うるせぇリザルフォス投げつけるぞ【ゼルダの伝説知恵のかりものクリアレビュー】

どうも、あずきです。

本日は「ゼルダの伝説知恵のかりもの」のクリアレビューを書いていこうと思います。

総評「ユーザーによって遊び方が違う不思議なゲーム。それでもゼルダらしさが全開に」

総評は本当に「ゼルダだけどゼルダじゃないし、ゼルダなんだよな」と言う不思議な感覚でした。

自分のプレイ歴はクリア済みがブレワイ、ティアキン、スカウォ、リメイク版夢島。未クリアだがやったことがあるのが時オカ、ムジュラ、初代、神トラ、ふしぎの木の実と言う感じです。

姫様が主人公になりましたが、やってることはいつもの2Dゼルダなんですが解法が(実質)無限にあり、ユーザーによって解決方法がたくさんある不思議なゲームだなと思います。

なので、「今までのゼルダ」が嫌いな人にも大手を振ってオススメできるゲームとなっています。最近のゼルダの自由度が苦手(ブレワイ、ティアキン)と言う人にも「高すぎない自由度」と言う面でもオススメです。

さて、いい点から書いていこうと思います。

いい点①「解法は事実上無限大!自由に召喚して考えろ!」

今回のゲームの目玉システム「カリモノ」によってダンジョン内の謎解きの解法は事実上無限大になっています。そのため、「自分の発想を見つけて面白くやる」もよし「とことん効率のみを求めた攻略をする」もよしと言ってプレイスタイルがいくらでもあるのが本当に楽しかったです。

Any%クリアまでなら効率を突き詰めたらそんなにかからないと思うので、そういったプレイをしてもいいし逆にカリモノの出すものを絞ってギリギリのプレイをしてもいい。全てのゲームプレイヤーのスタイルに合ったプレイができると言う点では非常に良いゲームだと思いました。

いい点②「触った手触りがいい」

本作の開発会社が手がけた2Dゼルダの前作、夢を見る島(リメイク)からこの2DゼルダのSwitch版は手触りがすごく良いと感じていました。

ジオラマ風マップで可愛い2頭身のキャラクターたちが織りなす様々な物語は風情があってなかなかに良いのです。

で、プレイもストレスを感じることなくサクサク進むので本当に手触りがいいんです。これは声を大にして言いたいことです。

3Dの方のゼルダはやはりやることや要求されるアクションやテクニックも多いので、そこで挫折する場合も多いと思います。

本作の難易度は控えめに作られているので普通モードで「敵に勝てない」と言う場面はほぼなかったです。(とあるボスで求められる跳ね返しがシンプルに下手だっただけ。)

それを全部含めて手触りがいいと表現しました。

いい点③「ストーリーも王道かつ最高」

ストーリーはもはや説明不要の「いつものゼルダの伝説」でした。

本作のリンクとゼルダの関係性は「全く自分のことを知らないのに助けにきてくれた若者と姫様」と言う形になっており、ゼルダは自分を助けてくれたのに裂け目に飲み込まれてしまったリンクを逆に助けるといった具合。

その過程でリンクは実は結構前から異変に立ち向かっており、彼に助けられた人も多いということがわかるという、これ以上はネタバレなので避けますが、そういったテキストや足跡を辿っていくうちに最後にはゼルダだけではなくリンクにもなぜか愛着がわいています。

最後のある場面はリンゼルカプファンは「あぁ・・・!!!」と叫び声をあげてしまうでしょうね。マジでそこから最後まで泣きっぱなしでした。

惜しい点①「アクションとしての歯応えが欲しい人には物足りない」

ゼルダの伝説らしさがいくらかある中でアクションの剣劇的な面白さを求めている人にとっては、アクションゲームとしての歯応えは多少のこと控えめに調整されていました。

ぶっちゃけて言ってしまえばそう言う人から見ると本作の難易度は「ぬるい」と評されても仕方ないかなと思います。

ただ、それが前述の通り間口の広さにつながってくると思うのでマゾゲーを求めている人は自分で縛ってみるのもいいのではないでしょうか。

惜しい点②「カリモノであるパターンができてしまうとそれに頼りがちになる」

これはやった人には伝わると思うのですが「ベッド」、「水」「ウォールチュラ」がこのゲーム最強の移動手段になります。こいつらがあれば大抵のフィールドやダンジョンが回り切れてしまいます。

そのほかにもマモノのカリモノでもいろんなパターンや特化型構築を見つけるとそれに頼って他のカリモノは意識の外に言ってしまうと言うこともありました。

そして、私の極め付けは・・・・

ダンペイさんを空気にしてしまったことです。

なんでかと言うとダンペイさんのミニチャレンジの最初の答えが全く分からず放置したままゲームクリアしてしまったからです。

多分あったほうが楽な場面もたくさんあったのでしょうが、基本はカリモノの組み合わせみたいな形なのでカリモノのパターンがある程度入っていると正直いらなかったかなと思います。ダンペイさんごめんよ。

まとめ「新しい試みながらゼルダらしさは全開のゲームでした」

ゼルダを主人公に据え剣劇をメインとしないゼルダの伝説、これだけ聞くと派生作かなと思いましたが、そんなことはなく普通に「2Dゼルダの完全新作」として遊ぶことができました。

