テスト設計が学べるオンライン講座を受講して学んだものをアウトプットする記事(3/3)
こんにちは。Azukaritai の村穂です。
前回に続き、ProAcademy で学んだことをアウトプットしていきたいと思います。前回の記事では「テスト種別・テスト技法」について書きました。今回は「テスト分析」と「レビューすることの大切さ」について書きます。
テスト分析
テストを設計、実行する前にはテスト分析を行いましょう。より効果的なテストを作成することができます。
テスト分析で行うことは以下になります。
・テストベース(テストを行うための情報)の収集
・テストに必要な情報の取捨選択・再収集
・テスト可能範囲の識別・判断
テスト分析には大きく2つの要素があります。
テスト対象分析とテスト要求分析です
テスト対象分析
テスト対象分析ではテスト対象の要素を分解し、テスト対象の特徴や弱点や使われ方を具体的に把握します。仕様書に書かれている機能だけを見るのではなく、仕様書に書かれていない機能や性能などに対しても想像を働かせます。そうすることでより網羅的なテスト観点を用意することができます。またテスト分析の段階で仕様が曖昧な箇所を早く見つけることができれば実装後の手戻りなども防ぐことができます。
テスト対象分析にはいくつかやり方があります。
・3色ボールペン分析
・マインドマップ分析方法
詳しいやり方は今後の記事でご紹介します。
テスト要求分析
テスト要求分析ではテストに求められている要求を把握します。要求が把握できると取り組むテストの優先順位を付けることができます。優先順位を付けることができるのは重要です。ソフトウェアテストの7原則でもあるように全数テストは不可能だからです。
テスト分析を行うためには情報収集を行う必要があります。
以下のようなドキュメントを用意し、分析に取り組みましょう
・関係者からのテストに対する要求を集めたテスト
・仕様書
・要件定義書
・業務フロー
レビューすることの大切さ
これまでは ProAcademy のインプットフェーズで学んだことの一部をご紹介させて頂きました。最後に、レビューすることの大切さについてお話したいと思います。これは ProAcademy のアウトプットフェーズ得た学びになります。
アウトプットフェーズでやったこと
用意された仕様書を元にテスト観点表を作成する取り組みをしました。テスト観点表とはテストケースを作成する前に作られるもので、テスト観点の一覧になります。受講生はテスト観点表を作成し、受講生同士で内容の相互レビューを行います。相互レビューのフィードバックをもとにテスト観点表の内容をブラッシュアップし、それを講師の方がレビューし、内容がよりよくなるためのアドバイスをしてもらうというサイクルがありました。
レビューにより新たな視点の発見と観点漏れの防止ができる
テスト観点を1人で洗い出していると、作業を進めるごとにどうしても集中力が落ちてきますし、思考にも偏りが出てしまいがちです。可能な限り第三者のレビューを入れてテスト観点表(またはテストケース)を作成することは、効果のあるテストを取り組む上で重要だと、自身のテスト観点表をレビューしてもらった際に気づきました。社内のメンバーからのツッコミで、自分都合のテスト観点表になっていたこと気づくことが何度かありました。
もっと学びたいデバッガ―および QA の方へ
今回ご紹介した情報はネットで調べると多くの情報が出てくると思います。ただ、ネットで調べるにもある程度知識が必要です。ProAcademy ではインプットフェーズでテストに関わる情報を網羅的に知ることができ、アウトプットフェーズでは実際に手も動かします。今回ご紹介した情報は ProAcademy で教えてもらったことの一部です。1人でテストのことを調べることが大変だと感じている方や、テストのことを体系的に学んでみたいという方は ProAcademy の受講を検討してみてはいかがでしょうか。
また、Azukaritai にはテストに関して学ぶ意欲の高いメンバーがいますので、ぜひ一緒に学ぶなどの活動ができればと思います。お気軽にお声がけ下さい。
それでは今回はこの辺りで終わろうと思います。記事を読んでいただきありがとうございました。