シエラ・スペースと米軍、ドリームチェイサーを使ったポイントツーポイントの貨物輸送を検討へ(spacenews翻訳9/10)
シエラ・スペースが米運輸司令部と共同研究開発契約を締結
ワシントン発--シエラ・スペース社のCEOであるトム・バイス氏は以前、同社の宇宙機「ドリームチェイサー」の軍事利用の可能性を示唆しています。
9月8日、シエラ・スペース社は米運輸司令部と共同研究開発契約(CRADA)を結び、ドリームチェイサー宇宙機とシューティングスター貨物モジュールを「国防省の物流と人員をタイムリーに世界中に届ける」ために使うコンセプトを策定すると発表しました。
同社は、スペースX、ブルー・オリジン、ロケット・ラボなど、ロケットや宇宙船を使用して世界中の軍事クルーや貨物を輸送するためのオプションを検討している商業宇宙プレイヤーのリストに加わります。
ドリームチェイサーは、ロケットで宇宙に打ち上げられますが、地球に戻って飛行し、滑走路に着陸するという、翼のある宇宙飛行機という新しい機能を追加しました。
米国トランスコム社と米国空軍は、従来の航空、陸上、地上の輸送手段を補完するための宇宙船に関心を示しました。
また、人道支援活動や医療ミッションなど非戦闘的な活動も支援できる可能性があります。
シエラ・スペース社は、米国トランスコム社とのCRADAについて、「シエラ・スペース社の宇宙輸送手段の現在の能力と成熟度を確認する計画、ならびに観察されたリスクと予測の両方、利益、その結果必要となる追加の研究開発を概説している」と述べています。
現在コロラド州ルイビルで建設中の最初のドリームチェイサーは、2023年に打ち上げられ、国際宇宙ステーションへの一連のNASA貨物補給ミッションの飛行を開始すると予測されました。ドリームチェイサーに搭載される貨物モジュール「シューティング・スター」は、ドリームチェイサーに取り付けられて運用されるコンセプトです。
シエラ・スペース社にとって、国家安全保障の市場は重要な関心事であるとバイス氏は言います。
「私たちは、国防総省の物流や人員移動のために、独自の超高速・重量ペイロードソリューションを提供することに重点を置いています。私たちは、これらの技術を活用して、地球上のどこにでも3時間以内に到達することを計画しています」
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