていて、辛いことしか思い出せなかった。それなのに、ついこの前公式LINEに寄せられた質問「人生で辛かったことはなんですか?」との問いに、ぼくは上手く答えられなかった。本当に、思い出せなかったのである。

もちろん、辛いことがないわけではない。よく思い出せないというだけで、考えればそれなりにあるだろう。ただ、仮に辛かった過去を思い出せたとして、それを「辛かっただけのエピソード」としては、語れないのである。人生は寄れば悲劇、引けば喜劇みたいなことを、喜劇王チャールズ・チャップリンが言っていた。そんな感じで、今のぼくには何か上手くいかなかったことも、全て喜劇として思い起こされるのだ。

演劇部時代、台本が飛んで頭が真っ白になったことがあった。学生の頃、好きな子にフラれて死にたくなったことだってある。出版社に漫画を持ち込んで、自分の無力さに絶望したことだってある。当時のぼくにとっては、それは大問題であった。けれど、今のぼくを形作る上で必要なイベントだったのであり、つまりはそれらさえも、ぼくは「楽しかったこと」として思い出すのだ。だから、辛かった過去を聞かれても、上手く思い出せない。


そう思える程度には、今のぼくは幸せ者らしかった。


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過去が変わったわけではない、過去の捉え方が変わったのだ。ここからは、そんなぼくの話をもう少し深ぼろうと思う。


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