ラヴィット!とSnowmanは今後TBSを民放の雄に返り咲きさせてくれる可能性

どうも、あずきです。
みなさん優勝しましたか?

はい、ラヴィットロック2024配信組だったわけですがいやもうすごかったとしか言いようがない。

とりあえず感想とかちゃちなもんじゃない。まだ配信チケット売ってて見逃しやってるから買ってみろ。話はそれからだ。

というか、ラヴィット!が好きな人間は迷わずみろ。DMでコンビニ払いとかの番号送ってくれれば代わりに金払ってやるからみろ(その代わり感想よこせ)。

というわけで感想ではなくて今回は感想スペースで思ったこと。

ラヴィット!とSnowmanは今後TBSすべての番組の基準となる番組になるかもしれない可能性について語って行きたいと思います。

かつてのTBSは民放の雄だった

かつてのTBSというと◯◯のTBSの◯◯に様々な単語が入るほど民放で一歩先駆けていた放送局でした。

報道は他局に先駆けて強固なネットワークをしき、ドラマはヒット作を連発、バラエティではドリフターズをメインにすえ全国行脚(終了後も志村けんや加藤茶を擁立して作り続けた)、音楽ではベストテンで流行をいち早くとりあげてテレビでできるギリギリをいつも攻めているテレビ局でした。

ただ、安住アナが入社する1997年ごろになると様々な事情や他局(主にフジの台頭)で往年のパワーを失っており2000年代は迷走に迷走を重ねていきます。

特にバラエティとなると月曜日のフレンドパーク、火曜日のぴったんこ、木曜日のうたばん、金曜日のドリームプレス、金スマ、土曜日のふしぎ発見、日曜日のからくりTVなどファミリー向けの代表番組はたくさんありますが当時のフジや日テレが強すぎたこともありテレビのバラエティが好きと言ってもこれらの番組が1番に出るということはあまりありません。

名前が上がるのは例えばガチンコなどのアクが強い(強すぎる)番組で、正直TBSのバラエティは『超絶アクが強く話題になりやすいし信者がつきやすいが嫌いな人はとことん嫌いな番組』or『みんなで安心してみられるがどこかで見たような感じか良くも悪くも埋もれてしまう番組』に分かれがちで私はこれを攻めの番組と守りの番組とよく呼称しています。

雑に言うと『やることが極端で話題にはなるが天井が見えてるバラエティ』がTBSの得意とするところでした。時にはやりすぎて1回で打ち切りになったりしたものもありましたね。

ラヴィット!はみんなのバラエティをTBSに取り戻した

それを打ち破ったのがラヴィット!といえるのではないでしょうか。
というのもラヴィット!は元々ゴリゴリ守りの番組として立ち上がったと記憶しています。

「はなまるマーケット」が力を失い、一時はゴリゴリのワイドショーに鞍替えしたものの全く話題にならず、開始当初は「おしゃれ」路線でバラエティを挟み込むという守り中の守りの番組でした。

それがいつの間にか「バラエティ」に全振りをし、他局のパロディも何もかもを取り込んでとにかく「明るく」というテーマで番組を作り続けた結果、今の日本の朝の唯一無二な番組を作り上げました。

そして、TBSがラヴィット!の成功を見てラヴィット!でも有名なキャストを擁立してTBSが満を持してゴールデンで立ち上げたのが・・・

「ジョンソン」でした。

終わったのでいくらでも言えますが、、、いろんな人に色々言われるのが嫌で立ち上げ当時の初報を見た時に言わなかったことを今言います。

「ラヴィット!のコーナーDとかと一緒に新規でゴールデン番組を立ち上げればよかったものの・・・日和って中途半端なことするとコケそうだけど大丈夫?」

↑終わったからいうわけではなく、当時からこう思ってました。信じてください。

初回もラヴィット!の曜日レギュラーの芸人たちも入って、ひたすらリンカーンのノリを擦っていて「ラヴィット!でも披露していた人間体重計を女性芸人でやったら夜の体位をゴールデンですなと炎上してしまったジャンポケ太田さん」が話題になったぐらいで結局は上滑りしてしまった感が否めません。

