事業会社の社内SEをやっているけれどもこのままで良いのか将来が不安な若手の方へ#8
適切な職種の選定について
前記事で記載したスキルセットについてどのような職種を今後押さえていけばよいか検討します。https://note.com/azukibar1111/n/n93aeace3ebfb
なお、当方の専門はクラウド、セキュリティ、ネットワーク、サーバ、クライアントデバイスの技術分野であるためそれらに関する観点となります。
サーバエンジニア⇒クラウドエンジニア⇒インフラアーキテクトとスキルアップしていく道が王道
DevOpsエンジニア等は+αの経験としてアピールする分にはよいが“メイン”スキルとしては細かすぎる。
また、需要の有無の他にも得意/不得意、好き嫌いという観点があります。「その人次第」な部分ですが若いうちははっきりと自覚できない可能性がある非常に難しい部分です。しっかり自己分析してください。
ネットワークエンジニア
⇒クラウドネットワークエンジニア/セキュリティネットワークエンジニア
⇒インフラアーキテクト
とスキルアップしていく道が王道
現在、転職市場での価値が最も高いのがセキュリティ関連です。しかしながら、カバー範囲が広く、内容も専門的なので、いきなりこの分野から始めると技術的な基礎が疎かになりがちです。
そもそも、セキュリティ装置は、セキュリティに特化したサーバ or セキュリティ特化したネットワーク装置であり、昔は分野としてはいまほど確立されておらず、あくまでサーバやネットワークの一部という位置づけでした。
そのため、まずサーバやネットワークのスキルを十分身に着けてから挑戦することを推奨します。
最後にクライアントデバイスです。
・ITサポートエンジニアは生成AIによって消えると予想されています。
・EUCエンジニア:多くの企業では既に自社のPCを導入済です。また、この分野は非常に外部調達しやすい(金で解決しやすい)ため、あまりお勧めしません。
・Fat PCをキッティングしたり、配布したり、管理するだけの業務も運用高度化によりなくなると予想されます(根拠:iPhoneでは電源入れたら自動でキッティングができます。ユーザはマニュアルに従い簡単な操作を行うだけで設定ができます。)
・MDMエンジニア:MDMツールの設定は誰でもできるので単体では転職市場で評価されません。他の技術と合わせて+αの技能として考えましょう。
・クライアントに対してシステム側(クラウド側)で必要なセキュリティや認証を検討する業務は今後も必要と予想されるので、クライアントデバイス起点よりはそちらからクライアントデバイスを+αの技能として捉えたほうがよいでしょう。