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小学生2人で遊んだドラクエ2 ~ロンダルキアァァァァアアアア~

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遊び方が分からないファミコンゲームがある。ドラクエ2の第一印象はそれだった。当時の私はファミコン大好き小学生で、学校が終わったら3つくらい年上の山田君の家によく遊びに行っていた。

いつもはマリオ(スーパーマリオブラザーズ)やファミスタ(ファミコンの野球ゲーム)等のアクションゲームをする事が多いのだが、たまに何をしているのかさっぱり分からないゲームがあった。

今ではタイトルを思い出せないが、おそらく大航海時代のようなシミュレーションゲームであったり、ポートピア連続殺人事件のようなアドベンチャーゲームだったのかもしれない。小学生の私には理解が難しかった。
ドラクエ2もそんな遊び方が分からないゲームの一つだった。

「HPはヒットポイントで、これがゼロになるとゲームオーバー。」
そんな風に山田君は少しずつゲームのルールを教えてくれてはいたが、ある時私に一冊の本を渡して見るように言った。

公式ガイドブックである。今では考えられないが昔はネットもなく攻略情報といえばゲーム雑誌をみるか学校の友達に聞くか、こういった攻略本をみるより他なかった。

そういう情勢を逆手にとってかドラクエ2の攻略本には肝心のラスボスの姿にモザイクがかかっているという憎らしい……いや憎い演出がされている。

山田君がプレイしている横で攻略本をみて何をしているのか把握し、時にはアドバイスをするという流れが出来上がった。当時のドラクエ2を知らない人にはこうやって2人でプレイするのが果たして面白いのかと思うかもしれないが、このゲームの中盤以降の難易度は理不尽クラスであり一人で遊んでいたらその凶悪さに耐えられていたかどうか分からない。

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そんなこんなでやってきたロンダルキアの洞窟
何度リトライしたのかもう覚えていない。世界樹の葉を持ってき忘れたらやり直し。サマルトリアが死んだらやり直し。敵の強さだけでなく落とし穴や無限回廊という罠で地味に進めない。

しかしどうやったのか分からないけれど洞窟を抜けて雪国に感動したことは覚えている。ただそのあと祠に寄ることなくボスの城に向かっていったためもう一度洞窟を通らなければならなくなったという絶望も同時に覚えている。

祠の中には所謂セーブポイントとなる場所がある。そこに行かないとなると、電源を切れば再び洞窟からやり直さなければならない。
祠に寄らなかった理由は今では全く分からないが、プレイ時間(ゲームは1日1時間の罠)の都合上、祠に寄っていたらボスの城さえも拝めなくなるとかそんな理由だったのかもしれない。

どうして攻略本をみていた私が祠に寄るように指南出来なかったのだろう。もし過去の自分に何か言えるならばこう言ってやりたい。

絶対に祠に寄れ』と。


#自己紹介をゲームで語る

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