リンカーンも先述の通り「攻めの番組」なので、ストッパーとか悪意が上滑りすると駄々滑りになるんですよね。それの失敗例でした。

過去の名作を受け継ぐ立場になったSnowman

それとは対照的にTBSの名作を上手に受け継いでやっているのがSnowmanとも言えます。

転換点になったのが2024年6月の放送。スノにとっては大先輩の番組2つとコラボした2Hスペシャルだったと思います。

「学校へ行こう」と「ひみつの嵐ちゃん」共に出演者のアイドルが特に輝いていたことに加えて、企画が非常に魅力的で普遍的だったものも多く、定期的に復活していましたが、核となる両グループが解散したり活動休止したりしたので復活もなかなかできなかったと思います。

それを現代を輝くスノのメンツにやらせることによって令和に大復活を遂げさせるという見事なリメイク術を披露しました。

この特番が好評だったのかどうかはわかりませんが、「TBSのバラエティ代表」である「東京フレンドパーク」を正式に関口宏初代支配人から受け継ぐという名誉をいただくことができ、見事に名作を現代の形で綺麗に蘇られせることに成功しました。それスノフレンドパークは第2弾確実にあると思っています。ホッケーマンもラヴィット!水曜レギュラーの見取り図ですしね。

この背景には新しいゲームバラエティをやろうとして消えていったオトラクションの存在等があると思いますが、普遍的にいいものは出演者を変えてでもいい形にするというのはだてさくコンビが出演しているラヴィット!と同じ想いが通底しているのではないでしょうか。

少なくとも中途半端に抽出してプチ炎上したフジテレビの呼び出し先生タナカみたいな批判的な声はそんなに大きくなかったと思います。(一部CM入りのタイミングやテロップに文句をつけていた人はいますが・・・残念です。)

令和のテレビマンはいい意味でプライドがないのがいいところ

タイトルの項目に挙げましたが、令和のテレビマンって「独創的なアイデア」を出すというよりかは「昔の名作をきちんと現代での視聴に耐えうるものにする」ということに特化している人が増えたなーという印象です。

テレビ放送は今年で71年目を迎えています。還暦で一回りも終わり「本当に面白いものって何か」というのを考える作業をしているのではないかと思います。

昭和のテレビマンは他分野のならず者と呼ばれる人たちが当時「映像といえば映画」という常識を次々にぶっ壊してスポンサーの潤沢な資金でもって大衆の娯楽を作り上げてきました。

平成のテレビマンは「昭和のテレビ」に直接指導を受けた人間たちが、師匠に憧れつつも「昭和と同じことはしない!」と反骨精神に溢れたテレビを作り上げてきました。ただ、平成の後期に入ると前提となる潤沢なスポンサーが少なくなり、大衆の娯楽も多様化。自分たちの身を守るために「面白いものよりなんとなくでも見てもらえるものを」と、迷走をしていた時期がありました。

令和のテレビマンは「テレビの歴史をもう一度見つめ直して、本当に面白いものをきちんと作っていこう」という気骨が見えている気がします。今テレビは娯楽の地位の中で再度挑戦者になったといえます。なので「昔やったことだからやらない」なんていう中途半端なプライドを捨てられている気がします。

それをTBSで象徴する番組となったのが「ラヴィット!」であり、大衆の娯楽の依代として育ってきているのが"Snowman"であるといえます。

これかつてのフジテレビとSMAPの関係によく似ていると思っています。

つまりこれ、両輪がうまく機能して育っていけばTBSは再びテレビの雄に返り咲ける日もそう遠くはないんじゃないかなと思っています。

不安材料はSnowmanメンバーが取り返しのつかないことをやらかさないかとラヴィット!が攻め色︎(akaリンカーンや水ダウ)を取り入れた変なことをやらないかというだけです。

ただ、両者とも可能性は低いと思っています。それぐらい今のSnowmanとラヴィット!に対する自分の信頼感は強いです。

というわけで数々の批判や意見はあると思いますが、まとめてみました。

ではまた。

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