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堂山ダイアゴナル予選まとめ


大阪の堂山にある梅田Lateralにて『堂山お笑いダイアゴナル』というのが開催されました。

1月から3月にかけて行われる予選を経て選ばれた芸人が4月の決勝の舞台で優勝賞金20万円を争うお笑い賞レース。
出演はエントリー制。プロアマ問わず。漫才コント漫談なんでもあり。
予選の参加者は約170組。そこから決勝へ進出したのは24組。
そして先日行われた決勝で3時間超えの激戦を制したのは超速バギーさん。2位はマグリットさん。3位はらいおんうどんさん。
大盛り上がりで幕を閉じました。

あずき坊主は会場である梅田Lateralでアルバイトをしています。
店長とは店が出来る前からの知り合いで梅田Lateralの数少ないオープニングスタッフとして在籍しています。
その縁もあってか堂山ダイアゴナルではほぼ全ての予選のMCをさせていただきました。ありがとうございます。ゴリゴリの癒着です。
なので今回は僕がMCをやらせてもらった予選会を簡単に振り返ってみようと思います。
ここからは知らないコンビ名や芸名が飛び交いますが、慣れてください。


・1/5予選①

1位、Men's石橋
2位、笠川拓夢

1回目の予選だったのでMCで話すことを入念に決めてド緊張で臨みました。
僕が毎日書いている一言日記にもこの日は「いっぱい噛んだ」と書いてありました。言葉だけ見ると子犬をしつけるブリーダーの記録にも見えますね。

全回通して、楽屋が狭いので初対面の人と喋ることが出来たのはとても楽しかったです。
"雨の日ピース"はこの日の午前中にR-1の予選に出てきたと言ってたので、どうだった?と聞いたら「3人ぐらい笑い死んでました」と言ってました。
「笑い殺してきました」ならわかるのですが「笑い死んでました」だと、それは前の人の手柄じゃないか?と思いましたが、細かい先輩と思われるのが嫌なので言いませんでした。

"川嵜でし太"さんとはR-1グランプリ一回戦落ち号泣事変があってから初めてあったので早速その話をしました。まだ涙目でした。

"おれとおかん"さんのおかんの方が楽屋に入られてきた時はお線香の香りがしました。正しい反応では無いのでしょうが「なるほど」と思いました。


堂山ダイアゴナルでは事前に演目を「漫才、コント」のどちらかを選んでエントリーします。漫才漫談の人は漫才を選んで、それ以外はコントを選ぶといった感じです。
そして漫才ブロック、コントブロックとそれぞれを固めてそこから店長がランダムで出番順を決めていってたそうです。
それなのに当日の出番直前になって演目変更を伝えてくる人がいた。(こういう人は今後たくさん出てくる。毎回1〜2組はいた)
梅田Lateralはお笑いの劇場では無いのでスタッフもお笑いライブの流れに詳しくない。わかるのは僕だけ。
なので僕がMCをやりつつ、出演者確認、出番の芸人の呼び込み、コントで使う机イスの確認、小道具の出しハケ、など全てをやりました。
そんな中で演目変更を伝えられたので、ぼくはとってもいやなきもちになりました。
みなさん、きをつけてください。
つぎやったらぶちころします。

普段舞台袖で進行や音響、照明をやってくださるスタッフさんの苦労が(少しだけ、100%じゃない)わかりました。
本当に感謝。もしこれを読んでる芸人さんがいたならばこれから倍スタッフさんに感謝してください。


