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星街すいせいNEWアルバム『新星目録』個人的感想 『ビーナスバグ』編
前回はノリノリの『AWAKE』でした。次の曲は、メロディーからはこれまでのすいちゃんの強気な姿勢から一歩下がったように思えるけれど、実は強い意志を秘めているように思える曲です。
今回は『ビーナスバグ』です。この曲はMVを完全にリアルにしています。「渋谷五時 私、今誰かになれそうな気がしたの」の歌詞から始まるこの曲、MVはすいちゃんが「全編実写で撮りたいとお願いしまして。コンセプトもすごく面白くて、いろんな人が「ビーナスバグ」を口ずさんでいるんですけど、曲中に〈私、今誰かになれそうな気がしたの〉って歌詞があって、そこから膨らませました」(Billboardjapanのインタビューより)とあるように、これまでアニメーションとリアルを融合させていたものから、リアルに限定したものとなっています。それでも、最後に主役らしい女の子と、すいちゃんのポスターが一緒に映ります!
出てくる人物たちが「私、今誰かになれそうな気がしたの」を口ずさんでいるシーン、そこにいる人物たち全員が今の自分とは違う「誰か」になるために頑張っている、と思うシーンばかりです。
興味深いのが、ゴーグルを付けコードが付いた全身銀色の衣装を着た三人組が踊っているシーン。そこで踊っている人たちはまさに人なのだが、撮影して映っているのはおそらく、アバター。「誰か」になって演じているのがなかなか意味深ですね。
そして、古いコピー機やブラウン管PC、そして鏡の前でお化粧する女性。今も昔も変わらない「誰か」になろうとしている人がいた。時代や技術の進歩があっても「誰か」になろうとする人間がいる、ということかな?そして、おそらくMVはすいちゃんが冒頭の面接官らしきおじさんの過去の記憶なのかも?
そして「茶化されない物語」というフレーズ。すいちゃんがこれまで受けてきた色々な事について、自分がやっていることは他人に茶化されない、茶化されたくない!真剣に向き合っているんだ!と前を向いている姿が目に浮かびます。そして「あの日から全身を献上した 私の物語」。すごく強い決意と意思、すいちゃんらしいです。かっこいい・・・
そして、すいちゃんがこだわるワード「シンデレラ」がちゃんとこの歌詞にもありました!
シンデレラにはならない 解けない魔法で歌うわ 誰も迎えに来ない 都会の真ん中で 染まってく私
シンデレラになるよりも、ずっと歌を歌い続けていたい。そして独りぼっち都会の真ん中で染まっていく・・・いったい何に染まっていくのだろうか・・・そう言いながら、結局は普通に「染まっていく」のか、それとも「誰か」に染まっていくのか・・・私は無名から「誰か」になって、それに「染まっていく」というのがいいかなあ。ここらあたり、すいちゃん、どうなん??(笑)
最後に、このMVの主人公らしき女性とすいちゃんのポスターが一緒に画面に映り、最初にオーディション?で面接する側のおじさんがビルの屋上からその重なりを見て、ビビっときた感じ?
うーん、つまり何ものでもなかった女性が「誰か」になれた瞬間かな?つまり、「星街すいせい」の誕生??いやあ、妄想が膨らみますね!
この楽曲も、いつも聞いて口ずさんでしまいます!
※本日すいちゃんはとうとう、夢の武道館LIVEです!私は残念ながら配信チケットでの鑑賞になりますが、しっかり応援していきたいです!多分仕事なので遅刻しますが・・・