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ABLスペースシステムズ社のロケット、テスト事故で破壊(spacenews翻訳1/19-2)
ABL社のテスト事故
【ワシントン】ABLスペース・システムズ社は、同社が開発中の小型ロケットの第2段が1月19日の試験中に事故で破壊されたと発表しました。
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カリフォルニア州モハーベ航空宇宙港の観測者によると、東部時間午後4時30分頃にブーンという音が聞こえた後、黒煙が上がったようです。
噴煙は、山火事追跡ネットワークのカメラなどで一帯を確認できましたが、20分以内に消滅しました。怪我人の報告はありません。
米連邦航空局から宇宙港の許可を受けている同空港では、エンジンの燃焼やその他のテストを行う企業が複数存在します。業界関係者によると、今回の事故は、小型ロケットを開発しているABLスペースシステムズ社が使用している場所で発生したようです。
ABLスペースシステムズは2017年にカリフォルニア州エルセグンドに設立された、CNCや3Dプリンティングを用いたロケットや打上げシステムの技術開発、打上げ作業の最小化を請け負う企業です。
ABLスペースシステムズ社のCEO(最高経営責任者)はハリー・オヘンリー氏、CFO(最高財務責任者)はダン・ピエモント氏が務めています。
CEOのハリー・オヘンリー氏は、SpaceXの主力ロケット「Falcon 9」の第1段開発に関わったエンジニアで、スペースX退職後にABLスペースシステムズを設立し、衛星打ち上げロケットの開発を開始しました。
米空軍研究所と空軍による民間航空宇宙技術支援イニシアチブ「AFWERX」から開発資金を調達し、2021年の第3四半期以降にカリフォルニア州のヴァンデンバーグ空軍基地から実証機打ち上げを目指していました。
ABLスペースシステムズ社のダン・ピエモント社長は、今回の事故が同社のテスト中に発生したことを認めました。
「今日の午後、テストの異常でRS1のステージ2を失いました」とSpaceNewsに語りました。
「全員が無事であり、チームはテストスタンドを安全にするために異常を回避する素晴らしい仕事をしました」
開発中のRS1ロケットとは
RS1は、同社が開発中の小型ロケットです。
同社が開発した液体酸素とRP-1を燃料とするE2エンジンを搭載した2段式のロケットです。
第2段には1基のE2エンジンが搭載され、13,000ポンドの推力を発生し、第1段には9基のE2エンジンが搭載されています。目標価格は1,200万ドルで、最大1,350キログラムを地球低軌道に投入できるよう設計されています。
ABL社はまだRS1の初打ち上げを試みていません。ピエモント氏は10月のインタビューで、同社が2021年末までにアラスカのコディアック島から打ち上げを行いたいと語っていましたが、その後、同社の打ち上げ計画についての最新情報は提供されていません。
同社はまだRS1の打ち上げを行っていないが、資金調達と顧客との契約には成功しています。ABL社は、7ヵ月前に調達した1億7,000万ドルのシリーズBラウンドの延長として、10月に2億ドルを調達しました。今回の資金調達は、RS1の生産規模を拡大するための資金になるといいます。
ロッキード・マーチン社は、2021年4月に、今後10年間で58機のRS1を打ち上げる契約を締結し、また、英国政府のためにシェットランド諸島の宇宙港から打ち上げる「UKパスファインダー」をABL社に委託しました。
アマゾンは、11月にABL社と契約し、ブロードバンド・メガコンステレーション「プロジェクト・カイパー」のプロトタイプ衛星2基を打ち上げました。
#ABLスペースシステムズ
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