シエラ・スペース、宇宙飛行士養成プログラムを開始へ(spacenews翻訳6/14-1)
カリフォルニア州パサデナ発 - シエラ・スペース社は、同社のドリームチェイサーと商業宇宙ステーションの有人飛行を実現するための新たなステップとして、同社の幹部と元NASAの宇宙飛行士が率いる宇宙飛行士養成プログラムを立ち上げます。
同社は6月14日、ケネディ宇宙センター内のオフィスに商業有人宇宙飛行訓練センターと宇宙飛行士訓練アカデミーを開設することを発表しました。元NASAの宇宙飛行士でシエラ・スペース社の社長であるジャネット・カヴァンディ氏がこのセンターを率いることになります。
シエラ・スペース社のCEOであるトム・バイス氏は、「地球低軌道から始まる宇宙の商業化には、宇宙での生活と仕事に必要な多くの女性や男性の選抜、訓練、準備に革新的な新しいアプローチが必要です。ジャネットは、比類ないレベルの専門知識と経験を持っており、このユニークな役割にふさわしい人物です」
元NASAの宇宙飛行士であるカヴァンディ氏は、3回のシャトルミッションに参加し、宇宙飛行士室の副長官とフライトクルー運用ディレクターを務めまています。その後、NASAのグレン研究センターのディレクターを経て、2019年にシエラネバダ社(SNC)に入社しました。
SNCは2021年にシエラ・スペースを独立企業として独立させています。
同センターでは、3種類の宇宙飛行士を養成します。
1つは、シエラ・スペース社がBlue Origin社などと提携して開発している商業宇宙ステーション「Orbital Reef」を運用する、NASAの宇宙飛行士に類似したプロの宇宙飛行士となる予定です。2つ目は「スペシャリスト」と呼ばれる宇宙飛行士で、ステーションで研究やその他の作業を行うための訓練を受けます。
3つ目は、宇宙旅行者のような「体験型」宇宙飛行士です。
カヴァンディ氏は、同社が配布したQ&Aで、プロフェッショナル宇宙飛行士は12〜18ヶ月の訓練を受けると述べています。スペシャリストは3〜6ヶ月、体験型宇宙飛行士は「より控えめな訓練」で済むといいます。
シエラ・スペース社は、2023年に宇宙飛行士の選抜を開始する予定であり、現在、その選抜プロセスを支援するための医学諮問委員会を設立しています。
最初の宇宙飛行士のクラスは、2024年初頭に訓練を開始する予定です。
「これにより、2026年までに宇宙飛行士の飛行を開始し、オービタルリーフの建設開始を支援する軌道に乗せることができます」とカヴァンディ氏は述べています。
オービタルリーフでの仕事に加えて、シエラ・スペースはドリームチェイサーという乗り物の有人飛行バージョンに取り組み中です。
同社は宇宙飛行士訓練センターの発表で、クルー付きドリームチェイサーは今月初めにシステム要件審査に合格し、2026年に初飛行が予定されていると述べました。
カヴァンディ氏は、シエラ・スペース社は宇宙飛行士の選抜戦略を練っている最中ですが、同社は従業員の中から何人かを選んで訓練を行う予定であると語りました。
「毎週月曜日には、新入社員のためのオリエンテーションがあり、私は新しいチームメンバーに話すたびに、私たちが軌道上の目的地のスタッフのために、少なくとも何人かの人を社内から連れて行くことを明確にします」
#シエラ・スペース
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