・1/18予選②

1位、しんたろう
 
東京から来たしんたろうさん1組が決勝に進出した回。

この日は大変でした。
毎回20〜30組ほどの出演者でライブを組むのですが、この日はそもそものエントリー数が16組しかおりませんでした。
そして当日になって8組のキャンセルが出ました。
全8組で予選を争うことになってしまいました。
予選は2分ネタなので最短16分で全組終了してしまいます。
なのでオープニングMCトークを鬼ほど引き伸ばしました。審査員をされている"原田ちあき"さんの本の宣伝とかまでしました。
同じく審査員の"御坊"さんに「じゃああずきくんがR-1でやったネタでもやってもらおうか!」と言われた際には渾身の無視をしました。御坊さんごめんなさい。
「せめてなんとか1時間はライブをしてほしい」と店長に言われたので、急遽出演者全員で大喜利をすることになりました。
あとにも先にも『時間を埋めるため』というネガティブな理由で大喜利をしたのは初めてです。茶を濁すために大喜利をしました。

皆さん快く承諾してくれたので大喜利はとても盛り上がりました。
おもしろい解答を出してウケてくれるのはもちろんのこと、盛り上がる解答を出してくれる芸人にもすごく感謝しました。
同期である"山田きっく"がそういう解答を終盤で出してくれていました。
解答こそ忘れましたが、その解答のおかげで会場が暖かい空気でひとつになっていました。
自然と拍手が起きてお客さんが「いいもん見た!」という表情になっていました。
解答こそ忘れましたがありがとう、山田きっく。アレのおかげでライブが締まりました。
もし解答覚えてたら連絡ください。

あと"カナイ企画"はずっと挙動がおかしくてキモかったです。


・2/8予選③

1位、超速バギー
2位、ボブスレー黒岡
3位、ビキニクリエイター
4位、しゅんすけ

今やフリー芸人でマイナビラフターナイトに選ばれている"ハヤイカガヤイ"もこの回に出演していました。
余談ですがハヤイは「バイキングやビュッフェにあるカレーはカレーではない」という持論を持っています。静かにしてほしいですよね。

友達の國島が在籍しているグループ"大正サウナ"も出ていました。
てつはるは元気でした。
静かにしてほしいですよね。

店長がこの日の"超速バギー"さんのコントに激ハマりしていて「今年イチ笑った」と言っていました。
4月に入った今でもたまに言ってきます。静かにしてほしいですよね。

でもこの回の注目は"ビキニクリエイター"でした。
片方がHカップの現役グラビアアイドルの女性コンビ。そのおかげもあってかこの日はお客さんが多く、中でも男性客が多めでした。
お笑いのライブで最前列に男性が座ることはあまり無いのですが、この日はほぼ男性でした。
後方から見ていたのでわかったのですが、ビキニクリエイターのグラビアの方が、ネタの中で胸を寄せる動きをすると最前列の男性が体をグッと前に乗り出して見ていました。なんしとんねん。

他にも胸を激しく揺らしたり強調したボケを多用しており、その振り切り具合に楽屋は大爆笑でした。
ネタを終えて帰ってきたビキニクリエイターに"しゅんすけ"のさかもとさんが「今のネタもう一回ここ(目の前)でやってや」と言ってました。危うく「俺からも頼む」と言いそうになりました。




・2/15予選④

1位、マグリット
 
圧倒的票差でマグリットさん1組の通過。


この日は審査員の原田ちあきさんのお子様が体調不良ということで、原田さんは家からリモートで参加してくれることに。
しかし、途中で容体が変化したらしく途中で審査を中断。
仕方ないこととは言え、賞レースで審査員が『棄権』したのを初めて見ました。めちゃ笑いました。

兵庫から来た"坊っちゃん"はお互い60歳を越えたお爺さんコンビ。
普段はイオンの階段の踊り場でネタ合わせをしているそうです。
ネタはどう作っているのか聞いたところ「ボクが書いてるから、こっちは書いてない」と。
『ネタ書いてない方のお爺さん』も初めて見ました。

