最初に出会った先輩で人生決まるかも
社会人になって一番初めに合った先輩で人生が決まるみたいな話を聞きました。
たしかにそういうのはあるかもしれません。
思えば、高校生になった時、入学式かなにかで学校で後ろから声をかけてきた奴がいて、初対面ですけど「バスケ部やろ?」といわれて一緒にバスケ部に入部していました。そいつは案の定、副キャプテンのポジションになりました。キャプテンじゃなく副というのが彼のしたたかなところです。
そんな感じで人生の方向性が自分の意志とは別に流されていくのも悪くないなあと思っていました。
社会人一年目、運よく銀座にあるイベント制作会社へ潜り込むことが出来ました。その会社の社長面接で、ある広告代理店に挨拶行って欲しいと言われ広告代理店にいくことになりました。(広告代理店ってなに?の無知レベル)
そして、翌日からその広告代理店の営業部に席をおくことになり日夜コピーなどの雑用に追われました。「なんなんだこの事務仕事は?」と思い、ちょっとやってられませんとバックレてしまいました。
当然、社長さんは焦って僕の自宅付近まできて説得され翌日、営業部の担当者へ謝罪にいくことになりました。
その時に、初めて広告代理店という世界のお話を聞くことが出来て随分と納得し、「やってやろうではないか」と思いを改めることができ、「君はこういう世界にいるんだよ」という話にちょっと感動したことを覚えています。
また、僕の趣味が音楽でギターを弾きけることを聞いたその上司が、「ではバンドやろうぜ」的なノリになって、滅茶苦茶いそがしいのに週に2日ほど練習スタジオを押さえてリハーサルをすることに。
僕も得意なことが発生したので、のめり込みました。
ある大型イベントの打ち上げで演奏を披露することが目的というか、打ち上げ自体をプロデュースすることが課題でした。
いつ・どこで・だれが・なにを・どうする?
ことを1から始めました。
「これがイベントだからね」と上司
その会場選定、ロケハン打合せ、招待関連、機材関係などなど非常に勉強になったことが初めての財産になりました。
会社社長より、その代理店の営業担当の方に出会えたことが後々の行動に拍車がかかるというか、すごく原動力になりました。
右も左も分からないまま、広告代理店目線でイベント制作会社に指示を出す側にたっていたこと、クライアントへの毎日の営業活動、イベント以外の制作案件に携われたこと。
夜の打合せのあと、新橋で夜中まで呑みながらの反省会で振り回されたこと、でも翌朝はビシッと出社して働いていたのを目の当たりにしたこと。
普通に、1からイベント制作会社に入っていたら学習のスピードに差がついてしまっていただろうなあと思います。
品定めは良くありませんが、社会人一年目、見知らぬ場所に飛び込んで苦労を経験するのもアリかと考えています。お勧めはしませんが。