大分県での猟銃等講習会(初心者講習)受講について
2024年(令和6年)10月頭に受講した猟銃等講習会(初心者講習)に無事合格したので、勉強法や当日の会場の様子等について書き残したいと思います。大分県での状況を知りたかったのに全然ここ数年の様子がわからなかったという己の経験を踏まえ、後々の人のご参考になれば……
銃猟をするためには狩猟免許とあわせて鉄砲(猟銃・空気銃)を持たなければいけませんが、鉄砲を持つためには都道府県公安委員会からの所持許可が必要です。この記事は、銃砲所持許可を受けるために必要なファーストステップ、猟銃等講習会について書いたものです。
なお、所持許可までの手続きはこちらのサイトが詳しいです。
【1】講習会の申し込みについて(2024年・大分県の場合)
6月初旬頃に最寄りの警察署に電話して聞いてみたら、つい先日開催されましたよ、との返事。なんてこった!
「はっきりしたことは言えないが講習会は大体年2回開催しており、次は9月か10月頃開催されるのではないか。8月から9月にかけて県警HPをチェックしたり、電話で問い合わせたりして確認してほしい」と教えてもらいました。
その後、8月から毎日県警のHPをチェックする日々を過ごしました。ひき逃げ指名手配犯の顔を毎朝毎晩見る日々……
ちなみに、HPに掲載されたのは9月の初旬でした。運良く仕事が入っていない日だったのでこれ幸いと警察署に申し込みに行き、問題なく申し込みできました。生活安全課の担当の人はとっても親切かつフレンドリーに対応してくれました。BIG LOVE。なお、講習会費用6800円はクレジットカード等で支払うことができます。ありがたい。
【2】試験対策について
狩猟免許試験対策用の初心者講習(猟友会が開催してくれるやつです)で講師から「県の狩猟免許試験が小学生のテストなら、警察の猟銃等講習会のテストは大学入試だよ!」と脅されていたので、ちゃんと勉強しました。だって大学入試ですよ?!
結論から言うと大学入試ほどではなかったですが、きちんと対策しないと落ちるだろうな~とは思いました。
(1)勉強に使ったテキスト
①「猟銃等講習会(初心者講習)考査 絶対合格テキスト&予想模擬試験5回分[第6版]」
講習会申し込み時に警察からテキストをもらえますが、条文的な言い回しをするので全然頭に入ってきません。大分駅の書店でこのテキストが売られているのを把握していたので、仕事帰りに購入。とても分かりやすかったです。予想問題が5回分ついているので250問の例題を解くことができます。
結局、警察署でもらったテキストは2回(うち1回は講習会当日)くらいしか開きませんでした。だって自分、法学部卒じゃないから条文とか意味わかんないし……
例題のみを集めたテキストです。例題をたくさん解くのが大事なんだろうな~と思います。出題傾向や自分の理解が浅いポイントの把握に役立ちます。
リンク先のように通販で県外の銃砲店等から購入することもできますが、早く手に入れたかったのと送料が馬鹿らしかったこともあり、仕事帰りに大分市内にある第一火薬株式会社で購入しました。
①と②あわせて大体1000問くらいの問題を解くことができます。また、時間に余裕があれば警視庁が作成した基準問題(問題作成時に参考にする問題)を見ておくとさらに良いかもしれません。大分県警のHPでは見つけられませんでしたが、他県のサイト等にpdfがあります。
なお、YouTubeに問題対策動画がありますが、試験対策としては微妙だと思いました。あまり効率よくありませんし、網羅性も低いように感じました。
どうせ鉄砲持ったらバンバンお金が飛ぶのでしょうから、ここで数千円ケチらず払った方がスムーズにことが運ぶと思います。
(2)勉強時間
9月頭から狩猟免許試験対策と並行して、約1ヶ月勉強しました。
通勤に電車を使っているので往復の電車内で勉強したり、寝る前に本を読んでいた時間を勉強時間に充てたりしました。狩猟免許対策と合計して、だいたい50~60時間程度勉強したと思います。両方の試験に絶対に落ちたくなかったから……
ちなみに休日に一気にまとめて勉強するのは無理でした(眠いしだるいし他に用事もあるのでやる気が全く出ない)。私の場合、毎日スキマ時間にコツコツやるのが向いていました。
それにしても「スキマ時間に勉強」なんて文字列を書いたのは高校生以来です。
【3】試験会場について
大分市松岡にある運転免許センターが会場でした。会場が広かったので講義室にありがちな空気が薄くて頭がぼんやりすることがなかったのがありがたかったです。トイレがたくさんあるのもよかった……
【4】試験問題について
こちらのブログにあるような長文問題ではなかったです。
前掲の例題集にあるような文章量で、難易度は例題集よりは易しく感じました。
ただ、やはり引っ掛け問題が多い印象を受けました。やはり試験対策はみっちりしないと合格できそうにありませんでした。5問しか間違えられないし……
なお、私が受けた講習会の合格率は不明です。その場で合否発表があるのかと思っていましたが、なんと2週間後に管轄の署から電話で通知とのこと。やきもきする2週間を過ごしました。
そんなこんなで講習修了証明書は手に入れることができる運びとなりましたが、次は教習資格認定申請です。この申請後、警察による身辺調査が行われます。
身辺調査で引っかかるような心当たりはありませんが、ここでダメなら猟銃は今後持てないも同然でしょうから、結構ドキドキハラハラです。