"ルーデンス"がネタを3分強やっていた気がします。

初回予選①に出ていた芸人のみ再エントリー可能、というルールを使って、この回にも"川嵜でし太"さんが出場していました。まだ涙目でした。


・2/21予選⑤

1位、鈍器ノ様ナ物
2位、カソク装置
3位、キャツミ
4位、大乱ポゥ!ボマッシュブラ坊主!
5位、ゆるい13世

この回は出場したので別の方がMCをしてくださった。
辛くも4位で決勝進出。ギリギリでした。
でも終わってからの飲み会で"よしもとズ"の森田GMに「バイト先の賞レースで決勝進出…忖度ですよね?」と詰められました。森田GMには何か大きな不幸を送りつけようと思いました。


"キャツミ"が前日にLateralに来て「アレ!?あっ!明日か!すいません!間違えました!!」と出演日を1日間違えていました。アホ可愛い。

結果発表で舞台上に5組が集合した際、下ネタの流れになり"ボマちゃん"が頭を揺らしながら「動くバイブでぇ〜す!」という一発ギャグを披露したところ、すかさず"カソク装置"の藤本さんが「いやバイブは動くものだろ」とツッコんでいたのが華麗でした。ターゲットど真ん中にツッコミが刺さっていました。

その下ネタの流れの中で、"カソク装置"ジェット菅原さんと学生芸人の"ゆるい13世"くんだけが全くついていけてませんでした。ピュア可愛い。

この日出ていた"とりあえず夏海"さんはなんやかんやあって決勝のオープニングアクトをすることになる。
そして長過ぎるオープニングアクトとMCでほんんんの少しだけ芸人から「長ない??」と言われる。


・2/29予選⑥

1位、若葉のころ
2位、らいおんうどん
3位、畑山大魂

前回優勝者の若葉のころ"さんと"らいおんうどん"さんと東京から来た"畑山大魂"の3組。
漫才師と下ネタショートコント師が勝った回なので、この日のお客さんはどうかしている。でもそれでこそ堂山ダイアゴナル。他のお笑い賞レースでは見られない結果。


開演前のリハーサルにて店長が、"はっぴちゃん"の「このセリフきっかけで音鳴らしてもらって!あとは『いい感じ』でフェードアウトしてください!」の『いい感じ』がわからな過ぎて頭抱えていました。


"指ものまね"という名前があって「え?名前?演目?何?」と思っていたら軍手をした50代ほどのおじさんが出ていって「指ものまねです、指ものまねします」と言ってネタを始めていました。
世の中には本当に色んな芸人さんがいる。
 

・3/7予選⑦
 
1位、ザ・布団
2位、ロテンブロ
3位、マエバ・スクエア
 
初回に出て再エントリーしてた"雨の日ピース"と再開しました。
楽しく話していたら下川一さんとゴメスさんのコンビ"のびのびハッピーズ"さんがいました。
でもお2人は以前"神戸ララバイ"という名前で2/8予選③に出演していました。下川さんを問い詰めたら「以前はユニットで今回は正式結成やねん、だからいいかと思ってエントリーした」と言っていました。
法の網目をかいくぐってやったぜ、みたいな顔をしていました。残念ですが禁錮5年です。
 
"ジャーマンズ"岡林さんがまた男前になっていました。あの人は本当に中も外もカッコいい。
鈴木まんたろうさんはまた太られていた。最近はココナッツみたいな体型になっていっている。
 
フリップネタなのに譜面台を忘れた"藤本もふ"に、Lateralの譜面台を貸してあげたらとても申し訳なさそうにしていました。
終演後「今日はすいませんでした、これよかったらスタッフ皆さんで食べてください」とコンビニ菓子を沢山持ってきてくれました。
すぐに皆で分けて食べて無くなりました。
ちなみにあずき坊主が11月に行った台湾旅行のお土産お菓子はまだ残っている。解せない。
 
"ザ・布団"TNBさんにマイクの上げ下げの仕方を伝えようとしたら「あ、俺マイク触らんねん。いつも江原さんが調整してんねん。俺その間振り付けあるし」と言っていました。
どうやらTNBさんはコンビ名を言う時の「どうもー!ザ、布団、と書いてザ・布団です、お願いしまーす」の「ザ」「布団」の手の動きを『振り付け』と呼んでいるようでした。
 
