私は”政治おじさん”をなぜ嫌うのか
こんにちは、あずねこ@社労士受験生です。
事あるごとにTwitterで言及しているお話ですが、私はネット上で交わされる政治的な話題が苦手…というかむしろ嫌いです。今回はその理由について自分なりにまとめてみましたので、しばらくお付き合いください。
まず初めに大事なこと
昨今の検察庁法改正の問題など、SNSでの政治的議論が盛んになっている今日この頃ですが、この記事で誤解しないで頂きたいのは、特定の人々に対して「政治について語るな」というメッセージを含んだものではないということです。
みなさんもご存知の通り、日本に住む私たちは憲法によって「言論の自由」が保障されています。もちろん政治的な議論を交わすことも然りです。むしろ社会参加という意味では、大人として個々が政治観を持つことは重要だと思います。(私自身も政治的な話題は苦手ですが、政治観は持っています。)
ただ、昨今のSNS等を見ていると、一部の人の「健全な批判」を超えた暴論や中傷を数え切れないほど目にする機会があり、いくら「好きなこと言ってもいいよ」という世の中だけど、度を越したものはどうなのよ?!と頻繁に思う節が多々あります。この記事は、そんな問題に対して私なりの意見を述べるものと思っていただければ幸いです。
”政治おじさん”という名前の由来
記事のタイトルにもある「政治おじさん」ですが、ネーミングはこちらの記事を参考にさせていただきました。
もちろん、ヤフコメやTwitterで大暴れする層が総じて「おじさん」であるという客観的なデータは存在しません。ただ、こうしたコメントは「男言葉」で書かれていることが多く、社会への鬱憤を募らせている男性像を容易に連想させます。そこで今回は敢えてこの名称を使ってみることにしました。
”政治おじさん”のココが嫌い!
本題に入っていきましょう。
私がネットでの政治的話題を苦手とするのは主に4つの理由からです。まずひとつ目が「批判に対する沸点が極端に低い人が多いこと」そして二つ目が「論理の飛躍が激しい人が多いこと」三つ目が「関係のない話題にまで、政治的主張をブチ込んでくる」最後が「単純に言葉が汚く見るに耐えない投稿が多いこと」です。
では、それぞれの理由を見ていくことにします。
批判に対する沸点が極端に低い人が多い
これはTwitterやヤフコメなど、双方向のコミュニケーションが可能な媒体に多く見られる光景です。具体的には「◯◯議員はダメだ」「▲▲党はこれだから・・」と個人的な意見を書くだけなら良いのですが、それに対する返信を見ると、相手を尊重した上で反対意見を述べるどころか、暴言やヘイトスピーチのような単語を並べて非難する人が当然と現れたりします。
いくら顔の見えないネットで、自分とは異なる意見を持つ相手を見つけたからといい、いきなり喧嘩腰で挑むのは大人としていかがなものでしょうか? 側から見ると小学生の喧嘩と同レベルですし、何より批判に対して顔を真っ赤にして激昂している姿を容易に想像できてしまうため、見ていて可哀想になります。
論理の飛躍が激しい人が多い
これはどちらかというと、右傾化・左傾化の強い政治思想を持つ方に多いです。
例えば、こういったニュース記事があったとします。
こうした記事に対して
・「政府による監視社会の到来だ」
・「戦前の特高警察が復活したようだ」
と大袈裟な持論を流布したりします。
自分たちの心身の自由を侵すような法律の改悪が行われようとしているのならともかく、その布石にも至ってすらいないことをまるで狼少年のように叫ぶことに何の意味があるのでしょうか。
むしろこのような世論が常態化していると、本当に私たちの主権が脅かされるような事態になった時に、「また一部の人が騒いでるな」と多くの人が本当の危機感を感じることができなくなるのではないでしょうか。
関係のない話題にまで、政治的主張をブチ込んでくる
また、政治おじさんの中には、SNSを使って発言しているとありがちなことですが、少しでも社会情勢や社会問題に触れるツイートをすると「そういうのは○○党の失策のせいだ」「○○議員は甘い汁を吸っている」などと、特定政党や特定議員の批判を書いてくる人がいます。
みなさんもお分かりの通り、ツイートをした当人が書きたいのは、社会情勢や社会問題全体に対する問題提起や憂いであって、個人の持つ特定の政治的主張や政治批判については全く触れていないし、ツイ主はそもそも聞いてもいないことです。
人の話の腰を折ってまでする自分の主張ってそんなに必要でしょうか?
これでは「政治的な発言をする人は空気が読めない」と言われても致し方ないのではないでしょうか?
単純に言葉が汚く見るに耐えない
これは最初に取り上げたトピックと重複する点ですが、インターネットで見かける個人の政治批判のコメントは、非常に汚い言葉で書かれているものが多くあります。「議員を辞めろ」なんてまだ可愛い方で、「人間のクズ」「死んでしまえ」「無能」などといった、見るに耐えない言葉が飛び交っています。
書いている本人は正義感のつもりなのでしょうが、いくら相手が公人とはいえ、パブリックな場所で、非道徳的な言葉は慎むべきではないでしょうか。
仮に、投稿の送信先が氏名やメールアドレス等を記入する必要があり、発信者情報が記録される政府機関や政党が設けているメールフォームだったら、あなたはそういう投稿・・しますか?
最後に:やっていい事と悪い事はやっぱりある
以上が私の「政治おじさんを嫌う理由」です。
確かに我が国は、誰もが言いたい事を自由に発言・表現できる世の中です。
しかしその権利は互いの譲り合いがなければ時にぶつかり合うこともありますし、争いの火種になることすらあります。
また、インターネットはまだまだ情報のフィルタリングが不完全である場合が多く、過激な言葉を嫌う人にとっては「見たくもない情報」を嫌々見せられることにもなりかねません。
是非「政治おじさん」には言葉を選んで頂き、誰もが快適に過ごせるインターネット社会に貢献してほしいものです。