これを作ったのが任天堂ではなく外部の開発会社「グレッソ」と言うもの大きいです。

これはイコールとして、3Dと2Dの新作をほぼ同時に動かすことができるということでもあるからです。

3Dゼルダは任天堂の開発本部内製で作り、2Dはグレッソが作るという流れができればソフトの開発本数の増加にも繋がります。ゼルダの伝説というソフトの未来のためにも喜ばしいことと解釈していきたいと思います。

さて、ここまでは普通の微ネタバレレビューでした。

以下は「好きなカリモノ」ランキングとゼルダのこの好調を見てとあるタイトルに関して不安があるので軽く触れて締めたいと思います。

好きなカリモノランキングはゴリゴリネタバレありなので、見たくない人はここまででお願いします。

好きなカリモノTOP5

ここからはゲームクリアまでプレイしてみて好きになったカリモノTOP5をご紹介していきたいと思います。

第5位 壁貫通が便利すぎる「ギーニ」

幽霊の魔物「ギーニ」ですが、この子の便利な点は壁貫通ができることで、ちょっと先にある不安要素を壁を貫通させて突撃させることで事前に排除することができるというのが非常に便利で使い勝手が良かったです。

第4位 爆発 is Justice. 「バクダン魚」

シンプルにメイン爆破手段でしたし、水中だと自立的に爆破に向かってくれるなどかなり便利に重宝しました。

第3位 丁寧に倒しておいて良かった「ウィズローブ」系3体

ブレワイなどでも登場する魔法弾を飛ばしてくる魔物「ウィズローブ」。属性攻略が必要な場面でかなり重宝しました。火にはアイス、氷にはファイア、水場ではエレキがそれぞれかなり便利で使いやすく、本当にちょっと苦労してでも倒してカリモノにしておいて良かったと思う魔物でした。というかとあるダンジョンのボスこの子達いないと苦労すると思うので、集めておいて良かったと思いました。

第2位 メイン移動手段「古びたベッド」

ベッドは本来回復に使うんですが、カリモノの中で唯一「幅2マス」という点で重ねて階段にするという動きが非常に使い勝手が良く序盤中盤終盤と隙がなかったです。
寝て体力回復は後半につれ上位版に持っていかれますがコストが高いので階段にするときは古びたベットくんが活躍してくれました。

第1位 初速早い、火力高い、高台もOK、多少の悪環境もOK・・・万能メイン火力「リザルフォスLv.3」

とある場所で、ボスとして君臨していたものを倒すと手に入るリザルフォスの最上位カリモノ。
手に入れた直後は「発動コスト重いな」と思っていましたし、あとゲーム内で「火力高いキャラ🟰タメや動きが遅い」というイメージがあったためあまり積極的に使いませんでした。
ただ何かのキッカケで試しに使ってみるかと思って使ってみたら・・・・

「こいつめちゃくちゃ便利やんけ」

と気づき後半のダンジョンはほぼ彼がメイン火力として君臨していました。序盤はリーパーくんがメインだったのですが、彼は火に弱いという特大の弱点を抱えていたので彼の後釜に収まり、最後まで私の相棒として活躍してくれました。

もう1周するならリザルフォス縛らなきゃ・・・と思うぐらいの活躍でした。

あのタイトルに関するちょっとした不安

今回のゼルダは外部の開発会社がメインとなって作りました。そして最近の任天堂は「とりあえずリメイク作を作らせた上で、好評ならシリーズの新作を作らせる」ということをよくしています。

本作の知恵のかりものも5年前の夢島リメイクがうまく行ったから制作されて、ここまでクオリティの高い新作2Dゼルダが出来上がりました。

任天堂を見渡すとほかにも前例はありGBで出たメトロイドⅡをリメイクした「サムスリターンズ」からの「メトロイドドレッド」という流れです。このタイトルも外部の開発会社がメインとなって制作されています。

ただ、この流れを取ろうとしてユーザーの不評を買ってしまったタイトルがあることも事実です。

それは「ポケットモンスター」シリーズです。

いまだにネットではネタで無かったことにもされる「ダイパリメイク」もあれはゲームフリークではない外部の制作会社が作ったリメイク作でした。

それまではポケモンはリメイクですらも開発元のゲームフリークが直接手がけていたのが、シリーズの新たな試みとなった「アルセウス」を制作していた関係で人員に余裕がなく、管理ツールのPokemon HOMEを作っていた会社に任せたというのが情報として入ってきています。

ただ、そのリメイクが一部ユーザーのやりすぎとも言える批判を買ってしまったせいでなんとなく「ポケモン本編はリメイク含めゲームフリーク以外作れない」という空気になっていることが怖いなと思いました。

以前名探偵ピカチュウの記事でも少し触れましたがポケモンに関わってる会社は事実上ポケモン専任になってしまっている現状が少し怖いです。

株ポケ→開発の統括とかIP管理。ここが専業になってるのは問題ない。
ゲームフリーク→フルプライズのタイトルは20年近くポケモンのみ、それ以外はカジュアル向けの低価格ゲーム中心になっている。ソリティ馬とかは面白いがおそらくポケモン依存脱却を1番模索してるのはここだと思う。
クリーチャーズ→非ポケモンで最後にゲームを出したのは15年前(アプリは5年前)、それ以外はほぼポケモン専任。(一部映像作品除く)

そして、ここに新しい風を入れられる会社がいない(下手に関わるとダイパの二の舞になる)とポケモンシリーズ自体の未来が少し危ういかなと思います。

最後に少し暗い話を混ぜさせてもらいました。まるで無の世界みたいだぁ・・・。

トリィが来てくれるといいな。

それでは・・・

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