「工場力」を磨き上げる
4回目の投稿です。小売業会社内の食品製造業を担当しています。
大きな課題「営業利益を最大化する」為に課題を整理し今年の取組みを考える。その中からデジタルを活用したプロトタイプを作れないか考えていく。
☛ 次年度の方針を上司と話し合う
私たちは食品小売業内のコストセンターとして生まれた製造業。店舗での作業を請け負う形で進めて来ました。しかし、この2年前よりプロフィットセンターとして収益も求められるようになった。
そんな背景から、今までは受け身体質により利益を確保する為の業務課題を解決してこなかった。
次年度方針
そこで上司と話し合った方針として
その心は?
取り組む一番の肝は、私たち働く人間の考え方の変革にある。
トップダウン一辺倒の風土からボトムアップを醸成させる事。
☛ 皆で考え課題から取組みを決める
意見を集約し全体をまとめる
工場の幹部4人で「営業利益が低い」をテーマに意見を出し合った。
商品・人・組織・設備の角度から問題点を出し
自分たちの重点的な取組みの方向性を決めた。
この後、現状の数値から改善すべき目標を決定していく。
取組み方向性4つ
自分たちが取り組む方向として大きく4つ決めた。
①作業にフォーカス
製造ラインの現状把握とあるべき稼働計画を立案
フォーメーションや個々の作業内容を見える化する。
②教育にフォーカス
個々のスキル把握とあるべき稼働計画実現の為の必要な教育を立案し
実行する。
③小集団チームを結成し取り組む
3S活動または、製造ロス撲滅の作業による身近な改善活動を
月間単位で取組み共有化する。
④商品ラインナップに口出しをする
主導権は、自社内商品部であるため取扱い品目や商品企画への
主体的な行動が無かった。これを変えていき工場荒利率を変える。
☛ 取組みの中でプロトタイプをつくる
①作業にフォーカス
製造ラインのモニタリング方法でデジタルの力を活用する方法は難しいのでChatbotにアイデアを聞いてみた。
機械学習について具体的に教えてもらう質問を投げる。
最適化アルゴリズムを具体的に教えてもらう
ビデオ映像で機械学習を活用しする方法を聞いてみた。
ノーコードで無料で出来るツールがあるか聞いてみた。
Google Teachable Machineで出来る事を聞いてみた。
Google Teachable Machineで作業内容のモニタリングが出来るプロトタイプが出来ないか?考える
実施計画を考える
②教育にフォーカス
次に作業マニュアルの作成を進めたい。個々のスキル把握を行い、必要な不足スキルを少しずつ計画的に教育を行う。目的は属人化を防ぐため。OJTをスムーズに行える環境を作る。その為には、文書と写真のマニュアルを軸にCanvaで動画編集を行う。文書マニュアルと動画マニュアルをGoogle spreadsheetsに整理しGlideでアプリを作り現場でタブレットやスマホで確認できる環境を作る事を進める。
③小集団チームを結成し取り組む
ライン毎の小集団でチーム化して、身近な困り事や不具合をテーマに
すぐできる改善活動を1月1テーマを目途にして実践しエクセルシートに纏め発信する。目的は、自発的行動である。しかしファッシテーターやミドルリーダーのアシストがカギとなる。ここでは実施しながらプロトタイプのアイデアを探っていく。
※参考記事
④商品ラインナップに口出しをする
工場のおける組織環境や成り立ちから商品に関する主導権は商品部組織にあるので今までは100%受け身の姿勢でした。
利益を追求するには、単純に製造する商品が儲かるか儲からないかを判断する必要があります。それを判断する資料もエクセルで手作りである。
工場で製造管理しているシステムも工場毎に違うシステムで出力される帳票も違う。出荷後に店舗で販売した実績も店舗管理POSシステムで別途出力する必要がある。違う書式のエクセルを繋ぎ合わして纏める必要がある。
単品ごとの出荷量・出荷店舗数・店舗での販売実績とロス実績・単品ごとの製造時間数・単品ごとの営業利益(又は限界利益)を求めていく必要がある。その帳票作成するのに延べ5日ほどかかっている。
エクセルの知識も乏しいのでマクロも組めない。
クエリやPower AutomateをChatGPTの助けにより活用したい。
資料作成を1日以下に抑え、商品部との交渉や商品企画の提案に時間をさきたい。
エクセル資料作成の短縮化の為の実行計画
まとめ
直近1か月間でのプロトタイプ作成は
・作業マニュアルを動画で現場で教育に活用できる
・出荷品単品別データ作成時間を短縮し本来目的の活動に注力時間を作る
この2点に絞り実施していく。
残りの取組みも同時に進めるが3か月単位でプロトタイプ作成と修正を
試みていきます。