坊主で丸メガネの"ロテンブロ"のヘッドはPerfumeが好きです。僕と一緒です。
「一緒にPerfumeのライブ行きましょう!」と言われましたが行かないです。
こんな2人が並んで見てたらPerfumeビックリしてしまう。「え!?残像?」と思われる。振り付けトんでしまう。
 


・3/14予選⑧
 
1位、ガンガンファンキービート
2位、大阪男塾
3位、テキサスマウンテンローレル
 
凄まじく男臭い3組。料理で言うとどて煮。なんか茶色い3組。
 
"帝国チーズグラタン"きのしたが出番前に「ネタ時間長かったから削っていたらボケ0になった」とヘラヘラしながら言っていました。笑ってる場合かいな。
 
集計が出るまで時間があったのでアピールコーナーのようなことをしたら呼んでもないのに"PLANET LEGEND大西健介"さんが出てきました。
大声で喚いて会話のできない人だったので速攻帰したら次にメイド服の"チーズ"が出てきました。
より場が混乱していたら、色々な小道具を持った"ぜろえん"が出てきてさらに無茶苦茶になりました。
書いていて思ったのですが、これホンマに実在してる芸人の名前か???



・3/21予選⑨
 
1位、おもいで財閥
2位、動物チーム
3位、44艦長
 
この回だったか記憶が定かではないのですが、確かトップバッターの人がサコッシュ着けながら漫才していました。

"44艦長"富田さんに「あずきの弟子おるやん」と言われて指差した先を見ると"とみぼっち"がいました。
とても不服でした。
とみぼっちは「なんで○€☆÷=々:〒|<¥ですかぁ!」と言っていました。
 
"おもいで財閥"から出番前に「いつもお世話になっているので」と緑茶と紅茶のパックをいただいた。
ただ出番前なので、なんか賄賂みたいでした。
 
"セインツ"辻本がまたニキビ増えてました。誰かスキンケア教えてあげてください。


簡単ですがまとめてみました。
本当に色んな芸人がいますね。
プロアマ問わずの賞レースだと遊び感覚で出てくる方もいらっしゃるので楽屋がとても香ばしいです。

 
この予選のMCを経て、本っっ当に裏方やスタッフさんは大変なんだなと実感しました。
芸人が100%の力を発揮できるように考えて行動し、直前の変更にも迅速に対応して、腹立つことがあっても顔には出さずに仕事をこなす。
芸人のわかりづらいニュアンスを汲み取って完成に近づけていく作業なんて絶対に出来ない。

それと同時に芸人は本っっ当に社会不適合者ばかりだな、とも思いました。
自分の出番順を把握していない。
直前になっても廊下でだらだらしている。
客席と楽屋をつなぐ扉を開けたのに閉めない。
飲みかけのペットボトルを楽屋に置きっぱなして帰る。
終演後に店内でお客さんからの差し入れのビールを飲んで軽い打ち上げをしたのにも関わらず店長に挨拶も無く帰る。
ムカいたことが山ほどある。
スタッフさんは芸人が残したゴミを片付ける係ではない。


最後は愚痴になってしまいました。すみません。
もっとちゃんとしようと思いました。
 
梅田Lateralは基本的にトークイベントを行うライブハウスです。
毎回多種多様な方が来られてイベントが行われています。
きっと気に入るものが見つかると思いますのでぜひ覗いてみてください。
先日はTKOさんが来られて、5/1には中山功太さんと街裏ぴんくさんのイベントがあります。
5/18にはプロレスラーのスーパー・ササダンゴ・マシンさんが来られます。
適当に書いたつもりなのですがなんか全員体大っきいですね。
体小さい人も出てます。よしなに。

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