見出し画像

星街すいせいNEWアルバム『新星目録』個人的感想 『繭と心』編


 『新星目録』収録曲も、ついにあと2曲となりました。
 この『繭と心』、「革命」がついに成就するというような感じの曲調です。
 作詞は真崎エリカさん、作曲編曲は高橋諒さんです。

 すいちゃんは曲のイメージとして、高橋氏が手がけた「プリンセス・プリンシパル」の楽曲に「もっと革命」要素を加えたもの、というのを伝えて、出来上がったのが7分の楽曲でした。最近、3分くらいの曲が多い中、7分はすごい・・・これをなんとか3分から4分に収めたそうです。

 安定と安心を求めるのであれば、普通でいればいいしそれを「安住の地」としておけば、傷つくこともない。まさに「理想郷」といえる。しかし、それでは「心」が満足しない。ずっと「繭」にこもっているのではなく、例え傷つくことになっても「蝶」となって飛び立っていこう、不安と恐怖を克服して・・・というような自身を鼓舞するような歌詞ですね。

 これまですいちゃんは多くの批判や中傷を物ともせず突き進んできた事から「強い女」のイメージがついていますが、決してそうではなかったはず。多くの悩みや不安を抱えていたことと思う。それでもくじけずに走ってこれたのも、彼女自身の内から出てくる強い思いが原動力になっていたのでしょうか。おそらく「安住の地」にずっといることだって出来たはず。それでも、心の奥底から湧いてくる感情を抑えきれず、例え嵐の中、傷ついても飛び立とうという「強気の女」のすいちゃんが見事に表現されていると思います。

 曲調も転換と飛躍をイメージさせるような感じで、いよいよ飛び立とうと躍動する姿が目に浮かびます。果たして飛び立った先に待っているのは何だろうか。すいちゃんが理想とした世界なのだろうか。

 『革命』をテーマにしたこのアルバムですが、様々な葛藤や不安、周りからの批判を一身に受けならがもがき苦しみ、ついに羽ばたいていくというストーリーが作り上げられていると思います。

 さあ、いよいよ次の曲が『新星目録』最後の曲です。『革命』をテーマにした「星街すいせいワールド」どう最後を締めくくるのだろうか。

いいなと思ったら応援しよう!