見出し画像

【仕事が取れるor取れないの差】~15年放置したピアノを蘇らせたらすごく参考になってしまった話

仕事が取れる人と取れない人の差。
ここにはどんな違いがあるんでしょうか?
今日は、15年も放置していたピアノに命を吹き込んだら、「相手のニーズをつかむ」という、仕事の取り方の基本を改めて学んだお話です。

単なるインテリア以下、壁と一体化している邪魔モノにされていた我が家のピアノ

家にピアノが置きっぱなしで、もうただのインテリア&物置き・・なんていう人もきっと多いですよね。
私がピアノをやっていたのはもう15年位前の話。
ほとんど弾かなくなってからも1~2回は調律をしていたけど、いつの間にか荷物に埋もれはじめてしまい、さらにはピアノのあるリビングは兄の部屋化してしまい、ついに存在すら危うい状態にまで追い込まれていました。
もはやただの分厚い壁…

ただこの家時間が長くなって色々な場所を片付けながら「ピアノ」が気になり始めてしまったのです。

考えたら、このピアノは私が小学校の頃、祖母が買ってくれた大切なものでした。
せっかくだからと、アップライトの中でも(私の実力に見合わない)高級ランクなものを買ってくれてたんだよなぁと。
それがいまや弾けない状態になって、すごい無駄なことしている…

これを機に、ピアノを移動させてきれいにして、せめて弾けるようにしてあげようと思い立ちました!

ピアノの引っ越し見積もりサイトで差が明確に!

まずは、引っ越しのように「見積サイト」で、ピアノの部屋移動の見積もりをとりました。5社ほどからきた「移動」の相場はだいたいこんな感じのようです。

<同じフロア、部屋移動>
・1万円~3万円 ※これにも幅がアリ

その中で決め手になったのは、値段以上に「プラスアルファ」の提案でした。
これは自分が仕事をするにあたってもすごく参考になったなぁと思いました。

当たり前っちゃ当たり前なんだけど、一気に同じ提案(見積)を受けた時に、その差が歴然としたのです。

返信内容には、私がしてほしいことが書いてあった

見積もりの返事なんて、だいたいどの会社も「値段」と「調律も承っておりますよー」の2点。正直、一番安いところは、ただ値段だけでした。

私は、もちろん部屋の移動は大前提で、それが目的ではあったけど、「移動させて弾けるようにしたい」ということ。
調律もクリーニングもしてほしかったのです。

今回、お願いした会社からの返信には、
「これを機に一緒に調律もいかがですか?もう10年近く調律をされていないというご家庭も多いです。今回、移動と調律とを同じタイミングでやらせていただけます。もし長年使ってらっしゃらないようであればクリーニングもサービスいたします。耐震補強などもあるので、そちらもよろしければご検討ください。」
といった内容と見本の写真やオプションの料金の提示もありました。

この時点で、ほぼここの会社で確定ですよね。

移動したい→長年使ってないか、使い始めたいパターンが多い→調律やクリーニングもしたいと思っているはず

これがもうわかっているから、そうした情報も提供してくれていたわけです。
私がまだ聞いてもないのに、してほしいこと全部一気にやってくれて、こういうのもどうですかって言ってるんですよ?そりゃ、心奪われますよねー(笑)

相手がなぜそれをしたいと思ったのか、その背後にある一歩踏み込んだニーズをとらえることが大事

なぜその商品を買いたいのか、なぜそのサービスを利用したいのかには、必ず理由があります。

今回なら、私がピアノ移動させたい理由。
それは別の場所に移動させて、「使えるようにしたいから」であって、それこそが真の目的。
移動っていうのは、目的のための準備段階でしかなかったということ。

理由の奥にある真の目的にもう一歩踏み込んで、過去の経験やデータからそれを想像してみることがすごく大事なんですよね。
ピッタリはまっていると絶対に客はその会社のサービスを選んでしまうんだと思います。
こういう思考、ちょっと欠けてたなー自分と考えさせられました。

実際、メールや電話の対応も丁寧で非常に良くて、すべて満足♪
しっかりとヒヤリングしてくれて「聞いてくれる」会社でした。
ピアノを移動させるだけだったのに、意外といろんなことを気付かされて勉強になって良い出来事になりました。

相手のニーズを想像できるか、すっごくこれ大事ですね。

ピアノの命が吹き込まれて、蘇ってほっこり

画像1

「かなり使われてなかったとのことですが、状態は全然悪くないし。この型番は今じゃもう買えないすごくいいピアノですから、ぜひ使ってあげてくださいね!」
こんな嬉しいことを言われて、またまたほっこり気分になりました。
ありがとう、おばあちゃん。大事にします。

いいなと思ったら応援しよう!